疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
82件の記録
ろどん・スミス@Smilodon2026年7月2日読んでる第3章メモ うつ病は病的疲労の1つであり、それは脳内炎症が最有力の原因である。 ヒトヘルペスウィルス6(HHV-6)が宿主の嗅球のアストロサイトに潜伏感染することが原因。 ストレッサーを受容したHHV-6は潜伏感染中にSITH-1を産生し、細胞内のカルシウム濃度を上げ、アポトーシスを引き起こす。 抗SITH-1抗体がうつ病患者の80%で陽性。 ただし、SITH-1は脳内炎症の直接の原因ではない。
ろどん・スミス@Smilodon2026年7月2日読み終わった我々が日々感じる疲労(本書の表現を借りるならば生理的疲労)よりはうつ病や新型コロナ後遺症なとが引き起こす病的疲労に重きが置かれている本。 鬱になる兆しが全くない、ということはもっと頑張るべきだ、とか言って残業しまくって体調を崩して寝込んでいる時に読了した。 トリガーを持たざるものは鬱にもならない、ということを教えてくれた本。作者はそんな気づきは絶対意図していないと思うけど。
ろどん・スミス@Smilodon2026年7月2日読んでる第4章 メモ 新型コロナ後遺症の1つに、易疲労感、うつ病がある。 新型コロナ感染時に脳炎が発生するが、ウィルス自体は脳内で増えていない→脳症 新型コロナのスパイクタンパク質S1がSITH-1と同じく嗅球のアポトーシスを引き起こす。 嗅球がアポトーシスを引き起こすことで脳内のアセチルコリン量が減少した。 特に脳の内側中隔野や対角帯で低下。この2箇所は嗅球のアセチルコリンの産生元である。 これはシグナルの受取先が死ぬと、シグナル送信側も障害を受けるという神経独特の性質によるもの。 アセチルコリンは脳内の炎症を抑える効果がある。 そして脳内炎症の火種となる炎症性サイトカインは新型コロナ感染時の肺や上気道から供給される。 →脳は火種が供給され、消火器が壊れた状態。 疑問 後遺症の時も炎症性サイトカインは供給され続ける? 後遺症を発症する人とそうでない人の違いは?
ろどん・スミス@Smilodon2026年6月27日読んでる1章メモ 生理的疲労はeIF2αがリン酸化されるISR(統合的ストレス応答)によって起こる。 ISR に寄って通常のタンパク合成は抑制され、その代わりに炎症性サイトカインの産生が促進される。 疲労:eIF2αのリン酸化、アポトーシス 疲労感:炎症性サイトカインを受け取った脳が出す感覚 疲労と疲労感が乖離する理由 HPA軸 ストレッサーにより副腎皮質からコルチゾールが出て炎症を抑制、ノルアドレナリンやアドレナリンが興奮反応を引き起こし、疲労感を軽減する。 疲憊期 HPA軸が持続するとホルモンの分泌が止まり、炎症性サイトカインが抑制できなくなる エナドリ エナドリの疲労感軽減は抗酸化成分によるもの ただし疲労感を軽減するのみで疲労は解消していない 生理的疲労の回復方法 ・簡単な運動 リン酸化eIF2α脱リン酸化酵素を活性化させるトリガーは「疲労」。軽い運動による疲労をトリガーにすることで疲労回復力を高める。 ・ビタミンB1 ビタミンB1の欠乏は疲労回復力を下げる。また飲酒によってビタミンB1は大量に消費される。 日本人の1/3がビタミンB1不足 ・疲労を軽減する栄養素 ガンマオリザノール:米糠 ケルセチン:タマネギ、リンゴ アンセリン:マス、カツオ、鶏胸肉 ベータアラニン
猯@647k382026年6月9日読み始めた音声本おもろい! ちょいちょい出てくる「疲労は悪・怠惰」「俺は疲労するような人間じゃない」とか言う欧米(価値観の)人出てきて、ウッッザ!!ってなった 思い込み偏見頑迷で現実から目を逸らすなや 誤魔化していい分野ちゃうやろ 先生方も巻き込まれて大変やね- チェロ木@cellowood2026年4月29日読み終わった生体のシステムとかも書かれていてちょっと難しかったが面白かった。たまたまゼミでもストレスと細胞内の変化について話していたのもタイムリーでそっちは難しかったがイメージがわいてよかった。



