

まとまと
@matomato0624
いろいろ読みます。まめに記録したいけどなかなか言葉が熟さないので記録したりしなかったりします。気合い入れる時もあれば入れない時もあります。好きな小説家さんは住野よるさんとカンザキイオリさんです。
- 2025年10月9日麦本三歩の好きなもの 第三集住野よる読んでる心に残る一節仕事の帰りに、馴染みのコーヒー屋さんで。 私生活がこれから慌ただしくなる予定なので、住野よるさんの文章で気持ちを落ち着かせようと思った。 まだ一編しか読んでいないけれど、「あぁ、これこれ。」と思ったので好きな箇所をメモしておく。 以下ネタバレ 〇いくらでも色や匂いや猫をチェックする。彩られながらなら、あっという間に自宅マンションに辿り着く。本来、心理的なあっという間があれば物理的なあっという間は必要ないのだ。 〇これから初めて何かをやらかし、いつもと比べて何かを損ねる誰かの日常が、その後ちゃんと補充されますように。 〇いつもの倍は優しくドアを閉めた三歩の分は、もうしっかり補充出来ていた。 〇それは慌ただしい日々の中でも、好きなものを無視しない自分だ。
- 2025年9月9日自由に捕らわれる。カンザキ・イオリ心に残る一節夏が終わろうとしている。 来年の夏も、彼は小説を発表するだろうか。 『自由に捕らわれる。』の中での、印象に残ったセリフをまとめます。 以下ネタバレです。 〇『でももしお母さんに勇気を出して、塾をやめたいと言えたら、僕がハンバーガーを奢ってあげる。塾をやめたらきっと毎日学校終わりに暇になるだろう?君が家に帰りたくないとき、ここに来れば、明日でも明後日でも、これから毎日でも、君が食べたい物を買ってあげるよ。持ち帰りたいぶんも買ってあげる。君の好きな物だけ買ってあげる。僕がずっと傍に居てあげるよ』 あなたは悪い人ですか? 『そうだよ。僕は悪い人だ』 〇『スーツを着ても、誰も何かに変身することはない。スーツを脱いだら、ただ丸裸になるだけだ』 〇「ウザいんだよ!お前ら!家族面すんなよな!干渉しようとしてくんなよ。ずっとウザいと思ってた。ずっと面倒臭いと思ってたよ。心配してるフリしてるだけだろ!ちゃんとやってれば、それでいい、だけだろ!学校行って、ちゃんと毎朝挨拶して、健康で、それで、それだったらいいんだろ!だから見せてやっただろ!ちゃんと学校行って!ちゃんと挨拶して!ちゃんと健康で!いただろ!もういいだろ、もう、もう許してくれよ!解放してくれよ!琥太郎さんへの気持ちまで、抑えつけようとしないでくれ!僕が僕でいられるのは、あの人を想っていられる瞬間だけだったのに、僕を、僕を、これ以上抑えつけないでくれ……」 〇「だから、姿夜くんが人殺しって思ってから、私はずっと待ってたの。きっと、君なら私を殺してくれるかと思って。君がいつか殺してくれるのを待ってた。でも違うなら、じゃあ、じゃあ、誰が私を殺してくれるの?」 「私は、これからどうすればいいの?」 だから僕は、美生心の手を摑んで、引っ張った。引っ張って、走った。 美生心が何かを言っている。その後ろで、警官二人組も何かを言った気がする。 それでも僕は走った。美生心を引っ張り、走った。走って、走って、走って、走って、走った。 「好きに生きればいいだろうが!」 〇「ー(中略)ーでもそれでいいよ。そのままでいいよ。そのままのすーちゃんで、何も悪いことなんてない。悪口を言いたくなったら吐き出せばいい。喧嘩をしたくなったらすればいい。そのたびに私が叱ってやるから。何度でも悪いことをして、何度でも私に怒られればいい。私に殴られればいい。綺麗な心じゃなくていい。私が全部受け止めてあげるから。なーんにも言わなくていい。家族は、無理に寄り添い合おうなんてしなくてもいいし、疲れたときに、気紛れで、あんたが帰りたくなる場所になればいい。