サロメ
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-ゞ-@bunkobonsuki2025年10月23日司馬史観という言葉があるように、マハ史観という言葉があっても良いように思う。 そのような感想を抱くほど、本作「サロメ」は史実として説得力がありすぎる。フィクションのはずなのに、「本当にあったんじゃないか?」と錯覚しかけてしまう。 本作の主人公は画家オーブリー・ビアズリーの姉メイベル・ビアズリー。彼女は女優として大成することを夢見ていた。弟のオーブリーは趣味で絵を描く日々。そんな中、二人は名作家オスカー・ワイルドと出会うことで人生の歯車を狂わされていく——。 解説が中野京子というのもポイント。 本作の解説者としてこれ以上の適任はいないだろう。




Yuri@yuririri682025年9月7日読み終わった聖書から着想を得たオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の最後と小説の最後をリンクさせているところにゾワっとしつつ達成感がある読後感だった。 テーマとしている作品が他の原田マハさんが普段題材としている作品とは色が違って面白く読めた。 戯曲のサロメとオーブリーの作品がやっぱり気になって、読み終わってから検索しました。

- 今泉舞@mai_i_read2025年7月24日読み終わった最初から最後までゾクゾクした。 ビアズリー展で、白黒の絵に強烈な光と闇を感じた記憶が、この物語に重なった。 章の間に挟まる黒のページ。 吸い込まれそうな深い深い穴のようにも見える漆黒。


北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年5月27日読み終わったさすが原田マハさん……史実を元に「ほんとうにこんなことがあったのかもしれない」と思わせる物語を綴られるのに長けている ビアズリーのことがより実態を持って感じられるようになった気がする。


nami@sun_jbm2025年4月10日読み終わったビアズリーの作品同様、とてもスキャンダラスな内容だった。登場人物一人ひとりがとても個性があり魅力的で、引き込まれた。オスカーとオーブリーに加え、メイベルもサロメに人生を狂わされた人間だと感じた。

シズ@fumiddd2025年3月25日かつて読んだこの方の作品を読むと、いつも名前しか知らない過去の人に直接会ったような気分になる。 オスカー・ワイルドに見出され、『サロメ』の挿絵を描いて一躍有名になったオーブリー・ビアズリーの物語。




































































