社会学的想像力
15件の記録
おいしいごはん@hontonioishii2026年7月19日(今同じようなことを書くのとは少し違う意図だろうけれど)ミルズもこんなこと言ってたのか。 “世界史の一時代の一場面において、たった一つの世代の間に、全人類の六分の一が、まったく封建的で遅れた段階から、すっかり近代的で進歩した、そら恐ろしいような段階へと完全に移行した。政治的な植民地はすでに解放されている。だが、新しい見えにくいかたちの帝国主義が組み込まれることになった。革命はなしとげられている。だが、新種の権威によって、より緊密なかたちで掌握されているように感じられる。全体主義社会が誕生し、そして粉砕される。 もしくは、驚くべき成功を収める。二世紀にわたる支配ののちに明らかになったのは、資本主義は社会を産業化のための装置へと変える一つの方法にすぎないということだ。二世紀にわたる希望ののち、かたちだけの民主主義ですら、人類のごく一部分に限定されている。開発途上にある世界のいたるところで、昔ながらの生活様式が破壊され、ぼんやりと期待されていただけの開発が差し迫った要求へと変わっている。著しく発展が進んだ世界では、権威や暴力といった手段が、官僚主義的なかたちを装いながら、いたるところで用いられるようになった。いまや私たちは人類そのものと対峙しているのだ”(p.17)


torajiro@torajiro2026年3月14日読み終わった大学の頃から読まねばと思っていたものをやっと読みました。でも色々実践を経たいまだから汲み取れるものが多かった気もする。 当時の社会科学(者)への批判、ミルズの社会科学への期待や思い、研究への向き合い方やスタイルなどが述べられており、基本的に社会科学に携わる人に向けて書かれたものではあるのですが、純粋なアカデミアではなくとも社会科学の知見への参照が当たり前になっていたり隣接した分野も増えている昨今はミルズの言っていることや懸念していることの影響する範囲はむしろ増えているように思う。 私は社会的インパクト評価に携わるものは社会学的想像力をもっと養わねばならないとこの本を読んで強く感じた。とある事柄や一連の活動から価値を引き出し評価する行為は、歴史的な構造の中に埋め込まれたものであること、そしてその価値判断は政治的な意味を持つものであることの認識を持った上で行われなければならない。 「人々が関心を持つことと、人々のためになることの違い」を認識し、どちらかだけを重要と偏るのではなく、バランスしていくことが社会科学に端っこの方で関わるものとして大切なのだと想いを新たにさせられた感じ。









