むらさきのスカートの女

65件の記録
- 本が好きな猫@nekomum2025年8月22日読書日記図書館本久しぶりに図書館の日本語コーナーに行ったら、読みたいと思っていた本を七冊も見つけた。これはその中の一冊💜翻訳版を読了したけれど、今村さんの日本語で読んでみたかった。
- フジノビ@fujinobi2025年8月21日読み終わったあれこれ「???」と思いながら読み進んでいるとポツンポツンと「?」が解けていく。と思ったらまたポツンポツンと「?」が湧いてきて最後は大きな「?」が残ったまま読了。 この人の別の本もじわじわ読むことにしよう。
- 本が好きな猫@nekomum2025年8月13日読み終わった読書日記「魅惑的でありながら異様」という海外のレビュー通り、最初から風変わりで茶番劇のような展開。黄色いカーディガンの女の執着心が突っ走っていく場面がある度に、「凄いな」とニタニタしながら読めて楽しかった✨
- ゆき@yuki10242025年8月12日読み終わった孤独というのは辛いもので、誰からも存在を承認されないと「わたし」というのは消えてなくなるものだと思う。 他人で自分を満たして、その人のことだけ考えている時間は、空虚なこころが満たされているように感じる。 自分のことなんて考えたくもない。そもそも私が誰かもわからない。 他者と自分を同化するのは、究極の現実逃避で、他者に執着しているあいだだけは、生きる意味を失ったこころが燃える。わたしはあなたになりたいの。 (好きな)誰かのことを考えてる時間って、幸せだよね。
- 本が好きな猫@nekomum2025年8月9日買った読み始めた積読消化頭をスッキリさせたくて、久しぶりに最近読んでいた本とは全く違う本を読み始めた✨ 今村さんの本は、比較的シンプルに翻訳されているため、読みやすく、のめり込みやすい。
- ゆたか@DaYut-kit2025年7月21日読み終わった最初は共感するような入りがあるが、それは束の間。常軌を逸したストーカー行為がさも当然かのように語られる。 面白いのか、面白くないのか、イマイチわからないまま完読。面白かったのだろうか。
- みんみん@min-min2025年5月25日読み終わったまずふつうは「むらさきのスカートの女」のような人物とお近づきになりたいとは思わない。そこからして異常なのだが、ページを追うにつれ、「わたし」自身のオカシさが増していく。ちょっと気がふれた人のSNSを追いかけるような居心地悪さ。読者自身も「黄色いカーディガンの女」のストーカーさせられてたってことかな?
- ゆうひ@hnaf_yh2025年5月3日読み終わった<わたし>の執着心が怖かった。コンビニ人間を読んだ時のような異質さを覚えた。 "だから、もう一度つまんでみる。今度はもっとしっかり、爪が鼻の頭に食い込んで血が出るくらいまで。"
- まりりん@mariring_10152025年4月26日読み終わったものすごく普通の日常の中に ほんのちょっとだけ 何かがズレると こんなに不気味な展開になるのか? そしてこの 『むらさきのスカート』 私はフレアスカートを想像して読んでいたけど 最後の方で もしかしたらタイトスカートだったのかも? と思い始めた。 どうでもいいんだけど。
- nami@sun_jbm2025年4月18日読み終わった始めは「むらさきのスカートの女」が不気味な存在であるのに、途中からは主人公の異様さが際立っていてある意味ホラーのようだった。怖い。気持ち悪い。でも、面白くて読み進めてしまう。そんな感じ。あれほど執着していたにも関わらず、「むらさきのスカートの女」が失踪した後は興味を失ったようだったのも怖かった。主人公は如何にして「黄色いカーディガンの女」になったんだろう。
- 夏しい子@natusiiko2025年3月29日かつて読んだ今村ワールドに引き込まれる作品。 最初はむらさきのスカートの女と黄色いカーディガンの女が早く友達になったらいいのにと思って読んでいたが 黄色いカーディガンの女の恐ろしさが読むほどに加速する。 ある意味ホラーかと思うような怖さと色々な背徳感を感じドキドキしながらページをめくるのが早くなる小説だった。
- タム@tumn_2025年3月23日読み終わった裏表紙のあらすじから、漠然とユーモア有りのほっこりストーリーかと思ったら、読み進めていくうちに段々と不穏な空気が漂い始める。 ストーリー自体も面白かったが作者のあとがき、心情がかなり自分と似ていて、他の作品も読んでみたいと思った。
- yu@meeea012025年3月10日読み終わったこれぞ純文学だな― この不気味さ、「普通」がじわりじわりと形を崩し、静かに軋むような違和感。 なのに、それが妙に心地よいのだから、不思議でならない。 どう考えても、「わたし」こそが最も異常で、最も狂気に満ちている。 けれど、その異様さがかえって滑稽で、どこかコミカルで、気づけば何度も笑ってしまった。 ふと、思い出す。 あのドラマのオープニング。『TRICK2』 卵の殻にゆっくりとひびが走り、こぼれ出るのは黄身かと思えば、紫―― ありえぬ色が、ありえぬはずの美しさでそこにあった。 自分の中に根を張る「普通」や「常識」。 それが導き出すはずの結末を、するりと裏切る価値観の提示。 その瞬間にひらく違和と驚きこそ、純文学の醍醐味なのだと思う。 かつての自分なら、純文学の面白さなど微塵も理解できなかっただろうと思う。 今も同じように感じる方がいるかもしれない。 そんな方のために、私が敬愛する平野啓一郎さんが語る、純文学とエンタメ小説の違い、そしてその定義についての一節を引用したい。 何かの参考になれば。↓ 「その上で、僕の思う定義を敢えて言うと、読み終わったときに何かすごく大きな認識や価値観の変化があった、というのが純文学作品に求められるもの、コアにあるものだと思います。今までの自分の価値観に抵触するために、考え込んだり、抵抗を感じたり、その世界と自分との間に葛藤と緊張関係を持ちつつ、それを咀嚼しようとして、読むのに相当な時間がかかるものだと思います。 エンタメの場合は、一つのエンターテイメント世界として完成されていないといけない。あまり価値観自体を破壊するようなプロットになると、ややこしい思弁的なところに引っかかり、ページをすいすい捲くることができません。だからある程度、読みやすさを前提とする必要があります。それが純文学側から見たときに、「通念的で物足りない」という評価になるのかもしれません。ただ、目的が違うとも言えますしね。......」
- うみぶどう@umibudou2024年1月23日読み終わったかつて読んだ序盤では「むらさきのスカートの女」と呼ばれる奇妙な人物を観察する「わたし」という構図だが徐々に「女」の特異性は薄れ入れ替わるように「わたし」の狂気じみた部分が表出する。色々考察できそうな作品。柔らかな文体と不穏な描写の組み合わせが面白い