影犬は時間の約束を破らない

92件の記録
- m@kyri2025年5月18日読み終わった@ 図書館日記みたいな小説だなと思った これはわたしが最近日記のことを考えているからそうなのかも 「水泳する人」は『あなたのことが知りたくて』にも収録された短編だったけどすっかり忘れていたし読んでも気づかなかった 散歩やランニングが印象的な小説だったけど、やっぱり人物は絶えず動いてないと、行動してないと小説にはなり得ないなということを思っていた
- m@lunedeau272025年5月14日読み終わった帯が可愛いんです。帯があってこそ完成する装丁なのでは。 小説なのに、詩を読んでいるような体験。 はじめは「この描写、ストーリーとどう関係が??」などと思いながら読み進めていた。何故だろう。普段わかりやすい、趣旨の明確な文章を読んでいるからかな。 頭で読むだけでなく"感じる"ことを思い出させてもらった。 冬眠者の側にひと時佇んでケアする「ガイド」は、冬眠者の人生を垣間見る。視点はいつの間にか移ろっている。世の中はカメラAとカメラBとCと…と無数に映し出される映像の集まりで、絶対的な真実なんてないのかもしれない?
- m@lunedeau272025年5月12日読んでるこの小説をどう捉えたらいいのかと思いながら読み進めていたが、途中で先に翻訳者・斎藤真理子さんの解説を読み、続きを読み始めたら、なんかすごくしっくりくる…! 解説に、原著もあえて文法的正しさから離れている部分がある、という趣旨のことが書かれていて、合点がいった。そう、翻訳の問題なのかと思ってしまってましたすみません。 それで、その文法のことや、斎藤さんのめちゃくちゃ的確(としか思えない)解説で背景や解釈の方向をつかんでから読むと、厳密な論理性みたいなものを追わなくていいんだろうなと感じる。そこに立ち上がってくる空気の塊や登場人物の思念みたいなものを味わっていけばいいんじゃないかと。著者があえて文法的正しさから離れるのは、そうすることでこそ立ち現れるものを表現としているんじゃないかと。 そして斎藤真理子さんという方の解説文は、まったく個人的な思いを挟んでいないかのようにシンプルな文字通り「解説」以外の何物でもなく、ある種の無骨ささえ感じさせるのに、なんでこんなに読ませるのか。斎藤マジックを体験するのは二度目。えーーご著書はどんな感じなんだろう。
- 冬野@fuyuno2025年5月1日読み終わった初めて読んだ韓国文学作品。 ふんわりとした詩的な読み味で好みだった。 他人の言葉になる前のとりとめのない思考をのぞき見ているような、あるいは偶然たどり着いた個人ブログを夢中で読み進めているような気持ちになった。 影犬の話が特に好き。魔法をかけられたような心地。
- m@lunedeau272025年4月30日読んでる不思議なリズムの文体。半分ほど読んだ。 以下すこし、ネタばれまでいかないけど内容に触れます。 SFとして「冬眠」を扱う物語だけど、ファンタジーぽい雰囲気はない。もっとファンタジーぽさを期待していた、正直なところ。 当事者と「ガイド」の関係が、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を連想させるのが興味深い。けれどあのような悲惨さはない、今のところだけど。 日本ネタがちょいちょい出てくるけど、著者が日本びいきなのか、韓国では普通のことなのか。
- しましま@simasima_30k2025年4月29日読み終わった最後の方流し読みしちゃったなー…時間をおいてもう一度読みたい。自分のメンタルがぐちゃぐちゃしてるときはこういう速度の小説は読みにくいんだなと思った。
- 綿@shelf_soya2025年4月29日読み終わったパク・ソルメの句点がずっと先にある文章を読んでいると、いっしょに散歩しているようだし、その散歩は単に目に見えている同じ空間だけではなくて未来や過去にちょっとだけ行ったり来たりすることも指す。冬眠者のガイドの仕事をしている人が、仕事として冬眠する人の顔を見ていると、その人の全部を理解してしまったと思う瞬間があって、その感覚を仕事としてであっても度々他者に感じるのはいや、と思うエピソードが好きだった。
- Marua@imasa_arumin2025年4月24日まだ読んでる頭の中の取り留めもない思考を綴っていて、おもしろい。知り合いの文章を読んでいるような気分になる。「先生たちというものは本当にときどき、若い女性と子どもを作ることがある」という箇所は笑ってしまった。
- Marua@imasa_arumin2025年4月23日読み始めた2025年2月購入 @三省堂書店 知人の感想を聞き、早速手に取った。まだ「夏の終わりへ」しか読んでいないが、いい!よるべない感じが漂っていて、とても好み。
- 鳥澤光@hikari4132025年4月23日読み終わった読む本読んだ本2025《ーーほんとにお金持ちなんだね。一つちょうだいって言ってみて。 こういう冗談は冗談でしかないのに、なぜ、口の外へ出してみるといい気分になるのだろう? 完全に冗談だとわかっていても、ほんのちょっと、三秒ぐらい、誰かが私にこのマンションをあげると言ってくれるところを脳のどこかが想定するのだろう。言葉は怖くて、言葉は楽しい。脳はすばらしく、私は脳がほんとに好きだ。》P58 《武寧王陵に行ったのは、武寧王陵の前で撮った写真が残っているから覚えているのだ。》P76
- m@lunedeau272025年4月23日読んでる透明感のある装丁に惹かれ、犬好き心をくすぐられたのと、「眠」というワードも気になり購入。たしか3月ごろ、神楽坂・かもめブックスで。 装丁の雰囲気と違和感のない、静かな物語。
- いあに@IANI832025年4月6日買った読み終わったまた読みたいとてもよかった。疲れた人が健康診断してガイドに見守られ冬眠する(人間がね)世界で、冬眠者とガイドを描いているのだけど、私も冬眠したいし、影犬に会いたいし、そうして私は疲れていることを知り、冬眠したいのだと思った。 寒い場所は冬眠者が少ないんだなあ。 独特の文体だけどするする読める。『あなたのことが知りたくて』で冬眠の話を読んで覚えていた作家さんだ。女性を彼と書くとか、なるほどなTheyの流れなのかとか、いろいろ発見もある本だった。
- 清水美穂子@favoriteworks2025年3月18日買った読み終わった世界とはぐれた心を結び直す冬眠小説集だという。 数週間あるいは数ヶ月、冬眠することにより心や身体を癒すことができる世界。冬眠の間、見守ってくれるガイドがつく。 冬眠できるならわたしはするだろうか? パク・ソルメも2冊目。『未来散歩練習』が最初だった。ここのところ韓国文学に惹かれている。