冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)

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ぼぺにゃん@bopenijan_11062026年5月27日読みたい池澤夏樹の評 アリステア・マクラウドの小説の中では、人生の素材が違う。今のぼくたちの日々はアルミとプラスチックだが、彼の世界では人は鉄と針葉樹と岩に囲まれて生きている。風が騒ぎ、死とセックスと労働は強い匂いを放ち、家畜の吐息が耳にかかる。氷雪に閉ざされた冬の、ゆっくりと過ぎる時間。 すべての話に、今はいなくなった気丈な人々への哀惜がつきまとっている。 つい20年前まで、人はこんな風に生きることができたのだ。



K@readskei2026年3月29日読み終わった澄んだ灰色に輝く冴寒の島を舞台に、自然の厳しさや人生のままならなさをやわらかく受容した、口誦文学のような短篇集。 著者には“The Golden Gift of Grey“という短篇もあるという。まさに贈りもの。 「誰でもみんな、去ってゆく。そして、よいことを残してゆく」世界で、「最後まであんたといっしょ」にいてくれる犬たちが尊い。


























