

John9zaku
@exzaku
数年ぶりの読書熱
読後の感情ログ
- 2026年8月21日
ラハイナまで来た理由片岡義男読んでる青空文庫事実だと信じたくなる寓話。父と祖父を愛おしく見つめる主人公の視線に飛び込んだ気分になる。見知らぬハワイが懐かしい故郷に感じるような。過去を美しく保存する手引書でもあると思う。 - 2026年8月3日
ミラノ霧の風景須賀敦子読みたい - 2026年7月19日
農民芸術概論綱要宮沢賢治読み終わった青空文庫ドラマ『銀河の一票』のさいわいの一節を読みたくて。 農民というのは、当時多くの一般市民を指して、みんなクリエイティブに暮らそうと。音楽、詩歌、舞踏、写真、彫刻、映像はもちろん、建築、服飾、工芸、園芸、料理にスポーツまで、人それぞれの才能を表現しようと。働き、ただ生きながらえる時代に、人生を楽しむことを提案している。 個人的には、これが民藝運動に発展したんじゃないかと勝手に思って、わくわくした。 - 2026年7月19日
銀河鉄道の夜宮沢賢治読み終わった青空文庫ドラマ『銀河の一票』からの。この時代ならではの表記も慣れれば、美しさしか感じない。もちろん仮名が振られずとも「さいわい」と読めた。ドラマとの一致は見つけられてないけど、確かにあいつは悪くない。 読むほど、賢治が子どもたちに渡したかったもの、生きる喜び、感情の制しかた、クリスマスの煌めき、科学を学ぶこと、人生には可能性しかないこと、そうした切符が鮮明に浮かんでくる。繰り返し書き直され、未完だというこの物語は、子どもたちの背中を押す、優しい視線そのものだと思った。 - 2026年7月2日
草枕夏目漱石読み終わった青空文庫随分と時間をかけて、ちびちび読み進めて読了。 『抽象の力』からの流れなので、主人公というより、すべてが漱石の言葉に感じる。絵画という芸術に対する姿勢のほか、個人主義が生み出された時代を切り取る言葉からは、現代のSNS社会にも通ずる感性があり、文豪とはいえ驚いた。 那美の美しく謎めいたキャラクターには、大衆小説としてのサービスも感じる一方、ラストで感情を露わにして初めて描くべき対象となるところはリアル。出兵という暴力的な別れなだけに切ない。 - 2026年5月4日
文芸の哲学的基礎夏目漱石読み終わった青空文庫『抽象の力』からの。 知・情・意、または真・美・善・壮のどこから自分は考えているか、別の立場で考えているか。この視点を持ちたいと思った。 それにしても、気になったらすぐに青空文庫とkindleで読めてしまう時代に感謝。漱石、もう少し掘るつもりです。 - 2026年5月1日
- 2026年5月1日
読んでるずっと積読していた。やっと1章を読み終える。 なぜここまで寝かせたのか(約8年)。仕事がひと段落して、穏やかな連休を過ごす今こそがそのタイミングだったのかもしれない。 冒頭の抽象画の出現を予言したかのような、夏目漱石『草枕』の一節にはじまり、いわゆるピカソのキュビズムに代表されるような、抽象表現が何なのかを、明解に記してる名著。 芸術とは、主観的に感覚される現象を、抽象作用という認識プロセスによって作動させる動的な装置である。 しびれる、、、 膨大な図版と解説が豊富なこの本、実は一時期、ウェブで公開されていて、カラーで引用された作品がそのページで、またはハイパーリンクで観ることができたのは贅沢な体験だった。 豊田市美術館での展覧会に行けたら、さらに豊かな体験だったことだろう。 417ページの長旅はまだまだ続く。 - 2026年3月17日
黒と愛笹井一個,飛鳥部勝則読み終わった息子のおすすめで読んだ。おじの堅い頭には、ブッ刺さらなかったのが正直な感想。禁じ手ともいえそうなプロットは、意味がわからず5回くらい読み返した。そこが最高点。 ミステリーとオカルト、フリークス、さらにディザスターまで持ち込んでまで叩きのめしたかったのが、キモおじの加害性なんだとしたら理解できる。 一方で、あまりにも掘り尽くされたジャンルにおいて、読み進めるための動力が必要だともいえるか。 - 2026年2月15日
時間は存在しないカルロ・ロヴェッリ,冨永星読み終わったKindle Unlimitedもちろんムズイけど面白い。 動いている人間はあまり年を取らず、時計の刻みが遅くなり、考える時間が少なくなり、持ち歩いている植物は発芽するのに時間がかかる。動くものすべてにとって、時間がゆっくり進むのである。 動いとこ --- 読了。 よく数学は美しいというが、正直、わかるようでわからないと思っていた。 ただ、この本を読んで、少し理解できた気がする。なぜなら著者は理論物理学者でありながら、最新科学をこのうえなく美しく詩的な文章で表現してくれるから。 時間とは この量子世界のなかで 私と相手との関係 (相互作用)に限って姿を表す だなんて、科学というにはロマンチックすぎる。 ちょっと飛躍しすぎで不正確な理解かもしれないけど、ロヴェリかぶれに免じて許してほしい。 - 2026年1月4日
