アセクシュアル アロマンティック入門 性的惹かれや恋愛感情を持たない人たち
210件の記録
やぎねこ@calicocapricorn2025年11月20日読み終わった〈併せて読んだもの〉 ピアノ・ファイア「『美術手帖』2014年12月号のボーイズラブ特集に「恋の心のシミュレート-同/異性をめぐるキャラクターの表現」を寄稿しました」Hatena Blog、2014年11月25日、https://piano-fire.hatenablog.jp/entry/20141125/p1(2025年11月20日閲覧) 製麺前「ブルーロックの夢小説と『心の模倣』についての話」Hatena Blog、2025年3月30日、https://udonko-note.hatenablog.com/entry/2025/03/10/095139(2025年11月20日閲覧) 松浦優「素肉は肉より出でて、しかし肉には非らず──ヒューマノジェンダリズム批判序説 」攻殻機動隊グローバルサイト、2024年2月7日、https://theghostintheshell.jp/mma/column/column09(2025年11月20日閲覧) p. 86 性欲と性交欲 p. 96 自慰行為 性的な動機だけでなく非性的な動機もある p. 97 自分を巻き込まない性的空想 p. 125 強制的性愛 アセクシュアルでないことを望ましいとありかたとみなす規範、誰もがセックスを欲望するはずだという思い込みのこと p. 156 アセクシュアル カミングアウトの無効化、単なる一時的なもの ただの思い違い p. 160 セクシュアリティを証明する必要はないにもかかわらず、証明しなければならないことのように感じられてしまう p. 161 固定的なアイデンティティにもとづく主体化=従属化 p. 207 劣った存在としてマジョリティから差異化されること=排除 p. 208 いないことにされる周縁化=抹消 p. 218 性的(とされる)親密関係=恋愛、非-性的(とされる)親密関係=友情とみなされる p. 243 性的創作物を愛好するという、一見すると性的に思われる営みのなかにおいてさえ、快楽の脱セクシュアリティ化が起こりうる
ウタカタ@uta-ka-ta2025年10月12日読み終わった勉強のためと、自己理解の一助になればと思って読んだのだが、かなりすっきりした。アセクシュアル、アロマンティックがどのような人なのかという解説から、こんな人もいる、あんな人もいる、という、「ラベル」では説明しきれないところまで解説してくれる。 そして最後には、強制的性愛への批判まで。「社会はいちばん弱い人に合わせて作ることが大切」という言葉があるが、(この場合弱者というのは違うかもだけど)、少数者をベースに社会構造を作るということは、マジョリティ(と思っている人)にもメリットがある社会になるということ、は忘れずに生きていきたいな。- ワット@watt2025年10月8日読み終わったアセクシュアルは、性的惹かれがない人。アロマンティックは、恋愛感情を持たない人。そのほか、いわゆる性的少数者にもさまざまな定義の可能性があり、論争がある。よっぽど友人が多ければ、山田さんはコレかも、佐藤さんはアレかもと整理がつくかもしれないけど、全人口の1%程度を問題にしているから、現実的には難しい。もちろん著者は、性的少数者の分類学をやりたいわけでは全くない。もともと二次元創作モノに関心があった著者の関心は、異性愛が正常であり一般的であるという、現在の社会を問い直すことに主眼がある。 つまり、『私たちはここにいる、私たちを見よ』ではなく『私たちはこの場のどこかにいる(かもしれない)よ』という、見えないマイノリティに対するまなざしを拡大するための実践である。暮らしの中にあるささやかな行動や言動の中にある、悪気のないマイルドな表現の積み重ねで、文化が、私が、かたちづくられている。だからこそ、痛くて、切実なのだ。
修二@shu_22025年10月6日読み終わった自分のことかな?と思う箇所がちらほら…。 ただアセクシュアルには女性が多いという点からは、性搾取の対象となったことへの嫌悪感という、人間の尊厳そのもののような話もあった。 マイノリティーだけを切り取ったというより、家父長制から抜け出そうとする人の話のようにも感じた。






