ヤンキーと地元
102件の記録
akamatie@matie2026年5月26日読み終わった読み終わってしまうのが惜しくて、もっと読みたいと思いながらも一気に読み終えてしまった。 調査研究のために原付で沖縄の暴走族に同行し、ヤンキーを調査するためにパシリとして関係を築いていく導入が面白くてどんどんページを進めてしまった。危険な場所に潜入しているドキドキというよりも、対象の中に入り込んでいく過程そのものに、筆者の人間力と適応力が表れていて、一気に引き込まれた。 印象的だったのは、沖縄の若者たちが抱える苦悩と、抜け出しにくい支配の構造である。それは、沖縄がアメリカ軍基地の存在を常に強いられてきた歴史とも地続きのように感じられた。 登場するのは、学校に馴染めず中退し、暴走族や地元のつながりの中で居場所を見つけていく若者たちだ。先輩からの暴力や理不尽に耐え、それを後輩へと引き継ぐことで連鎖が続いていく。また、支配的な環境に置かれた男性が女性を大切にできない構造については、共同研究者の上間陽子も、暴力や支配の構造が再生産されていくことを指摘している。 アンケートや統計では見えてこない、生の生活や声が丁寧に記されており、グレたからそうなったと単純に切り捨てることのできない痛みや背景が浮かび上がる。同時に、支配される側もまたその関係の中で恩恵を受けているという複雑さや、米軍基地を抱える沖縄における飴と鞭の構造が、人々の生活にも深く根付いていることが感じられた。 東京で育った自分の感覚からすると、小学生の段階で不登校や非行に至ることに驚きもあるが、学校の関わり方が画一的である可能性や、旧来的な教育の影響についても考えさせられた。 本書は2019年の出版であり、調査は2007年から2015年にかけて行われているため、現在の状況はまた変化しているかもしれない。それでもなお、ここで描かれた構造は簡単には消えないもののように思う。 著者が若くして亡くなったことは非常に惜しまれる。2020年に刊行された共著も続けて読んでいきたい。

いちこ@ichinics2026年4月28日2026年読了本著者の、「パシリ」となることで信頼関係を築いて調査を進めるという方法の独自性、誠実さを感じた。真似できることではないと思うし、でもだからこそ得られたのであろう話がたくさんある。 この読書を踏まえて、もっと沖縄の本をたくさん読みたい

m@kyri2026年2月23日読み終わった@ カフェ先輩と後輩という上下関係に縛られるということはそのまま地元に縛られるということで、そんな窮屈な生き方が世代から世代へ受け継がれていく。中にはそこから抜け出した人もいれば消息不明となってしまった人もいるけれど、だけど大部分の人は地元に残り、今日も明日も生きていく。 弱者に追いやられてしまう人たちのことを考える。だけどその人たちのことを不幸だと言ってしまうことは傲慢だ。その人が幸せか不幸せを決めつける権利はわたしにはない。 上間陽子『裸足で逃げる』と合わせて読みたい本だと思って買った本だったけど、やっぱりこの2冊はセットで読むのがいいと思った。 もっと研究を深めていってほしかった、亡くなってしまったのが惜しく、悲しい。










- 靴下ぬぎたい@tumemura2026年2月19日読み終わったパシリとしての参与観察。 出来ないことで借りを作り、時間で貢献することで貸しを作る。 暴力と女と金の世界が続く。読んでる間のほとんどの時間が苦痛だった。当事者たちは望んでその世界で生きてるわけでもなく、(もちろんそういう人もいるだろうけど)生き抜くための選択なのも辛い。 またなによりも辛いのはたくさんの登場人物が出てくるのに、みな似たような、私とは生きる世界が違う人と思ってしまうこと。中学受験をして、地元の中学には行かなかったけど、行ったらこんな会話もきっと聞いただろうな、と想像した。でもその想像も自分と切り分けるような想像であって、と言い聞かせるけどそこにとどまってしまう。 文芸坐で観た「Aサインデイズ」での激しさも思い出した。沖縄はなぜこの激しさがあるのかを知りたかった。

おなつ@onatsu32026年2月7日読み終わったちびちびと読んで読了。潜入取材の本は読んだことがあるけれど、参与観察の本は初めて。最後の解説を読んで、そんなふうに論文にするのかーと知った。潜入でしかできない研究もあるよね。うちなーぐちも丁寧に訳が書いてあって読みやすかった。ヤンキーの中でも並行して複数の人間の生き様が書いてあって、そういうちょっとした違いとか中に入らないと見えてこない良さだろうなと思った。

