侍女の物語

133件の記録
- Nowaki@nowaki2025年8月17日読み終わった政治的熱狂や強い指導者が出てこないのに侍女制度が定着するのが早すぎる、国内極貧ぽいのに侍女にその布量の服をなぜ準備できる?子ども産ませたいのになぜタイミング法のみ?しかも、その回数じゃそもそも妊娠できんだろ…とか、その儀式のやり方だと男性側もやりたくないだろうし、できなくなって絶対続かないって…など、構造的なリアリティがなさすぎて、感情がついていかなかった。ので前半は完全に斜め読み。(2195年に1980年代のカセットテープがそのまま聴けるの?発掘ならカビてて聞けないのでは?とか、たった100年前のものを「発掘」とは?発見ではなく?とか、感染症や環境汚染の記述も私には合わなくて、最後はほとんど読み飛ばし) でも、一方で、「妊娠中で働けない」「社会から落ちたらもう戻れない」という自分の状況と、侍女のポジションは重なるところが多くて、読後はぞっとした。私がこの社会で本当の意味で自由になるには、年収200万のシングルマザーになるくらいしか選択肢がない。それって、自由を追求すると、「殺される」恐怖に重なる。 オブフレッドの語りは、最初から信頼できない。良い人そうなので信頼した上で読み進めないといけない雰囲気は感じるんだけど、どうも気持ちわるい。レビューで絶賛されてる理由が全くわからない…ゥゥゥと読み進めていくと、中盤あたりで、オブフレッド自身、いわゆる「信用できない語り手」として設計されていることにようやく気がつく。そして、その語りの不確かさ自体が、この社会がいかに語る自由・考える自由を奪っているかを示しているように見える…のだが、それでも好きにはなれない。 彼女は、自分の過去や現在を言葉にしようとしてるけれど、それが全く整理されてないというか、意図的に読み手・聞き手を混乱させようとして、あえてそう語ってる。隠してることも多そう。モイラへの態度とか、普通に考えて、おかしい。 客観的には、その混乱や飛躍は、体制によって思考や記憶の回路ごと壊された人間の姿に見えるというのかもしれないが、私には、これが彼女自身の欺瞞に感じられて気持ち悪い。 この気持ち悪さが何を意味してるのかは、私はまだ理解できてない。自分の性的欲求とか愛の希求とか、女性は言葉にしにくいから云々いうんだろうけど、ほんとにそれだけか?と。なにか誤魔化したいことがあるんだろうと思うが、オブフレッドの自己批判や罪の意識がほとんど語られず、ようわからん。 ネトフリで見た「またの名をグレイス」と似てるなと思ったら同じ作者だった。となると、設定の詰めの甘さは意図的なんだろうけど、個人的好みとしては、もっと背筋が凍るような、もっとガチガチのやつ読みたい。 結末は違うけど、コンビニ人間と似てるなとも思う。 2025/08/18追記 そう言えば、最近日本でも新しい政党が躍進してて、それは極めてギレアデなのを思い出した。
- 画伯@ggahak2025年8月16日読み終わった発表当時より今の方がより現実味が増しているのではと感じられてとてもキツい読書になりました。アメリカ在住者にはよけいだろうな。作中、最初はデモも行われたけど容赦なく発砲してくることがわかってピタッと止んだというくだりがあり、今現在のアメリカではレイシズムが激化しICEも誰かれかまわず拘束して収容所送りにするせいでデモに出る非白人が激減しているらしいことがいやでも想起される
- 画伯@ggahak2025年8月13日読んでる一度序盤で挫折したのち長年積んでいたのを今さら読み始めたら先が知りたくて止まらない。時代がギレアドを射程に捉え始めたと感じられるせいかもしれない、それで物語がよりくっきりと切実に色彩を帯びるのかもしれない。まだ遠いと思いたい
- ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年8月1日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、8月1日(金)オープンしております。19時まで。 マーガレット・アトウッド『侍女の物語』ハヤカワepi文庫 「子を産む」道具として扱われる侍女たち。 男性絶対優位の近未来社会で、彼女たちは自由を取り戻すために抗う。
- あとおじさん@atoko09032025年7月27日買った読み終わった古さを感じない。今もすぐそこにある恐怖。なんなら書かれた当時よりも近づいているかも知れない。 女がモノとして扱われる時代は、女が女を支配し、その上に男が君臨する。ただし男もモノとして扱われる。 淡々とした語りにどんどん不安がかきたてられていく。
- nekomurice@nekomurice1232025年7月27日読み終わった「100分de名著」がなかったら出会えなかった本かもしれない。初めから最後まで、不安、絶望、閉塞感で苦しい。架空の近未来ではなく、あり得なくないと感じるところも怖い。モイラがいてくれて良かった。せっかくなので元気な時に続編の「誓願」も読んでみよう。
