小川洋子さんの解説目当てに読んだ。 瑞々しい少年の日々。最後まで、ハラハラした。 ラストは、胸を打たれた。犬はいいなあ。

「私立探偵ストライク」のコーモラン・ストライクが子供の頃に好きだったお話。 犬を飼いたい少年の成長物語。 結末は…泣く。 挿絵はアントニー・メイトランド(1935〜2025)。 「Cormoran Strike」は、イギリスの作家 J・K・ローリングが、ロバート・ガルブレイス名義で書いた探偵小説シリーズ。

海外ドラマ「私立探偵ストライク〜カッコウの呼び声」第２話を見ていたら出てきた本。 主人公のストライクが(子どもの頃)好きだったとの台詞が。児童書？と思って検索してみました。 英国初版は1962年。 ロンドンで暮らすベンの夢は犬を飼うこと。 誕生日にもらえたのは、待ち望んでいた犬ではなく犬の刺繍の絵。失望したベンは想像で犬を飼いはじめる。

犬がほしい！という少年の岩をも通す一念に貫かれた物語。自らの内側を見つめることも大切だけれど目を開かなければ本当に手に入る、自分を必要とし求める小さなぬくもりを遠ざけてしまう。ブラウンが去ってゆこうとするところは胸が締め付けられるようだった… 正直いうと主人公ベンがあまり好きになれなかったのだが、それこそがフィリパ・ピアスがリアリティのある少年を描いた証明なのかもしれない。 強い個性を持ったおばあさんが好きでした！聖書を読むくだり笑いました〜 少年の心の成長の物語でした。

好きな児童文学作家の１人ピアス。読後感はやっぱりいい。借りずに買えばよかったかも。 犬を通してのベンの成長。 おじいさん好きだなー

『なぜ英国は児童文学王国なのか』を読んでいたらまた盛大にネタバレをくらいそうになったので慌てて読み始めました！

これも小川洋子さんと千早茜さんの対談で紹介された本で気になる。想像上の犬を飼う話というだけで気になるし、映画『ビューティフルマインド』を引き合いに紹介されていてこれは読まなければと思っている