いっちー@icchii3172026年2月1日読み始めた借りてきた買いたい最初にヤンキーと出会ったときの衝撃を忘れずに、真摯に向き合い始める頃を、日記を覗くような気持ちで追体験させてもらえるという。 とり急ぎ、冒頭と、あとがきを読んだけど、やっぱり参与観察って、とてもパワーのある手法だし、この本はとても面白い。 少し長くて申し訳ない気もするけれど、この箇所が、誠実で、そして参与観察にたどり着いた経緯を知れて、泣きそうになった。 「 私は一〇代の頃、教師になりたかった。大学へ進学したのも、そのためだった。大学校内の夜の駐車場で、不良少年達と朝まで飲み明かしたとき、初めて知ったことがある。それは、大学の高校も、彼らにとっては、一部の人間のためにつくられた場所で、しらけた出来レースが展開される場所でしかない、ということだった。そんなふうに学校を見たことがなかった私は、自分の無知を嫌というほど思い知らされた。私の両親は公務員で、私は何不自由なく生活できる環境に守られていた。だから私は、二十歳になるまで、学校がそのような場であることを知らないままだった。そのことが恥ずかしくてたまらなかった。 その後、私は大学院に進学した、学べば学ぶほど、何かを話したり書いたりすることが怖くなっていった。特に沖縄について議論をするとき、私の恐れは強まった。内地の恵まれた家庭に育った私が、自分の限られた経験や知識をもとに沖縄を語ったとき、なにか間違ったことを言ってしまったらどうしようと恐れた。「ないちゃー[本土の人]に、ボンボンになにがわかるのか」と自問自答し、ますます行き詰まっていった。 そうした時間が数年続くうち、わからないなら、わかる人に話を聞かなければなにも始まらない、と思うようになった。話を聞かせてもらうには、相手に失礼のないよう信頼関係を築かなくてはならない。そのための方法が、私にとっては参与観察だった。」
- カスミ@blauebibliothek2026年1月7日読み終わったヤンキーは特別な文化や気質ではなく、地元にとどまることが合理的になってしまう構造だった。 沖縄という移動のしにくさや人間関係の密度の濃さが、早い段階で個人の選択や進路を決めていくのだろう。 そして個として逸脱することが許されにくく、共同体の中で薄まっていく。人間関係の序列がより動物的に感じるのもそのせいなんだろうな。安心と息苦しさが同時に存在する世界だった。



ぶち子@buchiko2025年10月6日読み終わった「参与観察」のすごさが凝縮されてた。 被観察者の若者たちの閉塞感がものすごく伝わる。 地元で暮らす限り抜け出せない上下関係の厳しさや非常識さ、逆にネットワークや人脈としての利便性。 さらに沖縄の土壌の複雑さ、独特さが、内地や基地との関係性も含めての影響がありありと描写されていて、学びが多かった。 この観察に10年の年月をかけられた著者の根性と、内容から垣間見えるお人柄に尊敬の念を抱く。

河野@kono_a162025年8月8日読み終わった田舎に住んでいる。同級生や先輩は出てくる人物と同じようなことをしていると思う、そんな田舎に住んでいる。 暴走族は嫌いだしシャコタンで吹かしている車も嫌いだ。でも彼らにもその世界があって彼らの仲間たちはお互いを大切にしているんだと知った。自分は一生関わらないし嫌いなままだがやっと人なんだなと分かった。他のヤンキー系の社会学の本も読みたい。 3次請のせいで1次2次に飛ばれて一切金出なかったのに税務署から徴収きて潰れかけた話、かなり闇。


yt@yt2025年6月27日読み終わった若者のすべて。 政治も経済も、大きい話は出てこない、若者目線の沖縄。 「自分みたいな、学校行ってないクソ人間は、飲み屋(キャバクラ)でしか女に会えんじゃないですか」(p268) 過酷な状況でのエピソードが、どれをとってもせつない。 謝辞には錚々たるメンバーが。 ゴーパチでゆんたくーしたい。








そめ@s_o_m_e2025年6月11日読み終わったヤンキーは嫌いだけど、彼らなりの人生があるのは理解できる。暴力と搾取の世界で生きるのは辛い。 参与観察という言葉を初めて知った。打越以前、打越以後といわれるのも納得の、画期的なフィールドワークで、激アツの内容。「補論 パシリとしての生き様に学ぶ」の、四象限マトリクスの話、面白かった。 聞き取りの会話うちなー口そのままで書いてあるのも良かった。よみづらいけど、臨場感があった。 少し文化が似ている場所で育ったから、閉鎖的な空気感はよくわかる。自分が育ってきた環境で見聞きしたものと重なるところが多くて苦しくなったりもした。






- numa@numa2024年12月10日かつて読んだ訃報。45歳なんて若すぎる。 https://www.sankei.com/article/20241210-WDWMGS7TKNLBFGHYAYJPNMOLHU/





































