- がばしゅべしゅば@katorun04172025年7月24日面白かった!とくに最後の付録のようなエピローグが良かった。文体も私に合ってた。口座凍結されるのが、その時パートナーと同じ恐怖を共有できないのが、リアリティがあって怖い。
- MUK@3434yen2025年7月7日読んでる現実に抗いたい気持ちで… すぐそこにあるディストピア(嫌だ) 紀伊國屋書店のブックカバーはハヤカワ文庫も入るので助かる。本を購入したのは丸善なので少し申し訳ないけど。
- mizuiro@transparency232025年7月6日読み終わった前情報がいくらあっても実際読んでみると想像以上のダメージ。ディストピアから透けて見える現実。それなりに以前の本なのに、こんなにもリアリティを感じられるのが悲しい。忙しさは思考を奪う訳だけれど、一人の大人として無関心でいてはいけないと改めて思った。
- あるる@aru_booklog2025年7月5日読み終わった高校生で読んだ時は、これを薦めてくる先生尖ってるなと思いながらディストピア世界として楽しみ、侍女の行く末を良い方向へ想像しながら読み終えた。今読むと、ディストピアではあるものの背中まで迫っている現実のようなおぞましさもあり怖い。フィクションが楽しめるのは現実が平和であるからというダガー賞受賞のコメントが浮かぶ。読み応えあるなぁ。
- おおくまねこ@okumanomemo2025年7月3日読み終わったちびちび読んでたけど後半は一気読み。100分de名著で鴻巣先生が「最後の注釈が面白い」と言ってたが、たしかに。だからこういう語り口の物語だったんだ。なるほどね〜。こういう完全に閉じない物語好き。 しかしこれ40年前の作品なんだ…。とてもそんなふうには。
- たーこいず@turquoise48692025年6月23日買った100分de名著で知って読んでみたいと思っていた本、ついに購入! 番組を見ているので概要はわかってしまっているけど、なお読んでみたいと思えるくらい魅力的に感じた。
- いあに@IANI832025年6月23日読み終わった後半からほとんど一気読みしてしまった。女から仕事と財産を奪い、人口減少のため出産する機械のごとく女を扱うよになったアメリカ国家を舞台にした物語。侍女に与えられた名前の意味が判明したとき選択的夫婦別姓すら許されない今の日本と重なり、また主人公が財産と仕事を奪われた際の心情描写が10年ほど前の出産後の私の気持ちと重なって、この話が1985年に発表されたという事実に愕然としてしまった。40年も前の話なんだよ?信じられない。信じられない、本当に。失われた30年って経済の話だけじゃないよね、と思ってしまった。…ちなみに100分de名著は観ていない。
- ナンシー鈴木@nancy_suzuki2025年6月20日買った探してた海外文学をふらりと入った古本屋で見つける。この辺に住んでる恩恵よ。 「100分de名著」で大好物のセカイ系オープンエンドと知り、、、『誓願』とセットで一気読みしたい夏。
- jyue@jyue2025年6月18日読み終わった読書日記6月某日(水) 暑くて暑くて、心底たまらなくて、もうさすがにエアコンをつけようかと悩み、とりあえずフィルター掃除だけ済ませる。「これでいつでもエアコンをつけられるぞ」と思うと余裕ができて、なんだか-1℃だけ涼しくなったような気分になる。 引き続き『侍女の物語』を読む。昨日、人混みのなかでは読めない本だと分かったので、今日は家で読む。夏にもってこいの分厚さ。「本のすみか」さんのカバーは、ページをめくるたび紙の音がして心地よい。
- ひよこまめ@poischiche2025年6月17日読み終わった女性の身体が国家に管理される恐怖を描きながら、現代とも地続きの問題を鋭く突いている。名前を奪われ「誰かのもの」として扱われる描写に、子供を産んでから「⚪︎⚪︎くんのママ」という存在としてしか扱われない、その虚無感が呼び起こされた。 名著のもつ普遍性を、プロダクティブライツが未だ脅かされる今の私たちを通してひしひしと感じる。
- jyue@jyue2025年6月17日読み終わった読書日記6月某日(月) 本棚へ未読本が山ほどあるというのに、日単位でどんどこ読みたい本が増える毎日。最近は「100分de名著」を観ているおかげで、鴻巣友季子さんの素晴らしい解説のせいで、まんまと『侍女の物語』を読みたくなり早速購入。600ページ近くあるうえに、続編の『誓願』も待っているけれど、のっけからとってもゾワゾワして面白いからぺろりと読んでしまうのだろう…。暑い暑いとひいひいしながら、麦茶をがぶ飲みして、夏を耐え忍ぼう。
- コタ@KakunteKakunte2025年6月10日読み終わった6月の100分de名著に合わせて読みました。ハンドメイズテイルを途中まで視聴していたからか、最終章を読んで、そういう話の構成になっていたのかと面食らいました。 いつか、このような世界がやってきてしまうかもしれない。現実味を帯びた恐怖を感じました。もうすぐそこまで来ているのに、気付いていないだけなのかもしれない。見えないふりをしているだけなのかもしれない。「人は空が落ちると言われても信じないものだ。実際に、その欠片が降ってくるまでは」 1980年台の作品ですが、いま改めて多くの人に届いてほしい作品だなと思いました。
