K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか
K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか
キム・セヨン
パク・キョンヒ
ヨン・ヘウォン
キム・ミンジョン
河出書房新社
2024年12月2日
21件の記録
くらいゆう@Kurai_mabushii2026年3月5日読み終わった以前Twitterで見かけて、日本のアイドルが好きなクィアとして興味があったが、やっと手に取れた。 わたしのK-POP知識はここ数年で流行ったグループはなんとなく知っているが、メンバーは本当に有名な人しか分からない・ファンダムについてもさっぱり、第2世代以前はまったくわからない程度。とくにrps(日本でいう「ナマモノ」)周りの話が日本のオタクからすると衝撃的だった。アイドルについての本でもある反面、切り離せないものとして二次創作文化の話があるので、そこに興味がある人が読んでも面白いと思う。 読み物として面白かったのは第6章。わたしは翻訳文がすごく苦手なのだが、この章は個人のエッセイ的な文章で読みやすく、韓国のファンフィク文化やK-POPに詳しくなくても追体験できるような内容だった(小説家さんの文章らしい、1冊日本語訳されてた)。 最も共感できたのは9章「女性-クィア・フェミニストがガールズグループを愛する方法」で、国は違えど近しい立場であり、ファンとしての葛藤やアイドルの在り方に考えていることが近いと感じた。 「アイドル本人たちの本物の人生、考え方、感じ方についてわかるはずもないし、知る権利もない。そういう私たちにできることは結局、私たち自身がアイドルから発見したボジティブな意味を忠実に追求し、私たちなりの正しい所言を正直に表現するまでだ。」←ほんとうにそう思う…… 10人のアンソロジーとのことだが、K-POPとクィアについて語りたい人がこれだけいるということがすごいと思うし、語らなければ忘れられるものだから、日本のオタクも積極的に語っていこうよ!!!
Eukalyptus@euka_inrevarld2025年10月30日読み終わった前々から気になっては買うのを迷いながらも、ジェンダー、ジェンダー・クィアへの関心が高まり、ZB1のコンサートへ向かう道中で読む本として"狙って"買ったのが大成功した。 これは単なるK-POPの歴史ではない。K-POPの歴史と共に発展したファンダムだけでもない。K-POPの歴史と共に発展した「クィア・ファンダム」に焦点が当てられている。クィア・コミュニティではどのようにK-POPが熱狂されてきたのかを2024年までの最新の情報と共にまとめられている。 中には日本でのファンダムともよく似た構造だけでなく、「女性」が如何に搾取される立場であるか、クィア・コミュニティがいかにファンダムから冷遇されてきたかなど、話の内容はとても重い。 また、脚注など、具体例も充実しており非常に読んでいて楽しい。自身がK-POPをかなり隅々まで把握しているので、それをなぞりながら考察していくのもとても良かった。 そしてK-POP産業の構造までを詳らかにしており、ファンとしてどのようにあるべきか、またファンダムはどのように蠢いているのかを深く理解することができる。 クィア・コミュニティはいつでも「無いもの」とされてしまう社会で、いかにK-POPから何を見出してきたのか、本書を構成するために挙った10人以上の方々に感謝申し上げたい。



