- みー@i_youth_k2026年4月2日読み終わったYouTubeの積読チャンネルの影響で手に取った一冊 6章建てになっており、1章が生理的疲労、以降が病的疲労の話 何となくフワッと知ってたことをしっかりと科学的に知れた いい本 第1章だけでも読む価値があるし、周囲に病的疲労で苦しんでる人がいるなら2章以降もスラスラ読めると思
emu@hon_wo_gokugoku2026年3月11日読み終わった「結局、疲労もSITH-1も、長い進化の過程を経て私たちに備わったものであり、そういうものは下手に改造しようとしてもうまくいかないようです。 ダーウィンは、その書簡の中でこう言っています。 「いかなる痛みや苦しみも、長く続くとうつ病を引き起こし、行動力を低下させる。しかし、うつ病は、巨大あるいは突然の悪からわれわれの身を守るための適応なのです。」
ぴくみん@pino_222026年2月1日読み終わった学び!読書日記ヘルペスウイルスの生命力に感動した。やる気のない自分よりも生きる力が強くて、めちゃくちゃ興味惹かれた。口唇ヘルペスはあんな理由があって出来てたとは思ってなかった。 たぶん私は気付くことなく沈む船と道連れになりそう。 あと、疲労感も疲労も無くしてはいけないってのも目から鱗。不必要なものなんてないんだなと。改めて人体の不思議に引き込まれた一冊。
とろたく@takutsuna2025年10月11日読み終わった紙の本疲労が起きるメカニズムに迫る本。筆者のブルーバックス好きが溢れていて、きっと楽しみながら執筆されたのだろう。ということが想像できる本だった。 また、コロナ後遺症や様々な論文をもとに、疲労の仕組みを解説していて、そこにウイルスが影響していたり、ウイルスの人間の共存関係まで言及されていて、知的好奇心が刺激される面白い本だった。
あき@4rcoid2025年10月1日かつて読んだまとめ実家近くの書店にて目に留まり、「疲れたと思わなければ疲れないのでは?(謎)」と一時期思っていたことがあったので実際の疲労のメカニズムについて知りたいと思い購入。 著者は東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授であり中でもヘルペスウイルスを専門にしているとのこと。 ヘルペスウイルスの多くは子どもの頃に初感染し、発疹や発熱などを発症したあとは神経節等に潜伏することが知られています。 また疲労などで身体の免疫が弱ったときには再び再活性化して発症します。 このことに注目し、唾液中のヘルペスウイルス(特にHHV-6)の量を測定することで疲労の程度が分かるということでした。 このHHV-6の量は絶対値(ある量を超えたら疲労)ではなく相対値(平常時との比較)であることに注意が必要で、実際の疲労度合いを知るには何回か測定が必要とのことです。 疲労が起こる実際のメカニズムについても詳しく書かれており、疲れたな休みたいなと思う疲労感は炎症性サイトカイン(炎症により細胞から分泌されるタンパク質)が脳に伝わることで生じます。 ではその原因となる炎症性サイトカインはどこから生じるのか?というところで先ほどのHHV-6が出てきます。 HHV-6の再活性化を誘導する因子が炎症性サイトカインも産生するのではという仮説が立ち、実際に「eIF2αのリン酸化」がアポトーシス(細胞死)や炎症性サイトカインの産生を引き起こし疲労の原因となっているそうです。 eIF2αのリン酸化は肝臓、心臓、脳、筋肉などの様々な場所で起こり、特に肝臓で多く、次いで心臓での炎症性サイトカインの産生が多いようです。 ではこのリン酸化を防げば疲労しないのではということになりますが、残念ながら生体に使えるよい阻害剤は存在していないとのこと。 抗酸化剤(N-アセチルシステインなど)は肝臓でのリン酸化を抑制して疲労感の軽減に繋がるが他の部位では効かず、働き過ぎないことに注意が必要。 次善の策としてリン酸化したeIF2αからリン酸を取る脱リン酸化を促すことで疲労が回復する方法はないかとなりますが、これには軽い運動が有効とのことでした。 この辺りの話はウイルス学や細胞生物学、生化学、薬理学に親しんだ方ならとても楽しく読めると思います。 