- 空色栞@reads_2025032025年6月8日読み終わったreader storeで電子書籍を購入。 「100分de名著」に合わせて再読。 主人公を司令官がクラブに連れ出す場面。 * 彼は権力が与えると言われる一種の酩酊状態にあるのかもしれない。自分はこの世に不可欠な人間であり、だから何をしても許されるし、自分にできないことは何ひとつないのだと思いこむ状態に。
- muu@mu_book_um2025年6月4日買った読み終わったずっと気になりつつ、いつかいつかと思っていた本。100分de名著を観てから読んだ。いまから40年前にこれが見えていたアトウッドは本当にすごい。現代の社会情勢とかデマ情報とかとも重なるし、支配者層が分断支配が最も人々をコントロールしやすいということを思っているのでは?と、これを読むと腑に落ちる。歴史は繰り返すのだから、情報を受け身で、切り取りで鵜呑みにするんじゃなくて自分から真実を取りに行かないと、と切実に思う。
- えび@robi_xiaoEB2025年6月1日読み終わった読み返した侍女の物語、久々に読み返したけど最後の締めやっぱりすっき…最後に過去の歴史扱いされる系エンドがつよつよぎて好き…主人公たちが生きた、残し続けた抵抗の記録が最後にこう学会資料として扱われるのがほんとうにまた味わい深い…
- 縞 まれ@shiroginu_mare2025年5月29日かつて読んだ最初の異変として、女性のクレジットカードがある日突然使えなくなるっていうのがゾッとした 赤い服の侍女も、家の主も妻も、料理人も運転手も軍人も娼婦も、全員幸せじゃない、地獄
- シモン@yansimon071103202025年5月27日読み始めた読んでる読み終わった100分de名著に合わせて。 間に合うか⁈と思いながら開けばぐんぐん世界へ入ってゆける。暫く夜更かしが続くやも。 息を潜めながら読んでいる。微かな希望を抱いて、、 〜p346
- aiko@aiko-02025年5月13日読み始めた昔の作品が苦手なのに、古くささを全く感じずに読み進められている。 まだ100ページくらい。 「世界99」後半のピョコルンの存在は、「侍女の物語」と同じテーマかも?と思った。 「世界99」はもっとポップで過激で私の好みだったけど、この作品が書かれた時代を考えると 作者の考え方の新しさと未だに変わっていない現実を残念に思ってしまう。
- 美甘樹々@jujuMikamo2025年4月24日読み終わった@ 自宅昔は長くても2,3日で一冊の本を読み終わり、一時期は一日に2,3冊も読んでしまっていたので、こんなに長い時間をかけて一冊の本を読んでいたことがなんだか不思議。最後のパートで謎が明かされたような気持ちになり、でもやっぱり分からないこともたくさんあり、誰かが語ったことには真実以外も含まれているということの意味を考えた。続編もあるということなので、読みたい。
- 美甘樹々@jujuMikamo2025年4月17日まだ読んでる@ 自宅また業者さんから待ちぼうけくらって、待ちくたびれて元気がなくなっちゃったので読んでいた。集中して全体の2割くらいを読んだ。あと1/4くらい。出口のない悪夢のようだった世界が、少しずつ変わっている。わたしも知りたい、何が起こっているのかを。
- 美甘樹々@jujuMikamo2025年4月9日まだ読んでる@ 自宅具合悪くてごろごろしてる間ずっと読んでた。具合悪いときは具合悪くなりそうな本を読むほうがなんだか安心する。語り手(オブフレッドとは呼びたくない)の精神状態が少しずつ悪いほうに向かっている感じがして、下り坂をごろごろと転がり落ちていくような心地。
- ワタナベサトシ@mizio_s2025年4月1日再読した2025/4 再読。 架空の近未来を設定してひたすら状況(situation)を描写している。全体を通して何かが起こるといった“物語”が進行するわけではないが、背後に控えているモノ・前段にあった語り得ない過去・世界全体の流れや隠されている存在を想起せざるを得ない構造が、読者自身の内側に物語を再構築させるよう強いてくる。 ディストピアものだが、エンタメやSF活劇を期待して読むとちょっと肩透かしをくらうかも。 30年も前に書かれた思考実験のような小説だが、2025年に読んでもけっして古びていないどころか、現在に通じるけっして良くない未来を正確に予言しているようにもとれて、読み手の感性が試されているような気配も感じる。また30年後に読み返すことができればいいと思う。 このあと『誓願』を読むつもり。
- 美甘樹々@jujuMikamo2025年3月8日読みたい積読中友達から「The handmaid’s tale」というドラマをおすすめされて調べたら、原作は『侍女の物語』だったのね。去年の夏のハヤカワKindleセールで買って積んでいたけど、読まなきゃ!と思った。