騎士団長殺し

20件の記録
- 尾崎@ozaki2025年3月9日読み終わった@ 自宅「それは兵隊としての通過儀礼のようなものだった。そういう修羅場を経験することによって一人前の兵隊になっていくんだと言われた。しかし叔父はそもそも最初から一人前の兵隊になれるわけがなかったんだ。そういう風にはつくられていなかったからな。ショパンとドビュッシーを美しく弾くために生まれてきた男だ。人の首を刎ねるために生まれてきた人間じゃない」 『遷ろうメタファー編(上)』p.126 新潮文庫
- 尾崎@ozaki2025年3月8日読んでる「暗くて狭いところに一人きりで閉じこめられていて、いちばん怖いのは死ぬことではありません。何より怖いのは、永遠にここで生きていなくてはならないのではないかと考え始めることです。そんな風に考えだすと、恐怖のために息が詰まってしまいそうになります。まわりの壁が迫ってきて、そのまま押しつぶされてしまいそうな錯覚に襲われます。そこで生き延びていくためには、人はなんとしてもその恐怖を乗り越えなくてはならない。自己を克服するということです。そしてそのためには死に限りなく近接することが必要なのです」 『顕れるイデア編(下)』p.197 新潮文庫
- 尾崎@ozaki2025年3月7日読んでる〈免色という人物の中には、何かしらひっそり隠されているものがある。その秘密は鍵の掛かった小箱に入れられ、地中深く埋められている。それが埋められたのは昔のことで、今ではその上に柔らかな緑の草が茂っている。その小箱が埋められている場所を知っているのは、この世界で免色ひとりだけだ。私はそのような種類の秘密の持つ孤独さを、彼の微笑みの奥に感じとらないわけにはいかなかった〉 『顕れるイデア編(上)』新潮文庫p.168
- うるる@ururu_212025年3月5日かつて読んだaudibleかつて聞いたaudible 朗読 高橋一生 1部上下、2部上下 の計4冊分を一気に聴いた。村上春樹と高橋一生の醸す世界に没入。天才と天才の掛け算。自力で読むよりもはるかに最高な完成度で物語を堪能することができた。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年8月1日読み終わったずっと読んでなかったが、リアルタイムで読んだのなんて数冊なので、2024年に読むのもまた良し。 「街と〜」は行きつ戻りつでややつっかえながらだったが、本作は今のところすんなりと読める。まだ物語は序盤。ジョバンニ。すべての謎は謎のまま。 初期の頃の、「ザ」という印象とは当然異なるが、村上春樹を読んでいる、という軽めの高揚感がやはりあるのがすでに良い。大晦日みたいな、なんともいえないワクワク。