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ザムザ
ザムザ
ザムザ
@zamzy733
よろしくお願いします。 野良で論文や詩、短歌、エッセイを書いています。
  • 2025年5月15日
    哲学への誘い(4)
    哲学への誘い(4)
    時間が経過すると、現在は過去になる。 これについて、現在は現象した途端に過去になるという性質を思う。 …でも、こうした概念的事情に対して、現在から経過を抜いたらどうかと考えてみたくなる。 経過抜きの今現在。 これはどうだろうか?
  • 2025年5月14日
    眠れないほど面白い『枕草子』
    清少納言の闇が面白かった。貴族どもによる貴族どものための貴族ライフ。その影にある庶民どもへの見下げぶりたるや、漆黒である。
  • 2025年5月14日
    人間は自分が考えているような人間になる
  • 2025年5月14日
    インド仏教の歴史
    部派仏教のややこしさと言ったら…。瑜伽派と中観派の対立は著者によるとほとんど中観派の一人相撲だそうで、瑜伽派すなわちヨーガサイドの独尊な感じに惹かれたわ。
  • 2025年5月14日
    この世の喜びよ
    この世の喜びよ
    上質な音楽。聞こえてくるのは生。
  • 2025年5月6日
    古代和歌の世界 (ちくま新書 191)
    日本神話でイザナギとイザナミの国産みの神話のおかげで、男女の贈答歌は「能動の男性」と「受動の女性」のイメージがついてたけれど、この本では女歌の特徴として反発のあるというのを指摘されていて、むしろB'zの稲葉浩志がつど綴っているような「弱い男」のイメージが走っていることが、贈答歌にあるのがわかった。
  • 2025年5月4日
    日本文学史
    日本文学史
    小西甚一の文学史はかねてより聞き及んでいたものだったが、ついに読めた。日本文学を雅と俗という極で見通す視線は、万葉集から古今和歌集への流れとも整合するし、理解しやすい道標として優秀。また、シナとの関係から和歌を眺めるのも楽しい。まさかシナからインストールした原初の事柄に、文藝の実力と政治的実力とを混合させる、ってのがあったとはね!確かに、奈良時代から先、平安朝なんかは詠歌の才はそのままその者の政治力となっていたと聞くし。
  • 2025年5月2日
    イルカと否定神学
    イルカと否定神学。こいつは人名に変換すると、ベイトソンとラカン。 読むとイルカ要素少なくて残念になるが、内容はグンバツ。 イルカはコンテクストの別名。ベイトソンの学習理論がイルカを例にしているのが由来。 学習はゼロに始まりⅣまである。 著者が推してるのはそのうちの学習IIと学習Ⅲ。 学習IIはコンテクストの学習で、学習Ⅲは他のコンテクストへの気づきから、自分のコンテクストを検討する、そんな学習。 精神医療でいったら、美容的な現状を生成しているコンテクストを変性させるきっかけみたいなものとして導入されているのが、こうしたイルカ。 否定神学のほうは、イルカが跳ねるためのエンジンとして、私たちがナチュラルに実装している言葉の働き。 関心したのは、著者がしきりにゴールや目標を設定「しない」ことが肝心だと説いていたこと。それは桎梏の別名らしい。
  • 2025年5月2日
    イルカと否定神学
    p19 人間は、いちばん言いたいことは言わない。あるいは、言えない。これが否定神学の簡単な説明。 p22 宇宙論的侮辱、生物学的侮辱、心理学侮辱
  • 2025年5月1日
    はじめての日本古代史
    平安期の女房たち優秀すぎる。 平城天皇の政治家的誠実さがフラグでしかないのが人の世の哀しさよな。
  • 2025年4月30日
    時間の比較社会学 (同時代ライブラリー 325)
    「存在のうちに喪われたものをひとは時間のうちに求める。けれども時間はわれわれをただべつの存在へとみちびくだけだから、存在のうちにわれわれが見出すことを拒んでいるものを、時間が与えてくれることはない。」p305 ハイデガーの存在と時間を思い出しつつ、この文章を読むとどうか。 きみの存在論が輝きだしはしないかい?
