パーティーが終わって、中年が始まる
118件の記録
-ゞ-@bunkobonsuki2025年11月14日Phaさん。 思わず「さん」付けで呼びたくなる作家名である。単純に「Pha (ファ)」だけだと味気ない気がするのに加えて、シンプルに「さん」と付けたくなる文章を書く人なのである。 そんなPhaさんが書く内容は、至極ありふれた物事だ。その中に鋭い表現がさりげなく入ってくる。 この本の中では「シェアハウスを運営していた頃を回想する」部分があるのだが、その際にPhaさんは自身のリーダシップを「天皇制」と表現する。正確にはシェアハウス仲間から言われたことを書いているのだが、読んでいてすごく腑に落ちる表現だった。 天皇制のエピソードに限らず「腑に落ちる」文章が何度も出てくるので、文章を味わいたいという人は一読してほしい。



🍻@far_away_2025年11月7日読み終わった男女の中年に対する感覚は大きく違うなーと思った。これまで読んできたアラサー、アラフォーの女性たちのエッセイは異性からのジャッジから逃げ切って伸び伸びしているものが多かったので、男性の場合はこんなに悲観的な感じになるのか……と不思議な気持ち。エッセイの中にあった「本心を語らない」「趣味の話だけでゆるく繋がっているコミュニティ」しか持っていないと、本当に歳をとった時に話せることが何も無くなってしまうんじゃないか。その点は女性の方が趣味で繋がっても意外と明け透けに自分の身の上話をするよなーと実感がある。

- konkon@kon2025年10月31日読み終わったaudiobook★★★★★ 再読本。毎度読み心地が良く、ライフスタイルもユニークで動向が何故か気になるphaさんの最新作。パーティーと揶揄しているかつての自由人も今やミッドライフクライシス。成熟とは、老いるとは、について軽く考えさせられる。「軽く」というところが、phaさんの書く文章の押し付けがなさで、雰囲気の好きなところ。ただただ、ご自身の生きている時代背景や心情の変化を綴っている。この本を読んで、phaさんのように中年になってからどこかに勤めることを始めるのも良いなと思った。皆が皆、よーいドン!で新卒就活しなくとも、今後はもっと各々のタイミングで働き方や働く多様性ができてくるのかも。そうすると今より楽に生きる人が増えそう。そんなphaさんファンの私でも、普通に見られたくない、人と違う道を行きたいという考えは、自分とは違うなと毎度思う。変わってそうだけど、もしかしたら割とお利口さんで普通と見られて生きてきたのかなと。本当にズレてる(と言われて生きてきた)人は逆に普通に見られたいという欲求がありそう。ま、みんなないものなだりだね。それでも読んでて毎度楽しかった。完全か不完全かに拘りすぎなくても良いしその定義も曖昧だけど、とりあえず自分も老いたら周りに気を遣わせない成熟した大人になりたいと思った。まずは体力作りからかな。
- 3710@minato_37102025年10月26日読み終わった借りてきた中年期に入り、嗜好や考え方や生活がどう変わっていくのか?という点は何となく想像通りではあったが著者の人生というか生き方が常人と乖離しすぎていて自分に当てはめて考えるのは難しかった。 「ずっと練習のような気持ちで生きてる」だけは共感できた。自分の事なのに他人事みたいな感覚を持ってる人は案外少なく無いのかもしれない。 「幽霊の音楽」が気になってマヘルの曲を聞いてみたが確かにへろへろで音も外れていてとても良かった。音を意識したくない時に聞ける曲が知れて嬉しい。

- june@june2025年10月21日読み終わった@ カフェ・「それは結局、身体から取り出されてコンピューターにつながれて、今日はお日様が暖かいなあ、と言っている水槽の中の脳とそんなに変わらないんじゃないだろうか。何かを見ているようでも、全部自分の中にあるものを見ているだけにすぎないのだ。自分の中から本当に出ることができたことが今までの人生で何度あるだろうか。」 ・マハル・シャラル・ハシュ・バズ 紹介されてたから聴いてみたら好きだった ・この人の描く文章とても好き
Hinako@Lady_Hinako2025年10月19日読み終わったなんでも楽しくて、がむしゃらに走り続けていた20代・30代が過ぎ、気づけば自分の人生の折り返し地点。すでにゴールがぼんやりと見えはじめている。 見えているゴールを無視して、何も見えない脇道に飛び込むような勇気も体力も、もう昔のようにはない。 それなら淡々とゴールを目指して歩いていけばいいのだろうか。——これで本当にいいのかな、私の人生、、? そんなことを考えていた矢先に、この本を手に取った。 先月読んだ『庭の話』にも出てきた「ゆるい共同体」という言葉が、phaさんのシェアハウスやもくもく会のことだな、と思った。 あの頃の彼の活動は、無理せず、でも確かに人とつながって生きる実験のようだ。 先がチラついて見える”今”も「ゴール」ではなく「途中」にいることを、もう一度思い出させてくれるようでもあった。
User1@nrzrn2025年9月23日読み終わったタイトルが心情に近い気がして読んだ 筆者ほどの年齢ではないが、20代の時のように心が動かなくなり少なからず気力の減衰を感じていて。 どこかで、もうこれ以上改善されていかなくていい みたいな一文があり頷いた。けど絶望しているわけではないのだよな。

