起きられない朝のための短歌入門

31件の記録
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年8月31日読み終わった@ 電車実家の墓参り。新幹線で読み終わる。今後の「読む」や「編む」にいかせそうな気づきを多数いただけた。 〈歌人の個性とか作家性みたいなものって、究極的には「定型はひとりひとり違う」ってところに帰着するのかなと思うんですよ。〉(183頁、我妻) 〈矛盾したような話のようだけど、「自分が何の話をしてるかわからない」という状態じゃないと人はほんとうに思っていることは書けないものだと思う。〉(189頁、平岡) 〈なるべく読者を遠ざけずに読み終わらない歌にするには、一首の中に複数の時間が流れてるような歌にすることだと思う。ひとまず最後まで読ませてしまうような力強い流れと、その流れに乗っては読み切れないようなひねくれた細部を共存させるとか。〉(204頁、我妻) 〈短歌定型は日本語の呼吸の基本単位より微妙に長くて、その「ちょっと余る」ところに私性が宿るしくみだと思うんですよ。〉(206頁、我妻) 〈詩歌にはストレンジャー精神がすごく大事で、自分がよそものでありつづける方法をどうみつけるかにひとつの生命線があると思う。〉(212頁、平岡)
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年8月30日読み始めた@ 自宅明日の新幹線で読むつもりが面白くて第2部まで読んでしまった。いつか仕事にいきそうな気がしたので、我妻さんの発言よりいくつかメモ。 〈ある種の翻訳をしてる。読者は誰でも無意識にそういうことをやるもんだ、というのを批評を書くさいは意識したらいいんじゃないでしょうか。そういう入れ替えられてしまう中身の外側に、しぶとく生き延びていく容れ物があるはずだって。〉(87頁) 〈どこで短歌がしゃべっているか、短歌がしゃべりだした瞬間をみつけるのが、歌を読む最大の喜びみたいなところがあるんですね、私は。〉(124頁) 〈作品の大半はよくも悪くも読者のものであって、作者はほんのわずかな魂みたいな部分を死守することで、どうにか読者と渡り合っているんだと思う。〉(133頁) 〈なめらかすぎる韻律は、定型というレンズがみせたいものだけみせられてる証拠かもしれない。〉(139頁)
- ぶんちゃろふ@book_mylittlepig2025年8月3日読み終わった借りてきたちょっと開いた図書館本。 いい歌の要素の加算。 睡眠時にみる夢の主原料は言葉だと思うけど、五七五七七のリズムに揺すられて言葉が夢うつつになってるのが短歌
- 満腹太郎@mogumogu_2025年3月14日読み始めた「起きられない朝のための〜」という部分を、午後の紅茶的な意味かと思って、なんとなく寝る前に読むことに遠慮がちだったんだけど、ぱらっと読んだらそういうことか!となり、いつでも読める本になったのでドンドン読み進めたい。
- socotsu@shelf_soya2025年3月9日読み終わった豪速球で投げ交わされる球が時々見えると嬉しいし、ずっと軌跡を見ていたくなる。 "この世の常識にかなう内容を「事実なんですね」と読みあうような期待が嫌なのと同じように、常識を大きく外れた内容を「そういう設定の虚構世界の話なんですね」と回収されるのもすごく嫌なんですよね。" "歌の読みをそういう宙づり状態にもっと踏ん張らせるべきじゃないかなって思う。歌をつくる人も読む人も、みんなかんたんに他人と話が通じることを期待しすぎてるよ。" p.20