
西村創一朗
@souta6954
- 2025年4月11日幸せジャンクション香住泰読み終わった人生万事塞翁が馬、ということを感じさせてくれる珠玉の一冊。主人公の浜浦の勤務先がある日突然、倒産してしまうことに。退職金代わりに社長から譲り受けたキャンプカー(通称・キャンカー)が、浜浦を、浜浦と出会う人たちを次々と新たな運命に出会わせていく。ワケアリなバックグラウンドを持つ主人公・浜浦がもたらす「浜浦効果」で、出会う人が次々と変化していく様はまさに痛快。続編もあるようなので楽しみです。
- 2025年4月3日
- 2025年3月28日
- 2025年3月24日落日湊かなえ読み終わった本作はいわゆるミステリーものとは少し違うが、とにかく人がたくさん死ぬ。事件や事故、自殺などで。殺人事件は起きるが犯人は分かりきっていて疑う余地はない。でもちゃんと、"謎"は溶ける。最後の最後に、"落日"というタイトルがメイクセンスする。なるほど、落日ってそういう意味だったのね、と。彼の死の真相ってこういうことだったのね、と。その真相がわかった瞬間、思わず「よかった」という心の声が突いて出た。同時に、頬を涙が伝った。とても読後感の良い作品でした。みんな幸せになってほしい!
- 2025年3月23日静かな退職という働き方海老原嗣生読み終わった「静かな退職」は、忌むべき仕事のスタンスか。それとも、時代の必然か。雇用ジャーナリストとして40年以上国内外の雇用をウォッチしてきた著者は「静かな退職」を時代の必然と捉え、労働者本人にとってのメリットのみならず、過剰なジャパニーズクオリティを戒める好機となるばかりか、「静かな退職」で企業経営は格段に進歩する、と説く。 なぜ「静かな退職」がいまブームになっているのか。高度経済成長の成功体験から定着してしまったモーレツ労働が、女性の社会進出によって徐々に瓦解し、静かな退職が増えつつある歴史的背景を丁寧に紐解く。 さらに本書では、「静かな退職」を志向しつついかに食いっぱぐれないか?についての具体的な仕事術やライフハックや、静かな退職志向の部下を抱えた時に、いかにマネジメントすべきか?など方法論も指南してくれる。 仕事は最低限こなして生産性高く働きプライベートの充実を最優先するーーという働き方を自ら体現したい人はもちろん、そうした働き方と向き合わざるを得ない経営者やマネージャーも必読の一冊である。
- 2025年3月19日時をかけるゆとり朝井リョウ読み終わった『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウ先生のエッセイ。ゆとり三部作の第一作。本作はAudibleで毎朝散歩しながら聴いていたのだが、まぁ面白い。思わず吹き出してしまうほど面白く、散歩中や電車内で何度白い目で見られたことか。抱腹絶倒必至につき閲覧注意、である。次回作も楽しみ!
- 2025年3月13日
- 2025年3月13日サラバ!(下)西加奈子読み終わった上巻〜中巻の青年時代までは斜に構えながらも器用に順風満帆な人生を送っていた歩の人生の歯車がどんどん狂っていく下巻。姉や母、交際相手も含めいかに今まで相手を見下して安全圏から眺めていたか。いざ自分が仕事もプライベートもうまく行かなくなると、途端にドツボにハマる。そう、歩は自分の弱い部分から逃げ続けてきた人生だった。でも、あきらめなかった。かつては御神木と言われた姉や、親友のスグなど、歩の周りの人たちは歩が変わることをあきらめなかった。逃げずにそばにいた。だから変われた。最終盤のヤコブとの再会はグッときた。サラバ。サラバ。
- 2025年3月7日サラバ!(中)西加奈子読み終わった読了。エジプトに別れを告げた上巻から一転、日本での暮らし(思春期〜青年期)を描いた中巻。浮いた話から完全に距離を置いていた小学生時代とは打って変わって、ある意味健全な青春時代を過ごす主人公にホッとしつつ、阪神大震災や地下鉄サリン事件という日本を揺るがした大きな出来事に少なからぬ影響を受け、翻弄される様に心を揺さぶられる。いよいよ次は下巻。どんな結末を迎えるのか。心して臨もう。
- 2025年3月5日ゆるストイック佐藤航陽読み始めた
- 2025年3月5日サラバ!(上)西加奈子読み終わった読了! --- サラバ!それは別れの言葉であり、再会を誓う言葉であり、魔法の言葉でもある。主人公のモノローグ・回想形式でひたすら淡々と語られてゆくスタイルに最初は戸惑いを覚えたものの、慣れてくるとむしろ心地よい。 エジプトに引っ越ししてからの展開はワクワクしたし、ヤコブとの出会いややりとりもニヤニヤしてしまった。それだけに突然に訪れた別れが物悲しかった。親の転勤や離婚という、子どもにはどうすることもできない要因でもたらされる別れは切ないが、だからこそ出会えた人もいる。さあ、これからどう展開していくのか、中巻が楽しみ。
読み込み中...