  • 2025年4月29日
    言葉の誕生を科学する (河出文庫)
  • 2025年4月25日
    アメリカは自己啓発本でできている
    バチくそオモロい。アメリカが自己啓発本の源流やっつって、ピューリタンの教えと辻褄合わせるためにシュナイダーの理屈を引っ張ってきて、アメリカンな成功物語を起動させる。その後は第二次世界大戦による世代間闘争の勃発(シビル・ウォー!)。ここにできた大いなる溝を埋め合わせるように(いやいや、むしろ溝の拡大をうながしていたよ)自己啓発本が登場するわけですよ。いやはや、アメリカ史、じつに香ばしい。
  • 2025年4月24日
    アウトサイダーを超えて
    アウトサイダーを超えて
    進化論的ヒューマニズムとは何か? 自治感と目的感とを知りながらの生きること。
  • 2025年4月23日
  • 2025年4月22日
    治癒の現象学 (講談社選書メチエ)
    まじオモロい。用語こそ精神分析と現象学の彩りがあってとっつきにくい向きもあるだろうけど、ここでの議論をインストールしたらもねーね、思わず色んなことに使ってみたくなっちゃうだろうね。 村上靖彦版『方法序説』らしいが、現象学と精神分析の幸福な結婚って感じです。
  • 2025年4月19日
    なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか
    なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか
  • 2025年4月18日
    タイムトラベルの哲学: なぜ今だけが存在するのか過去の自分を殺せるか (KODANSHA SOPHIA BOOKS 魂 25-1)
    p31-32 時間の、河のイメージ。 p117 脳科学の発展により、私たちは自由な感じを発電できる自然法則の操り人形に過ぎなくなりえるようになった、という認識が発明された。 p151 時間が空間ではないのは自明でありつつも、時間がかなりの程度「空間のように扱えてしまう」ことに驚くべし。 p153 タイムトラベルにおいて、未来の自分を知るときに、知ろうとする態度ならびに行為、もしくは結果的に知ってしまった事実そのものによって、知られる対象としての未来の自分が、決定する。……これは、檜垣な『ヴィータ・テクニカ』や村田の『技術の哲学』にあった、「技術=テクノロジー」そのものによって変容をこうむる使用者と重なる。タイムトラベルというテクノロジー! p172 速度の概念。計測対象と無関連に時を刻む時計の存在により、それは成立する。アキレスと亀の世界にはこれがない。……すなわち、アキレスの速度を規定する時間軸があり、亀の速度を規定する時間軸がある。アキレスと亀のパラドクスでは、さっき亀がいた「地点」にアキレスが着いた「時点」という、「運動」の話をしているのであって、第3の時間軸でもって相対的にどちらかの速度に軍配があがる類いの話ではないため、アキレスは亀に追いつけない。 p186 視点の話。視点の同一性が可能であることにより、たとえ未来の自分が消滅したとて、消滅後の世界について語ることができる。 p223 アウグスティヌスのあれ。時間とは人に聞かれるまでは知っている。聞かれて答えようとした途端に、私はそれを知らない。……ここにある時間と言語との不和。人は今とここを示すことしかできないのか?……だがそれはアポリアだろう。今もここも、客観的なものとして言語体系内に位置付けることはできないのだから。 p236 言語に内在する、時制と同一性概念との共存。……あるいは、人に聞かれて語ろうとするその手前において、すでに語り終えているのが時間。私の言語によって。
  • 2025年4月18日
    タイムトラベルの哲学: なぜ今だけが存在するのか過去の自分を殺せるか (KODANSHA SOPHIA BOOKS 魂 25-1)
    p48 私の今の「今」の部分が他者と共有できることに、俺は『治癒の現象学』での空想身体のことを思い出す。 p98 「私の今」の大切さを思い出しつづけるために、あらゆる計時概念・技術・意識はあるんじゃなかろうか?
  • 2025年4月16日
    あらゆることは今起こる
    ADHDの診断を受けた小説家の徒然草。さすが小説家! 保坂和志が小説による思考を謳っているが、この本はまさにそれ。思考があるが、いわゆる論考や批評といった風情とは違った思考風景がここにはある。なんというかな、主張とか論理とかじゃなくて、動きなんだよね。俊敏に指さして「これはこう!」「あれはそれ!」みたいなのじゃなくって、もっとのそのそっと動いて示す、生きざまみたいなもの。
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