だからね、私たちをいい加減、認めてちょうだい。私たちを許してちょうだい。私たちは完璧な家族じゃなかったかもしれない。それでも、家族として、私は皆のことを愛してるの。あんたのことも愛してる。あんたを今まで支えてくれた、その人のように。あんたに今まで寄り添ってくれた、その人のように。今度は私たちが、あんたを支えて、寄り添いたいだけなの。ねえ、すーちゃん。私たちはその人の代わりになることができないかしら。その人の代わりに、今度は私たちがあんたを支えて、寄り添って、愛してあげることはできないのかしら。」
- 2025年8月31日自由に捕らわれる。カンザキ・イオリ読み終わったカンザキイオリさんの小説第3作。 1週間くらいで読み終わった。 【過去】に主人公の大切な人が死んでいて、その人に心を囚われてる主人公がいて、物語が進むにつれて、【現在】で身近にいる死にたい人間を救うという構成が、第1作の『あの夏が飽和する。』とよく似ていると思った。 登場する少年少女たちの言動がなかなかに衝動的かつ暴力的で、でもそこに不快感を覚えないのは、そこにあるのは残忍さではなくて、もっと切実で、堪えきれない痛々しい感情だからだと思う。 以下ネタバレ 個人的に好きだったのは、主人公の姉のあーちゃんが、やりたくない仕事で心をボロボロにして家族に冷たく当たる女の子だったのだけど、主人公の姿夜に、 「死ね。死んじまえよ。仕事のストレスを家に持ち込んでくんじゃねえ。安月給で家に寄生する居候のくせに。母さんも父さんも僕も皆知ってんだよ。あーちゃんがそんな仕事好きじゃなくて、でも無理して働いてんの。皆心配してんのに、あーちゃんは全部無視してる。皆の心配全部振り解いて、イライラをぶつけてる。あーちゃんはそんな人じゃなかった。誰だよ。誰なんだよてめえ」と言われて大喧嘩になるのだけど、翌朝、「会社、辞めていい?」と言って、結っていた髪を解いてスーツを脱いで下着姿になってソファにダイブして、お酒を一気飲みして、弟たちに「オラやるぞ。ゲーム。なんだ。マリオか?スマブラか?」と言って、会社からの電話に出るやいなや「辞めっから!」と叫んでベランダからスマホを投げ捨てたりするところ。 本の感想書くの下手だなぁ。 好きなところはまだまだあるけど、今はこの辺で。
- 2025年8月29日自由に捕らわれる。カンザキ・イオリ読んでる『その人は、いつも本を読んでいた。ハンバーガー屋の二階、入口近くのゴミ箱の向かいの席で、注文したチーズバーガーのセットを食べずに、静かに文庫本を読む。読み終わったあと、冷めきったハンバーガーと、湿気たポテトと、温くなったMのコーラを不味そうな顔をして口に運ぶ。』
- 2025年8月23日自由に捕らわれる。カンザキ・イオリ読み始めたカンザキイオリさんの『自由に捕らわれる。』のライブビューイングを観に行ってきたので、本格的に読み始めた。 登場する少年少女たちの、感情を爆発させるような言動は、カンザキイオリさん節だなぁと思った。 琥太郎さんの真似をして、チーズバーガーセットを頼んで食べずに本を読んで、冷めきったバーガーと湿気たポテトと温くなったコーラを口に運びたくなった。
- 2025年8月23日
- 2025年8月22日いやはや熱海くん 2田沼朝読み終わった買った相変わらずゆるいなぁと思いながら読みましたが、この作品の良さというか、好きな箇所をいくつか見つけることが出来て嬉しかったです。 〜以下ネタバレ〜 ◎「あんたしょっちゅう歌ってるで。生活の4割くらい」 「あぁ、よう歌ってるな。基本ご機嫌太郎くんやもんな」 ◎「写真撮ってもいい?」 「…それこないだも訊かれたけど、いいって言うたでしょ」 「まぁ、今日はいやかもしれんやろ」 ◎砂間さんが熱海くんに、「…パッと見、すっごい器用そうやのにな」と言うところ ◎「ホット飲み終わった後の缶ってさ、俺、世界一冷たいと思う」 ◎「僕は家やとこんな話さへんから」 「べつに、いきなりまくしたててもええんやで、熱海くんも。いきなり歌ってもええし、踊り出してもええし。」