ゆきまち@wait4snow2025年9月17日読み終わったお、私もこのインターネット調査回答したな…!とかなつかしくなったり、別で読んでいた本の内容(性差別、人種差別、障害者差別など)も途中交わってきたりですべては繋がっているのだなあと思ったり… おわりに でも書いてあったけど、この領域の研究の蓄積を整理しまとめたいというコンセプトもあるので、少し難しい話もあり、途中読むのがめんどくさくなっちゃった部分もすこーしあったけど、おおむね思っていたことやもやもやの言語化がされていたりで読んでよかった!線を引きたいな〜となったので電子で買おうかな。 もう1冊借りてる「いちばんやさしいアロマンティックやアセクシャルのこと」の内容も出てきたし、おすすめされているのでそちらも最後まで読もう〜

- シャガ@filifjonka2025年7月6日買った読み終わった「アローロマンティックとは?」「リスロマンティックとは?」と馴染みない単語について行きつ戻りつ調べながら読んだ。「最小結婚」論はなるほどなあ。



益田@msd2025年6月27日読み終わった前半の量的調査には共感が凄かった。 aro/aceにもグラデーションがあり、誰かがこれがaro(ace)であってあなたは違う!と断定する権利はないと改めて思った。 aro/aceを取り巻く社会構造や問題点、さらには人種差別まで網羅していて入門とついているが骨太の内容で読み応えがあった。 社会構造に問題があり、婚姻制度や異性愛規範が支配に繋がるという文章は納得した。また、アイデンティティの取扱の難しさ(だからといって不必要ではないしそれが必要なものである)についての説明は知見が深まった。 いかなるセクシュアリティも特別扱いしない社会はどんな社会構造になっているのかが気になった。その方向に進めますように。



益田@msd2025年6月21日読んでる性欲/性行為欲/性的惹かれは異なるもの →aceだからといって自…行為(念の為伏せ)をしない訳ではない 「現在のAro/Ace コミュニティでは、性交欲がないということが、アセクシュアルを自認したりAro/Ace コミュニティに参入したりしようと考える基準になっている様子がうかがえます。つまり「性欲」や「自慰」の有無がアセクシュアル・自認と矛盾しない一方で、性交欲はアセクシュアル自認と強く関連しているということです。(中略)ただし少数派ではありますが、「他者と性行為をしようと思うこと」があるというアセクシユアルの人もいることを無視してはなりません。後で触れますが、性交をしようと思う動機にはさまざまなものがあります。性的惹かれ以外の理由で性交をすることもあるのです。」(p.86)
益田@msd2025年6月15日読んでる自分はAceを自認しているが、時折SNSでは「パートナー/既婚がいるAceはAceではないからやめてほしい」と批判する人がいて私自身(パートナーがいるため、自分がAceではないのかもしれないと悩んでいたが、 「「性的な行為をしたことがあるんだから、アセクシュアルとは言えない」というわけではありません。繰り返しですが、アセクシュアルは性的惹かれの有無にもとづく性的指向です。そして性的な行為は、性的惹かれ以外の理由によって行われることもあります」(p33)と言う文章を読んで救われた。 自分はパートナー(というか他人全体)に性的に全く惹かれていないため、 私はAceなんだなと自信(言い方があってるかはわからないけど…)を持てた。





紫嶋@09sjm2025年5月24日読み終わった借りてきたアセクシュアル・アロマンティックとは何かという基礎的な解説だけでなく、その多様性や関連する様々な議論、これらのセクシュアリティの視点から見た現代社会の仕組みなど、単に「アセクシュアル・アロマンティック」にとどまらない多くのことを浮き彫りにしてくれる一冊。 書名に「入門」とあるが、実際には現時点で出来うる限りの深掘りをしており、また個々人や社会が抱える様々な問題点も指摘しているため、当事者だけでなく多くの人に手に取って欲しいと思う本だった。 本著で挙げられていることを特殊なセクシュアリティの限定的な問題として捉えるのではなく、むしろひとつの価値観や思考の枠組みとして積極的に社会に開き、数多の観点や論点とも結びつけていくことで、ジェンダー格差や人種差別、既存の社会制度などを考える際にも応用していけると感じた。