JUMPEI AMANO@Amanong22025年9月20日読み始めた参考資料@ カフェphaさんとはほぼひとまわり違うし、同じカルチャーもほとんどくぐり抜けていないのだけど、「どんどん自動化されていく」「ウェブ2.0と青春」「すべてを共有したかった」「シェアハウスという水槽」の流れが個人的には面白く、そしてここに書かれている「気分」はわかるなと思った。自分も気づけば30代半ば。なんとも言えない気持ちになる。40代になった頃にはまた違った感情を抱くかもしれない。



ふみの@fumino_32025年9月7日読み終わった"自分の人生というのはこれで本当に全部なのか、と常にうっすらと思っている" "人は誰でも歪みを抱えていて、それぞれがその歪みのかたちにぴったりと合った箱を作り出している" "ごまかさずに向き合うべきものと、ある程度ごまかしていくべきもの。その二つがこの世界では入り混じっていてややこしいのだ"
ぱんだちゃん@pandamental2025年8月14日読み終わったミドルクライシスの悲哀に溢れたエッセイでした。 ビジネス書や自己啓発本を読んでいるとこんな気持ちを高く持っていられない...ということがよくあるのだが、phaさんのこの純粋で飾り気のない文章を読んだら、とてもほっとした。

為田裕行@tamehiro2025年8月13日タイトルに心を掴まれて読んだ、『パーティーが終わって、中年が始まる』。中年、始まってます。若い頃と違う自分をフィジカルでもメンタルでも感じます。人生、折り返してるんだよなあ、と。


soi@soi_i222025年8月13日読み終わった学び!「若さというのは本当に魔法のようなもので、本当は大したことがないものを、いくらでもキラキラとしたものに見せかけてくれる。 その魔法が解けてしまうと、いつまで経っても変わらないどうしようもない自分の性格や、面倒くさいだけの人間関係や、とりたてて特別なことなんて起こらない日常などの、しょぼい現実が露わになってくる。 中年の入り口では、そんな現実に直面させられてしまって落ち込んだりもした。 だけど、魔法や幻想が解けてからのこれからこそが、等身大の自分でなんとか工夫をしながらやっていかなければいけないという、人生の本番なのかもしれない。そんなふうに思えるようになってきた。」 自分にもわかるところもたくさんあって、読んでいて楽しくもあり、耳が痛いところもあったりと 今この時の自分には合った本だった。
タレ@miki_nike2025年7月11日読み終わった@ オトナリ珈琲著者と同世代なので、タイトルだけでもぶっ刺さるものがある。 わたしはphaさんとは全くちがうフレームの生活を送っているけれど、ちがう世界線ではphaさんになっている姿を容易に想像できる。でも、根本は全然ちがうので、こうは絶対にならないだろうなとも同時に思う、不思議な感触の作品だった。諦観はあるけれど悲愴感はないのがいい。 ただ、わたしはphaさんの作品をはじめて読んだので、パーティー時代を知っていたらもっと味わい深かったのかもしれない。




yayano@yaya72025年6月4日読み終わった中年期に足を踏み入れたときに、若さでできたことが自分の能力だと思っていたことが過信だったとか、いろいろおもしろかった。少し先を歩いてくれる人がいるのは頼もしい。




あんこちゃん@anko2025年5月30日読み終わった借りてきたあと一ヶ月も経たないうちに40代に入る自分に染み渡る本だった。 エッセイに対してわかる〜とか共感〜だけで終わるのはなんだか作者に対して失礼な気がしてできるだけ避けてきた。それでも自分が陥りがちな思考や行動のパターンからは逃れられないということがわかってしまったとか、死に対する考えはもう自分の思いを言語化してくれてありがとうとしか思えなかった。 シェアハウスのくだりとかは異次元だったけれど。