- 2025年8月22日きみの色(1)STORY,鈴木小波読み終わった買った雰囲気が好き。 主人公の女の子が、世界のいろんな色に心躍らせている様子が、アニメ『ブラック★ロックシューター』の黒衣マトちゃんを思い出させた。 主人公は、人の持つ「色」を見ることが出来る女の子で、漫画だからモノクロなのに、美しい黄色の人、森の三姉妹、木漏れ日の人、空の色の人が、鮮やかに描かれていた。 続きが気になる。
- 2025年8月15日
- 2025年8月13日違国日記 1ヤマシタトモコ何回も読んでるお気に入り支援センターの本棚に置いてあるのを読んでハマり、去年に大人買いして一気に読んで大好きになった作品。 このシリーズは全体的な雰囲気や散りばめられたセリフたちがわたしにとっては癒しで(癒し系の内容ではないのだが)、疲れた時や時間をもてあました時にぱらぱらめくると、心に栄養が行き渡るのを感じる。 この作品の存在に心が救われているのを感じる。 キャラクターの中では、断然、槙生(マキオ)さんが1番好き。 素敵だなと思うセリフは大体いつも彼女のセリフで、わたしもこんな人になりたいと強く思う。 時々出てくる、朝の心理描写の文章もとても好き。 1巻には、夕食を作るシーン、朝食を食べるシーン、みんなで餃子を作るシーン、ホットサンドを食べるシーンなど、食べものを作ったり食べたりする描写がよく出てくる。 なんだろう、料理をする場面や食事をする場面がよく出てくる漫画は結構好き。 心が和むというか、健康になれる気がする、何かが。(?) ※以下ネタバレ やっぱり、1番最初にわたしの心を掴むのは、朝の両親の葬式で、朝がたらい回しにされそうになっている時に槙生が放ったセリフだった。 1巻で1番好きなセリフもやはりこれだった。 「ーーー(省略)ーーーあなたは、15歳の子供は、こんな醜悪な場にふさわしくない。少なくともわたしはそれを知っている。もっと美しいものを受けるに値する。あなたの寝床はきのうと同じだ。そこしか場所がない。部屋はいつも散らかっているし、わたしは大体不機嫌だし、あなたを愛せるかどうかはわからない。でも、わたしは決してあなたを踏みにじらない。それでもよければ明日も明後日もずっとうちに帰ってきなさい。たらいまわしはなしだ。」 「もっと美しいものを受けるに値する」「決してあなたを踏みにじらない」という言葉が、とても響いた。 長くなりそうなので、大好きな槙生さんのセリフを書き連ねてもいいですか、いいですね。 「あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない。」 「…あたりまえってことは何もないね……」 「15歳みたいな柔らかい年頃、きっとわたしのうかつな一言で人生が変えられてしまう。」 槙生が、朝のことを愛することは出来ないかもしれないけれど、人としてきちんと尊重しよう、自分のうかつな一言で、朝の中のまだ形を成していないふわふわとしたものをうっかり決めつけてしまわないようにしようとしてくれているのが伝わってきて、そういうところ、本当に好きです。 これから話が進んでいくにつれて、どんどん人が増えていってわちゃわちゃし出すんだよね、ふふ、楽しみだ。 あとね、序盤の、パソコンに向かっていた槙生が振り返る描写の描き方が、暗い方向から、光が差す方へ振り返っている感じがして、好きです。
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