ここまでの話は生理的な疲労で、ここから更に病的な疲労である慢性疲労症候群やうつ病についてのメカニズム、原因の考察についても詳しく述べられております。 詳しく知りたい方はぜひ読まれてみることをおすすめします。 まだまだHHV-6やSITH-1(うつ病の因子)の検査は一般的ではないので、これからさらなる技術の発展でスマートウォッチなどで経皮的に正確な疲労度合いが分かるようになると活動の指標になっていいなと思いました。 他分野との共同研究等で休養や睡眠によってHHV-6の検出量が変わるのかやeIF2αの脱リン酸化が進むのかなどが分かってくるといいな。 https://youtu.be/kPoFiv9jD7I?si=Be-FEC_j4ILcffUS https://youtu.be/kwhzhwCIf-Q?si=1oKfIswgT5rFGqRW https://amzn.asia/d/097jnUX
あき@4rcoid2025年9月27日かつて読んだ神経節などに潜伏感染し疲れた時などに再発症することで知られるヘルペスウイルス。 ウイルス学教授である著者が唾液中のヘルペスウイルスの量を測定すれば疲労の度合いが分かるのではという所から疲労が発生するメカニズムを解明していくまでの過程が詳しく書いてある。 生化学や細胞生物学、ウイルス学、薬理学などを学んだことのある方ならより楽しめると思います。 病的な疲労である慢性疲労症候群やうつ病についても学ぶことができる。
空色栞@reads_2025032025年6月12日聴き終わったaudibleで再生済み。 コロナの後遺症が研究を推し進めるきっかけになったのが皮肉。疲労は怖いけど全く無くなるのもいいことではない。疲労した時はビタミンB1を摂るといい。玄米、小麦、豚肉。
ゆかこ@crosscounter_ubk2025年3月26日読み終わった借りてきた図書館本疲れについて考えてみる。 なかなか難しい単語も多く完全に理解できなかったが、疲労とはなにかとその仕組みについては大枠を理解できた。
kibita@kibita2025年3月11日読み終わった「疲労」という曖昧な概念が納得感を伴って明らかになっていく。その過程が実に快感だった。 本書では疲労と疲労感の違い、さらに生理的疲労と病的疲労の違いをわかりやすく解説している。ただの仕組みの説明ではなく、「どのようにしてそれが解明されてきたのか?」という科学史的な視点も加わっており、知識が組み上がっていく感覚が楽しい。 特に印象に残ったのはメタゲノム解析の考え方だ。遺伝率はヒトのDNAだけで決まるわけではなく、マイクロバイオーム(ヒトに棲む細菌)やバイローム(ヒトや細菌に感染しているウイルス)もまた、遺伝のように伝わるという。つまり、私たちの体の中で生きる微生物が遺伝の一部として機能しているのだ。この視点は新鮮だった。 マイクロバイオームの解析にはヒトゲノム解析の100倍、バイローム解析にはさらにその100倍のコストがかかるらしい。それをどう乗り越えていくのか? 研究の進め方という科学の面白さを感じさせてくれた。 ただ科学的な知識が十分でない自分にとっては、少しずつ明らかになる仕組みを把握しながら読むのが難しかった。先に基本的な概念を押さえてから読んだ方が混乱せずに楽しめたかもしれない。 けれど、その試行錯誤も含めて知識が腑に落ちる感覚が味わえる一冊だった。
とろたく@takutsuna2025年3月8日読んでる学び!紙の本ブルーバックスなんとなく疲れたなー。という気分が起こる体の仕組みを解説してくれる本。ブルーバックスが好きな著者が、ノリノリで解説してくれてるし、著者が研究者として行なった最新の知見にも触れられています。疲れが吹っ飛ぶような知的な刺激溢れる面白い本です。
ひのさくたん@sakuohk1551900年1月1日かつて読んだ専門用語が多いのでスッと頭に入りづらい部分もあったが、「疲労」とはそもそも医学的にどう定義されているのか、「疲労感」との違い、新型コロナウイルス後遺症についてなどなど興味深い話が沢山あり面白かった。

































































