NHK「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆

NHK「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆
NHK「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆
中島岳志
NHK出版
2022年2月25日
7件の記録
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年8月15日
    何も出来ないうつ状態から若干復帰してなんとか読了 うまく理解出来ているか不安だが、第3章と第4章を読んで、私は保守主義という政治哲学(?)の姿勢はかなり好みだと思った。作者の言うリベラルと保守がセットの概念だという説明もかなり分かりやすく理由は根拠を述べていて保守主義の認識を改めて再確認できた。 「今の自分」は偶然の産物(私と私の環境で出来上がったじぶん)で、過去を見つめて少しづつメンテナンスをして、未来に進むというのは(批判があるかもしれないが)その通りだと感じた。 また、西部邁が「自民族中心主義」が大衆の典型的思想と批判していたのは意外だった(これは私が保守主義に対する偏見がかなり強かったからです) 自分の今いる時代や環境を疑う自己懐疑の大切さ、疑いの先にある英智を手に入れれる。というのは大事にしたいと思った。 参考図書は気になるものが多いので、理解できるか分からないが図書館で借りて読んでみようと思った
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年7月28日
    メモ 自由主義は寛大な制度・他者を受け入れる寛容な精神そのもの →多数派が力を持っていても多数派と同様の考え方や感じ方を持たない人の権利を擁護する余地が必要 ・違いを認め合いながら共生することは困難(手間も時間もかかる) だから手続きや規範が存在する 「敵とともに生きる!反対者とともに統治する!」 ・また、誤った自由主義の観念を乗越えていく必要がある(何でもかんでも自由を認めるなど) →自由主義の本質は過去の経験知の中にある!正当性のないものは拒否しなくてはならない ・自由は歴史的に構築された秩序や規範、基礎的なマナー(慣習)で担保されているとオルテガは考えている。 ・大衆は伝統や慣習を破壊するのが自由の近道だと考え、多数派だからという"正しさ"だけに依拠して社会を支配しようとしている状態を「超民主主義」といった。→「オルテガの考えでは、人間というのは誤りやすい、有限な存在なので、特定の誰かが「正しさ」を所有することなどできるはずがありません。だからこそ、考えの異なる者同士が議論し合意形成をしていくことが重要になる」(p73) →大衆は言葉ではなく暴力を最初の行動として使用する 「議論の軽視」が進んでいる
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年7月24日
    ・大衆とは、均質化され、共同体や居場所を失い根無し草になった「平均人」である。 ・大衆(平均人)は「他人の意見を聞く」という習慣をもたない。個性を失っただけでなく、「みんなと同じである」ということに喜びを見出し、快感を覚えるようになっている。 →平等の名の下で抑圧され個性が奪われている ・大衆の原型は専門家 (科学者) →全ての事象は複雑で多様なものによって成り立っているのだから、その見方は総合的でなくてはならない というのがオルテガの主張。目の前の数式をどう解くかとか、一つの問題の解をどう明らかにするかということだけを考えていて、科学とは何なのか、人間はそれとどう付き合っていくかといった根本的なことを考えようともしない。彼ら(科学者/専門家)は、単なる技術屋になってしまっている。そうした単純な「技術屋」たちこそが、典型的な大衆である。
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年7月22日
  • 離乳食
    離乳食
    @munimuni
    2025年3月12日
  • しの
    しの
    @shino3
    2025年3月12日
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