「横浜」をつくった男高木彬光読み終わったKindle UnlimitedポッドキャストBooksCallingで知って読み始め、少し寝かしていて、年始に読み終えた。前日には、まさに高島台、本覚寺にお詣りにいくというご縁に驚いた。変化の年になるだろうタイミングで読んだ、この意味を噛みしめたい。 - 2026年1月2日
- 2025年12月31日
新版 お金の減らし方森博嗣読み終わったKindle Unlimited内容はタイトル通り。欲しいものと本質的に向き合って、自分軸で生きた話。 それを実現した、貧しい時代から続く家計ルールが、王道だけど面白い。 mustでもshouldでもなく、wantにお金をかけること。普通のようでなかなかできない。 ルール作りと小説を書くことは似てるのかもしれない - 2025年10月13日
- 2025年9月23日
新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)オイゲン・ヘリゲル,魚住孝至読み終わったKindle Unlimitedこれも山口周さんレコメンド。行動で真理を理解する手法としての弓道。外国人だからこその視点のおかげで読みやすく、無心にいたるまでの紆余曲折の描写が秀逸。弓道やってみたくなる。 - 2025年9月18日
縄文 革命とナショナリズム中島岳志読み終わったポッドキャストBOOKS CALLINGの廣田周作さんの話で、たまらず購入。おもしろい! 文系思想もやっぱいいわー ついこないだ地政学最高とか言ってたけど ーーー 読了。面白かった。縄文というより、カウンターやオルタナティブの日本思想史において、どのように縄文が利用されたかがよくわかった。著者の締めくくりがまさにそれなので引用する。 今後も、近代批判の上に構築された<あるべき未来像>が、縄文回帰というヴィジョンと連動し、新たな言説を生み出していくだろう。縄文論は、原始という過去を問いながら理想の未来を語る装置として機能しつづける。 個人的には、岡本太郎や柳宗悦、島尾敏雄、上山春平の「縄文」に惹かれる。主語が大きすぎるのはどうも駄目。 カウンターカルチャーがどう批判し、その炎に自ら焼かれたかを感じ、ここでも左派思想がひっくり返って、右派思想に転換していたかを知る。 安倍昭恵への注目から、この本が生まれたというのにはびっくりしたけど、UFO研究や陰謀論までカバーするポップさの理由を見て、納得した。 - 2025年9月7日
白夜/おかしな人間の夢フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー,安岡治子読み終わったKindle Unlimitedドストエフスキーって勝手に哲学的な作品という思い込みだったんだけど、めっちゃボーイミーツガール。白夜の主人公って、現代でいうNERDのパイセンやん。 ーーー 読了。全体としてはやはり哲学的だった。ただ、難解だからこそ、体に流し込むイメージで読んだので、気分しか残ってない。 ちょうど禅への理解をドイツ人の視点から描いた『弓と禅』を読んでるので、思想の西洋と東洋の違いを感じる。個人的には、西洋は帰納的で腑分けして言語化していくルートなのかもな、と。 - 2025年9月3日
日本史の謎は「地形」で解ける竹村公太郎読み終わったKindle Unlimited新事実ばかり! 忠臣蔵はなぜ成功した? 頼朝はなぜ鎌倉を選んだ? 文系歴史家の諸説を、ズバッと射抜くような地政学からの日本史。ずーーーーと面白い! 家康、天才! - 2025年8月12日
生物から見た世界 (岩波文庫)クリサート,ユクスキュル,日高敏隆,羽田節子読み終わった書名は「生物から見える世界」だけど、分断の時代を生きる僕たちも生物に含まれてることがわかる。 虫や魚、鳥、犬猫の見えている世界を覗いているようで、人間も同じく生物として、主観的な「環世界」で個人個人が生きていることに気づかされる。 幽霊が見えるのは、作用トーンであり、うちの犬が私に懐かないのは(泣)、中年男性という知覚標識による危険のトーンなのだと理解できた。 さらに広げれば、常識や認識の違いから起きるあらゆる人間関係の悩みは、主観が同じであるという大きな勘違いが原因なんだなぁと。 でも、主観は重なりえないからこそ、宗教や国どころか陰謀論というフィクションで、人は繋がるんだとも思った。 世界を理解するひとつの手がかりが得られる名著です。 - 2025年8月11日
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