哲学史にしおりをはさむ
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汐見@siomi2509272025年11月26日読み終わった熊野純彦さんの哲学にまつわる(広義の)エッセイ集。専攻は倫理学・哲学史とのこと。 書名が秀逸。哲学史を自由に縦断し、渡り歩く中でふと立ち止まって文章を記したような本。装丁も素敵(細野綾子さん)。 様々な媒体で発表した文章のまとめであり、「専門外」の読み手が念頭に置かれているとのこと。私自身も哲学に造詣が深くはないけど、哲学史の断片的な解説のような面もある本書を興味深く読んだ。ちゃんとした理解とか身につけるとかはまだまだ先。 哲学「史」なのだからそれはもう膨大な知識を蓄えている人なのだろうなあと感じた。言わずもがなですが。 語り口はとても静かで穏やか。哲学や社会学に興味のある人におすすめ。この本を本棚に置いて少しずつ読むことはとても贅沢な時間に感じる。