もん@_mom_n2025年5月5日読み終わった心に残る一節@ 自宅こんな風に考えてしまうのは自分だけかもしれない、と情けなく思っていた考え方がこの本にも書かれていた。 同じ感覚を持つ人に出会えたことが本当に嬉しく、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。 自信をなくした時、孤独を感じた時、何もかもがどうでもよくなった時、私はきっとこの本を思い出して何度も読み返すだろうな。 p.36 世の中を見回すと、なんだかみんな普通にパートナーがいてびっくりする。生きるのが苦手だ、という内容の文書を共感しながら読んでいたら、途中でパートナーがいることが明らかになって、「なんだ、そっち側の人だったのか」と疎外感を覚えることがよくある。やっぱりみんな、そうなのか。 p.88 大体いつも、人の輪の中でそんなに喋らずなんとなくニコニコしていたせいか、「いい人」みたいに見られることが多かった気がする。だけど、僕のことを「いい人」だと思う人は見る目がないな、と思っていた。 p.92 生まれつき持っている、もしくは幼少期に抱えた歪みからは、成長すれば解放されるのだと思っていた。しかしそんなことはなかった。結局、自分がずっと抱えている歪みに対処したり、振り回されたりしているだけで人生は終わってしまうし、むしろそのこと自体が人生なのだ、ということに気づいてきた。気づいてしまった。どうしよう。 p.131 ものすごくうるさいのだけど、たしかに、いい。自分が雑音に飲み込まれて、雑音の中に溶けていくような。音に感情を撫でられ続けていて、余計なことを考えられない。なんだかもう、すべてがどうでもいいな。


さや@saya_shoten2025年3月28日買った読み終わった何となくギクッとしたのは、振り返ると30代までが一番動けていた、楽しかった、みたいな記述。 休暇の取りにくさやコロナで行きたい場所に行けないのがデフォルトになってきて、もう別に動画とかで行った気になれるし、行かなくてもいいかな~、行く前の準備も行った後も疲れるし、と思い始めた頃に読んだからだろう。 気力体力財力的に行けなくなってから後悔するより、とりま行ってみよーと、去年くらいからちょっとずつ長年行きたかった場所や、今までなら踏み入れなかった場所や人に会いに行ったり、自分から話しかけてみたりしている。いつも話してる人とも、いつもとは違う話題を振ってみて盛り上がったりする(この本の話をしたりするのもまた楽しい!) 毎日がパーティー、とまではいかなくても、なんか良い感じの日が続いているので、デフォルトがそうなっていくといいなー。 あなたのパーティーはどこから?あるいはいつまで?それともこれから?






紙村@kamimura_2025年3月26日読み終わった今までに見たことのない何かに期待する気持ちが全くなくなってしまったら、また京都に住んでみようか。でも、もう少しだけ東京で、何もかもがすごいスピードで移り変わってしまう、この異常な速度の都市で、地に足がつかないようなことをやっていたい。(127ページ)
空色栞@reads_2025032025年3月15日聴き終わったaudible で再生済み。 「四十代半ばになった今、つかまってしまったな、という感覚がある」 phaさんを知らずになんとなく聴き始めて面白くて最後まで一気に聴いてしまった。

ゆうこ@miichan19752025年3月12日読み終わった図書館本同年代の著者。ちょっと私の方が上だけど、学生時代の京都の話はとても懐かしい!著者は京都大学だけど、私はぜんぜん、普通クラスの女子大やったけど、ご縁あって熊野寮とかに遊びに行ってたし、四条河原町も庭だったなー。 しかし、こんなモラトリアムな生き方で40までいけちゃうのスゴイわ。
Ai@aaaai2025年3月9日かつて読んだ自分の可能性を信じ好きなように歩いていける20代、30代の行き方を閉じて中年に入っていくことを「パーティーが終わる」と表現するセンス…! 歳を重ねることによる喪失の過程は、哀しく、諦念に満ちて、意外とやさしい。
ゆうこ@miichan19752025年3月6日読んでる図書館本同年代で、大阪出身で大学も京都で、どこかで、すれ違ってるんじゃないかなw って思って読み始めましたが。 同じ時代に生きて、中年になったけど、安定志向ではないから、もしすれ違ってても出会うことはなかったかもしれないなって思いながら、楽しみながら読んでます。とても面白くて読みやすい文章を書けるのは、やはり頭はええんだろうなぁ。
もちこ@mochi_books2025年2月22日phaさんはエリーツというバンドを見た時に初めて知って、日本一有名なニートというフレーズだけ覚えていたけどこんなに面白い日々を送っていたんだと驚いた シェアハウスに暮らすのは抵抗あるけど遊びに行ってみたいと思った。ガレージの中にテント貼って暮らすとかめちゃくちゃ楽しそう 歳を取るにつれて死について考えなくなったというのはなんとなくわかる。若者からするとあまりに遠い現象すぎて神秘的なものに感じるみたいな、、みんな歳取るとちゃんと生活するようになるのは死が身近になってくるからなのか オーディブルは勝手に読んでくれるの楽だけど、楽なだけあって細かい表現とか固有名詞が全然頭に入らないな🥹 もう1回ちゃんと文字を追って読もうと思う




John9zaku@exzaku2025年2月21日読み終わった本当にタイトルが素晴らしい。中年の危機への共感を求めて読んでも、個人的には収穫なしだったのは、微妙な世代差とカルチャー好みの違いか。文体と内容に少し鼻がつくなと感じたのは、自分に似た何かがあったからだろう。恥ずい





















































































