K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか
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Eukalyptus@euka_inrevarld2025年10月30日買った読み終わった前々から気になっては買うのを迷いながらも、ジェンダー、ジェンダー・クィアへの関心が高まり、ZB1のコンサートへ向かう道中で読む本として"狙って"買ったのが大成功した。 これは単なるK-POPの歴史ではない。K-POPの歴史と共に発展したファンダムだけでもない。K-POPの歴史と共に発展した「クィア・ファンダム」に焦点が当てられている。クィア・コミュニティではどのようにK-POPが熱狂されてきたのかを2024年までの最新の情報と共にまとめられている。 中には日本でのファンダムともよく似た構造だけでなく、「女性」が如何に搾取される立場であるか、クィア・コミュニティがいかにファンダムから冷遇されてきたかなど、話の内容はとても重い。 また、脚注など、具体例も充実しており非常に読んでいて楽しい。自身がK-POPをかなり隅々まで把握しているので、それをなぞりながら考察していくのもとても良かった。 そしてK-POP産業の構造までを詳らかにしており、ファンとしてどのようにあるべきか、またファンダムはどのように蠢いているのかを深く理解することができる。 クィア・コミュニティはいつでも「無いもの」とされてしまう社会で、いかにK-POPから何を見出してきたのか、本書を構成するために挙った10人以上の方々に感謝申し上げたい。
