- シャガ@filifjonka2025年5月15日買った読んでるあらゆるラベリングがある中で、「虎に翼」主人公の寅ちゃんはデミセクシャル/デミロマンティック(基本的には他者に性的/恋愛的に惹かれることはなく、情緒的なつながりができた相手にのみ性的/恋愛的惹かれを抱くことがある)だったのではないかな、と思う。


芽キャベツ@booksandme2025年5月7日読んでる@ カフェミスドモーニングのおとも🍩☕️ ____ 第二章、アセクシュアルの病理化についての記述を読んで、精神科の問診票で「異性に性欲がわくか」みたいな質問があって何重にも不快だったことを思い出した。10年ほど前に、アメリカの精神疾患の診断マニュアルが改訂されて病理化されなくなったみたいだけど、少なくとも私が知る限り、日本でその風潮はまだあると思う



K@weitangshaobing2025年5月6日読み終わった【好きなところ、勉強になったところ引用】 同性愛差別の問題と女性差別の問題は別々にあるのではなく、お互いに結びついているということでもあります。そしてこのようなシステムは、強制的性愛の背景として位置づけることができます。性交渉や生殖をともなう親密関係へと人々を追い込む仕組みが性差別として成立しており、それによって同性愛者だけでなくアセクシュアルやアロマンティックの人々も周縁化されるということなのです。(p.158) 性的関係の特別扱いをやめることは、性的関係と性的でない関係を対等に扱うだけでなく、結果としてさまざまな性愛を対等に扱うことにもなるのです。(p.212) セクシュアリティを強制されるという問題は、特定のアイデンティティを持っている人だけに降りかかるものではありませんし、特定の惹かれを経験する人・しない人だけに降りかかるものでもありません。強制的性愛はまさに社会の構造的な問題であり、誰もが影響を受けるものです。単に Aro/ Aceという「例外的な少数者を受け入れてあげる」と考えるのではなく、異性愛を含むいかなるセクシュアリティも特別扱いしない社会を目指すことによってこそ、 Aro/ Aceの人々だけでなく多くの人にとって生きやすい社会につながるのではないかと思います。(p.233)

ミモザ@mimosa2025年4月30日読み終わったぼんやりと「今より若く傲慢だった自分が知らずのうちに傷つけてきたかもしれない人たち」を思い浮かべて読み始めたのだが、性について考えるということはもちろん自分もその枠組みに含まれているわけで何もかもがひっくり返されたような気分になって終わった。フーコー読みたい(2025年4月分2冊目)
鍋の底@nabebosoko08292025年4月9日読み終わった@ 図書館性をめぐる自由を議論するうえでは、「性への自由」だけでなく「性からの自由」についても考えなければなりません。このことはフェミニズムのなかでも以前から指摘されています。…」(p.195)
そらばら@kufuku182025年4月4日読み終わったAro/Aceに関わる規範、概念の議論がとても参考になった。SOGIやクィアの話題でなんとなく聞いたことのある言葉たちはAro/Aceを通して初めて理解できたように思う。 アンジェラ・チェン「ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと」(左右社、2023)と同時並行で読んでいたので、本書との相違がよりよく見えた。 自分の関心は特に、SAMの規範化、インターセクショナリティ、非モテ、結婚の見直しにあった。 引用された文献から、積読が増えてく。


