キャラメル工場から

20件の記録
- たご@clan_19672025年9月24日読み終わった『虚偽』という作品が印象深い。 戦争へと吹き荒れる世論の中で、隠れ蓑を着たつもりで戦地に赴いた彼女。時局に迎合したつもりなど毛頭なかったのに、後の世からは、戦争協力だと罵られる。書いたのは純粋に、その地の兵隊たちに心が動かされたからであったのに。 けれども、世間に流されてはいなかったと、本当にいえるのか。虚偽を着て戦地に行ったと思っていたが、その心こそが虚偽ではなかったか。 静かに苦悶する文体が切ない。
- ユウキ@sonidori7772025年5月10日買った読み終わった弱者に寄り添った社会運動や、結果的に戦争に加担してしまった経験が反映されていて読み応えがあった。プロレタリア文学、あんまり読んだことがなかったけど佐多稲子もっと読んでみたい。