複眼人 (角川文庫)

25件の記録
はちむら@hatch-me2026年5月20日読み終わった魅力的な帯(台湾民族的神話×ディストピア×自然科学×ファンタジー!)にホイホイ釣られて呼んだけど、難解だった……。 喪失感に向き合えない現代女性や、神話的価値観の中で生まれ育ち、放逐された少年、人間の元に帰ってくる、災禍のようなゴミの山、運命の人には再会できない少女……。様々な要素が混然と物語の中に投げ出され、最後は渦に巻き込まれて無理やり一つになったようなラスト。掴みどころのない、タイトルの「複眼人」という概念。読み切ることに必死で、まだまだ内容が消化できていないように思う。 少しばかり今の私の身の丈にはあっていない本だったけど、もう少し時間をかけて向き合ってみたい。
MizMiz@MizMiz2026年2月14日読み終わった難しかった。結局はアリスの想像の中の話なのだろうか。でもすべての地球に生きとし生けるものは死に向かう。複眼人はそれを眺めている。台湾の民俗と環境問題が死の前で奇妙な世界感を作って、山も海も、もう守られない破壊へと向かってる、そんな今を描いているような気がした。



数奇@suuqi2025年7月24日読み終わった難解な作品だった。ワヨワヨ島という架空の島の民族的風習の設定が非常に面白く、次男はその島から出なければいけないという理由で海へ旅立ったアトレという少年が、海に面した台湾の街に辿り着く。環境問題を強くテーマとして押し出しつつ、マジックリアリズム的な描写によりとても不思議な読書体験を与えてくれる。映像的な描写もとても美しく、脳内に不思議な世界を広げてくれる。要素が多く難解で理解しきれない部分も多いがとても印象に残る一冊だった。





Takaki Yamamoto@yama_taka2025年7月22日読み終わった序盤で語られるワヨワヨ島のファンタジックな設定が興味深くて、物語にどう関わってくるのかと思っていたのだが、何というか、壮大なスケールに膨らんだ話を、上手く畳み切れなかった印象。まったく予想のつかない展開は面白かったし、明示と暗示を含め、自然と人との関わりについてのさまざまな示唆に富んでもいたけれど。
nami@sun_jbm2025年3月19日読み終わったワヨワヨ島から台湾に流れ着いた少年アトレと夫と子どもを亡くし自殺しようとする大学教授のアリスの交流などを描いたお話。この物語からは自然と命への畏敬の念や諦観を強く感じた。初めて読んだ作家さんだったが、優しく漂うような文体がすごく心地良かった。アトレはきっと海で亡くなる。それでも彼はきっと幸せに生きたと言えるだろう。


























