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本の虫のミノ
本の虫のミノ
@hon-
気軽に使っていこうと思ってる 2026.6.16〜
  • 2026年7月2日
    キネマの神様 (文春文庫)
    朝の満員電車や大学の食堂で大半を読んでいたから、涙を引っ込めることに全神経を集中させた。それでも鼻をすすり、呼吸が浅くなって鼓動が速くなるのを止められなかった。キネマの神様は実在する。映画館にてんで縁のない私が、古き良き名画座の様子を垣間見て、どれほど美しくて素敵な世界なのだろうと羨ましいような、そして経験もないのにどこか懐かしいような、そんな気分になった。やはりこの物語で印象に残ったのは、ゴウとローズ・バッドの熱烈な映画の議論だろう。性善説に基づいた論を展開するゴウと徹底して監督の心理や脚本に潜む闇の部分を暴こうとするローズ・バッド。相反する2人が積み重ねる言葉に共感する者のどれほど多いことか、想像に容易い。語りたいことが多いのだが、書きすぎたら伝えたいことも伝わらないものだから限界を決めている。この結界は決して破られることのない異次元なのだ。
  • 2026年7月1日
    八甲田山死の彷徨
  • 2026年6月30日
    キネマの神様 (文春文庫)
  • 2026年6月30日
    砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)
    まさに名著。砂糖という1つのモノを中心に現代に至るまでの歴史を描いている。 ヨーロッパでは決して採取できないサトウキビは熱帯・亜熱帯地域から来たものであり、それがアレクサンドロス大王やイスラム教徒による交易、十字軍遠征による技術の獲得などから入手していた。 それが大航海時代になると南北アメリカにも渡って黒人奴隷によるプランテーションが始まり、元々高級で高尚な品としてみられていた砂糖が大量生産されるようになり、特に海外進出が早かったポルトガルやスペインの独占、紅茶と砂糖のランデヴーによるイギリスの台頭が見られるようになる。 そしてイギリスにおける上層階級と下層階級における砂糖がもつ社会的意味の違いが表されていた(前者は高貴な身分であることを示すシンボル的使用、後者は労働者の朝食や中休みを支える大事なカロリー摂取のための使用)。 そしてあとがきには我々が歴史に対して持つべき視点を述べている。「歴史を学ぶということは、年代や事件や人名をたくさん覚え込むことではありませんいま私たちの生きている世界が、どのようにしてこんにちのような姿になってきたのかを、身近なところから考えてみることなのです。」
  • 2026年6月30日
    砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)
    50ページほど読んでいるけれども、既に岩波ジュニア新書一の名著といわれる所以を感じ取っている。 これは読了後が楽しみだ。
  • 2026年6月30日
    容疑者Xの献身
    物語の終盤ではページを捲るにもうまく捲れず、文字がぼやけてなかなか読み進められなかった。石神の底知れない愛情、靖子の葛藤、湯川のやりきれない気持ちが繊細に書かれている。考えなければならないテーマを一気に提示されたような気分だ。p381で、石上が靖子に渡した文書の内容が語られる。かつて嫉妬心を抱いたことのある人間を認め、自分を自殺から救ってくれたともいえる、愛してやまない靖子とその娘を、自分の手の届かない場所でもいいからとにかく幸せだけを願うという行為は、常人には底知れぬほどの愛情、いやそれすらも遥かに凌駕してしまうものであろう。 P≠NP問題を巧みに使い、それを通じて学者としての湯川と石神の信念が感じられた。これは傑作である。ミステリーの皮を被った純愛ものともいえるだろう。
  • 2026年6月29日
    容疑者Xの献身
    「物性論の試験だからといって、ほかの理論は無用だと決めつけるな。それではいい学者になれない。思い込みはいつだって敵だ。見えるものも見えなくしてしまうからな」p.286
  • 2026年6月29日
    容疑者Xの献身
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    学びという概念について、子どもの母語学習方法やある分野の達人たちの学びのプロセスから共通点を見出だし、探究人になるための道を詳細に記した本である。 ドネルケバブのような断片的な知識の貼り付けでは意味がない。生きた知識として、自分の体に馴染ませる必要がある。そして誤ったスキーマ(前提)を恐れず、しかし疑い続けて改善していく姿勢こそが学ぶということなのである。 何事も新領域に関して、最初はうまくいかない。最近の僕の悩みは、海外文学の世界にうまく入り込めないということだ。その原因は翻訳文の独特の言い回しだけではなく、海外の生活や文化を味わえるほどの知識がまだないからだと思った。
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    スキーマが学習を妨げているわかりやすい例 →地動説と天動説。多くの子どもは、地球は丸いと言葉では知っているが、実は納得していない。なぜならボールは落ちるからだ。地球は水に浮いている、地球には端っこがあるなどと歪んで解釈することになる。 それが天動説の源泉なのか。面白い。
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    子どもが割り算で躓く理由 →数は自然数であるという誤ったスキーマを使っているからである。つまり、分数を理解できない。1/3や2/5は、日常生活では体験できないからである。
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    人は自らスキーマを作り、そのフィルターを通して物事を記憶する。しかしそれはある意味「思い込み」でもある。そのため、しばしば誤ったスキーマという知識を克服し、乗り越えていかなければならない。
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    学習とは単に細かい区別がどんどんできるようになることだけではない。無駄なことを捨てることも大事なのだ。(p.44)
  • 2026年6月28日
    学びとは何か
    学びとは何か
    本棚にある積読を今日から読み倒したい
  • 2026年6月27日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
    クライマックスのどんでん返しの連続がすごい! この作品には、明らかに怪しい人物が主人公の周りにたくさん出てくる。具体的な動機までは想像がつかないものの、こいつならやりかねないという気持ちを全員にうっすら持たせられるような感覚だ。 回想シーンの視点の変化、虐げる側と虐げられる側の表裏一体性、憎しみや恨みの連続性を見事に書いた素晴らしい作品。 現代のネット社会や当時流行していたコロナ禍を上手く利用した伏線の張り方、そして筆者が伝えたいことの一貫性を感じられた。
  • 2026年6月26日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
    物語の単純な面白さももちろんある。 心理的描写のリアルさが特に秀でている。主人公のコンプレックスが無意識レベルにまで落ちていることが分かる動作の表現。海沿いの風景描写の美しさや夜の林の不気味さ、それぞれの登場人物の引っかかる点が丁寧に描かれていて、ノスタルジックな感覚を呼び起こし、抱きしめたくなるような気持ちになる。
  • 2026年6月26日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
    ニュースに対する見方が変わった。配慮すべき点が必然的に増えたというべきか。いや元々配慮しなければならないことだったのだ。我々が無自覚に他人の人生を追い詰めている可能性があり、そしていつか自分が人生を追い詰められる可能性すらあるということ。この物語の伝えたいことの一つには、それがあるのかなと今感じている。
  • 2026年6月26日
    プレゼント
    プレゼント
  • 2026年6月25日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
  • 2026年6月25日
    残穢(ざんえ)
    残穢(ざんえ)
    かなり面白かった! 目前の怪奇現象の原因を、遡りまくるというところ。平成、昭和、大正、明治と、いくところまでいってしまう。徐々に点と点がつながっていくのが気持ちいい。 主人公は合理的な考え方で、霊感があるというのは、ある怖い現象をそのまま怖いと納得してしまえる人を指すのではないかというほどだ。 最後まで納得せずに追求していくのに職人を感じた。 「延喜式」「触穢」「死穢」「伝染」など、古来の怪談や現在のホラー邦画に通じるものを知れた。今後のホラーライフが捗りそう。
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