不連続の世界

17件の記録
- ゆいちゃん@yui__arm2025年9月11日読み終わった感想多聞がシリーズになっていることを「珈琲怪談」で知り、読んでみた。「月の裏側」はこれぞ恩田陸というぞっとする怖い話だった記憶。 今作も世界観を引き継ぎ、たくさんの不穏なことが起きる。時系列はバラバラの短編集。
- もそ@mosomoso_2025年7月31日読み終わった図書館本主人公を同じくする前作「月の裏側」が好きだったので、続編があると知って読んだ。多聞ってこんな感じだったなーという古い知人に会ったような懐かしさがあった。 前作ではもっと恐怖をかき立てる描写があり、ホラー・ミステリーの様相があったように思う。一方で今作は不思議・怪異を解明しようとするようなありのまま受け入れるような、淡々とした抑えめの書き方。 見知らぬ土地に立つとき、地続きであるはずなのにどこか日常と切り離された寄る辺なさを感じるように、漠然とした不安を覚えるお話だった。
- りんでん@zkoto4282025年7月16日読み終わった塚崎多聞が「見知らぬ土地の隅っこで」、「そこそこ気の置けない誰かと、世界の秘密について語り合」う、トラベル連作集。ずっと読んでいたかった。前作「月の裏側」で多聞はジャンヌについて結構辛辣なこと言ってたと思うがどうも違うぞ多聞。 「夜明けのガスパール」では「珈琲怪談」4人が揃う。私もこんな人たちと四国でただうどん食べて帰ってくるような酔狂な旅がしたい。いい仲間だ。
- まろのふ@takumarovski2025年5月31日読み終わった私が好きな恩田さんのジャンルでした。 そこには登場する人物たちの日常があるのだけど、何かしら少しの違和感がある。 小説ゆえイベントや事件的な話題があるし、その話も不気味な要素をはらんでいたりするけど、喉に小骨が刺さっているような、そうでもないような…そんな、言葉にできない違和感、いや不安感が終始あるお話。