いくぽぽ@ikureadsbooks2025年3月27日読み終わった自分のセクシュアリティを考えるきっかけになったし、性愛や恋愛がどんなふうに社会に絡みとられているのか、差別的な場面や抑圧的な力がかかる状況を細やかに学ぶことができて、かなり自分に影響があった本だった。フーコーの権力の話も興味深かった。権力は塊ではなく動きである。あと、何故自分がゲイカルチャーにエンパワメントされてきたのか、ということについてのヒントがあった気がする。

chika@chk8232025年3月22日読んでるまだ途中。 「はじめに」を読み始めた段階で、あ、買ってよかった。と思いました。 「好き」という感情に対して、いかに私自身がぼんやりした態度でいるか、気付かされる。
おはなし@0874on2025年3月17日恋愛感情があるかないか、性的惹かれがあるかないかの二元しか存在しないと思い込んで生きてきたので、この本で曖昧さや複雑さを知って自分が何者なのかが霧の中からようやく浮かび上がってきたような気がした。世の中の規範に当てはまらないからといって、自分をいない者にする必要はなかったみたいだ。 自分の性嗜好がよく分からないと思う人は勿論、今の世の中の規範に馴染めている人も読んでみてほしいと思った。曖昧さや複雑さを知らないで分からないままにしておくのと、知ってそのままにしておくのとは違うと思うので。ポインティも言っていたけど、複雑さや曖昧さを愛して生きていきたいね。 興味があればZINEの「あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法」と併せて読んでみてほしいです。









socotsu@shelf_soya2025年3月14日読み終わった家族や婚姻制度と絡み合う形で成り立つ強制的性愛は透明化されるような「自然」なものではなく大きな権力をもって機能している装置であり、ここにあるよ、言葉にしていかねばならないもの



ハンナ@hannah_395142025年3月12日読んでる読み終わった第6章フーコーの権力の認識 イギリス習慣論かな?訊いてみよう p. 107 「あなたは人間に興味ないもんね」と言われ、自認してから「恋愛・性的な惹かれがないからってどうしてそんな冷たい人間のように言われなくてはいけなかったのか」と思った というネガティブな出来事の例。ほんとにそのまま経験したことがあって、ずっとこびりついていた。でもこの概念を知るまでは、それが心に呪いのようにこびりついていること、それ自体さえも分からず。 Aro/Aceのことはもちろん、クィア理論や差別、インターセクショナリティについても概説的に書かれているので、そのあたりを考えたい人にもいいと思う。参考文献もいい感じ

muda@muda2025年3月11日読み終わった@ ジュンク堂書店 立川髙島屋店私たちが性愛や恋愛について考えたり、誰かと話したりするのにあたって、勝手に前提にしてしまっていたり、されてしまって積み上がった膨大なレイヤーについて、みんながみんなそうではないよねと立ち止まって考えられる本だった。 インターネット黎明期における掲示板サイトでのアセクシュアル・アロマンティックの捉えられ方、受け止められ方が記録されていて、特に興味深かった。




ハンナ@hannah_395142025年3月11日読んでるついに新書で出たかーと思いながら、入門されることへのちょいと違和感 当事者でもその歴史や定義の変遷について知らないことは多いので、初めから丁寧に読んでる Aro/Ace関連の本を集め続けて、公開図書館にすることゆくゆくは。
suisou@suisou2025年3月10日読み終わった主に移動中に読んでいた。読みやすい文体で難解な議論をときほぐしてくれるまさに入門な一冊。ときどき表紙を二度見する乗客の方がいたりするとちょっと嬉しくなる




D / ディー@didi99882025年2月21日読み終わった社会にこびりついている性愛・恋愛規範・対人性愛規範に疑問を投げかける、とても良い本だった。 大学生の時に、フーコーもある程度勉強したつもりだったが、まだまだ私の理解は足りていなくて、松浦さんの解説がとても良かった。 alloセクシュアル・アロマンティックにちゃんと触れてたのが、個人的にはとても嬉しかった。いつも不可視化されがちなので…





















































































































































