カスミ
@blauebibliothek
- 2026年1月21日
生活史の方法岸政彦読み終わった聞き手としてどこまで自分の行為を自覚できるかを問い続ける本だと思う。 聞くこと自体が傲慢であり、暴力性を完全に消すことはできない。その前提を、免罪符や優しさで覆わず、迷いや不安として差し出すところに岸先生の誠実さを感じた。 ロマン化せず、現実として「聞く」という行為を提示してくれた。 - 2026年1月13日
女が死ぬ松田青子読み終わった松田青子さんのいろんな魅力が詰まった掌編だった。 普通とされる物語の配置を少し置き換えるだけで、当たり前とされてきた概念が簡単に揺らぐ。その違和感は説教ではなく、風刺や皮肉として提示されたり、一気に共感性の高いものになる。笑った後に逆にこれまでの当たり前の方が変だったのではと、気付かされる感覚が面白かった。 - 2026年1月7日
ヤンキーと地元打越正行読み終わったヤンキーは特別な文化や気質ではなく、地元にとどまることが合理的になってしまう構造だった。 沖縄という移動のしにくさや人間関係の密度の濃さが、早い段階で個人の選択や進路を決めていくのだろう。 そして個として逸脱することが許されにくく、共同体の中で薄まっていく。人間関係の序列がより動物的に感じるのもそのせいなんだろうな。安心と息苦しさが同時に存在する世界だった。 - 2026年1月1日
そこに工場があるかぎり小川洋子読み終わった著者が町の工場を訪ねるエッセイだが、そこに描かれているのは工場そのものというより、働く人の手つきや、その場に流れる時間。 小川洋子の文章は、対象を美化しない代わりに、決して軽んじない。職人の指先や動作の一つひとつに、長い時間の積み重なりを感じ取ろうとする姿勢が伝わってくる。著名な小説家でありながら、書くことで相手の上に立つことはなく、ただ同じ場所に立って見ている。その距離感が心地よかった。 何かを「すごい」と言わなくても、敬意は伝えられるのだと教えられた一冊。 - 2025年7月15日
- 2025年7月4日
- 2025年7月4日
- 2025年7月4日
- 2025年6月4日
- 2025年6月4日
- 2025年6月4日
- 2025年6月3日
- 2025年5月15日
- 2025年5月12日
- 2025年5月6日
- 2025年5月6日
- 2025年5月3日
- 2025年4月30日
- 2025年4月30日
- 2025年4月29日
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