一九八四+四〇 ウイグル潜行
25件の記録
久保みのり|書店よむにわ@kubomisan2026年9月16日感想親中でも反中でもない立場から生のウイグルを見る。そんな作者が出会った数々の出来事にウーンと唸らざるを得なかった。国や民族という集合体の脆さ、一人ひとりの人間の強さ、どちらも感じた。「中国が日本を乗っ取る」と宣う人たちに読んでほしいけど、読んでも考えは変わらないのかもしれない。そういう人たちに自分の言葉で返したいから読んだ。それは合ってるはず。 ▼印象にのこった箇所 でも、彼女の着ていたTシャツに印字されていた言葉が目に入ると、思わず釘付けになった。 「Baby girl don't look back」 女の子は振り返らない。(p.130)
euy@euy2026年9月6日読み終わっためちゃくちゃ勉強になったし、考えさせられた。 今の新疆ウイグル自治区がどうなっているのか、そして、普通のウイグル民族の住民がどんなふうに考えているのかについて、言論統制の厳しい現地で、そこら辺にいる人に声をかけて本音を聞き出そうと何度も何度も丹念にインタビューが積み重ねられていて、著者の誠実さが感じられた。 強制収容所にいた人の体験談とか、思想や言論が厳しく統制された監視社会な実態とか、同化政策によって言葉や文化が消えつつある状況とか、読んでて恐ろしくて、とても現代の世界で進行していることとは思えなくて、ぞっとする。 一方で、今のほうが暴動も内乱もなくてマシと述べるウイグル人たちの見解について、中国当局にそう言わされてるという側面もありつつ、本当にそう思ってる人もいるという側面もある(←実際に話を聞いた著者がそう感じとったんだから、きっと本当にそうなんだろうと自分にも思えた)という最後のまとめは、事態の複雑さ、解決の難しさを感じさせられた。 「恐らく「人権問題」という言葉を使っているうちは、中国と欧米が分かり合うことはできないのではないかと思う。こちらから見れば確かに「人権問題」なのだが、あちらから見れば、また別のものが見えているからだ。」 →これはこの問題に限らず、いま「人権問題」と言われている多くの課題がそうなのだと思う。 昔はうまくいったのかもしれないが、今は人権という旗印のもとで単純に解決するのは難しい。 解決しなければならない課題ではあるけど、何か個別に別の角度からアプローチして絡まりをほどいていくことが必要なのかもしれない。







Aster@aster2026年5月29日まず、この本を出版してくださった著者と出版社に感謝申し上げます。 新疆で行われている弾圧について、よく知ることができました。 しかしながら、著者の興味本位から始まった取材であり、十分な準備がなされておらず、中国当局を甘く見ていたために、弾圧対象のカザフ人への取材を知られてしまい、彼の財産を中国政府に差し押さえられ失わせたことについては、償いきれないと思いますし、そこまでしてこの本を出版してほしかったとは思えません。 学術的な論考やフィールドワークではなく、あくまでルポだとしても、取材対象への深い洞察やリスペクトが必要だったと思いますが、著者の取材時の態度は、ご自身の知りたい気持ちの方が、相手の平穏を脅かすリスクより大きいように見えました。 今まで読んだことのあるルポルタージュより、最も監視が厳しい環境下での取材だったことは理解しますが、VPNを駆使しようが、中国国内でアクセスすべきではないサイトにアクセスしたり、禁止されている場所で何度も写真を撮ったり、削除すべき写真を削除していなかったり…そのすべてが、拘束時にスマートフォンを調べられたら、無関係だとしても中国国内のご友人のことまで知られてマークされたり、取材地域の締め付けが強くなったり、自分が拘束されたまま二度と日本に帰れなくなったりすることにつながる可能性があることを、本当に認識していなかったのか、疑問が残ります。
- h_shimoda@hshimoda_06152026年1月6日読み終わった借りてきた新疆ウイグルの現地ルポ。監視社会の実態、どこまで見られているかは分からないが、分からない不気味さからこそ、現地の独特の空気は伝わってくる気がする

にわか読書家@niwakadokushoka2025年12月12日読み終わった@ 自宅倫理を度外視すれば、もう技術的には簡単にそこまでできるという気持ち悪さ。 国も組織も人の集まりと考えると、人間は残虐なこともできる生き物だと思っておいたほうがいいということなのかもしれない。 今だからこそ自分の意識外のものを知る努力をしていたい。





あずき(小豆書房)@azukishobo2025年9月4日すごいルポだなと思う。親中でも反中でもない世界からウイグルの姿をありのままに伝える…… 独裁統治ではない形で、互いに監視し合わずに、漢族と少数民族が平和に共生できる道はないものだろうか。 平和って何だろう。





















