多数のユーザーが自由なアバターで参加できる没入感がある仮想空間で形づくられるアイデンティティやコミュニティの話がおもしろかった。また、ここではメタバース国勢調査で現状が紹介されていたが、著者のXのアカウントの固定ポストから最新版（2024年）のメタバースにおける多様な”自分らしさ”の調査結果が読めるため、気になった人は読んでみてください。

メタバースやWeb3などの概要が分かりやすく説明されていた。

「かわいい」おばあちゃんは「都合の良い」おばあちゃんであるという話があったおもしろかった。自分が感じた「かわいい」を分解するともっとおもしろい世界になると感じた。

哺乳類はどの動物でも、一生の間に心臓は２０億回打ち、ゾウは心拍数が少ないので寿命が長いが、ネズミは心拍数が多いので寿命が短い。

境界知能、認知の歪み

日本人は相手の立場によって自分を規定するため、文脈によって一人称が変わる。

報酬と罰の効果は非対称であるというのが興味深かった。社会的手抜きに関する研究によれば、罰の明確な効果は見出されなかった一方、目標と報酬を与えるなどのポジティブな側面に関しては効果が見られた。

人々が合理的ではないことを前提として、働きかけを行い行動を導くことが大切

認知バイアスは、人間の本能でも、生得的な性質でもない。それは文脈によってバイアスになったり、私たちの支えになったりしてくれるものなのだ。

何も寄せ付けたくないとき、活動が停滞していると感じたとき、それは蚕のように自分自身を癒し成長させている期間だという話に、心が救われた。