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NorioTonosaki
@tonosaki_norio
社会科学や現代科学の本が好きです。
  • 2025年7月12日
  • 2025年5月29日
    コンピューター誕生の歴史に隠れた6人の女性プログラマー
    世界初の実用型コンピュータとされる ENIAC。IT の歴史に革命的な影響を与えたとされているが、1940年代の発表時の広報写真に、巨大なコンピュータを操作する複数の女性が写っている。筆者はこの女性達に興味を持つが、ENIAC創設者の研究者や関係者の中に女性の名前が無く、当時の発表の舞台だったペンシルバニア大に問い合わせても知らないと言う。 「たぶん広報の写真として雇われたモデルではないか」と言われる中、筆者はこの写真に写った女性達のとても自信に満ちた姿を見て、単なるモデルではなくENIAC創設に深く関わっていた技術者に違いないという確信を持つ。そこから気の遠くなるような調査が始まるが、結果、実は彼女らは世界初のコンピュータプログラマであり、とてつもない技術力を持っていた集団であった、ということを突き止める。というストーリー。 総勢6人の彼女らは ENIAC 6と言われる。 世界初のコンピュータには、当然今でいうOS などもなくハードウェアの解説書しかない。それらを元に一から弾道計算のプログラムを作成し、デバッグも行うのみならず、ハードウェアの処理時間を緻密に制御した高度な並列処理までを実現している。後にも先にも世界でこの処理ができたのは このENIAC6のみとのこと。 この本はその6人の女性達の生涯を軸に、いかにして彼女らがコンピュータ技師として偉大な功績を残したのかが熱く語られており、かなりボリュームがある本だが全く飽きることがない。彼女らの存在は今でも少数派とされる女性の IT 技術者に多大なる勇気を与えたとされる。ぜひ多くの方に読んで頂きたい本。
  • 2025年5月20日
    サッカー・グラニーズ
    サッカー・グラニーズ
    昨年度読んで一番衝撃を受けた本。南アフリカのおばあちゃん達がサッカーチームを作って活躍する、というストーリーだが、ただのスポーツもののサクセスストーリーではなく、そこには南アフリカに根強く残るアパルトヘイトや女性差別、貧困と戦ってきた歴史との交錯がある。女性は晩年痴呆症になると魔女扱いされて殺されてしまうエピソードなどが衝撃。サッカーで健康になることは(実際に癌を克服して健康になった方の話もあり)、生きるための切実な手段でもああるが、それを克服していく中で差別と偏見を克服してそれを世界に広げていったストーリーが感動的。それはサッカーという万国共通のスポーツだからこそ成し得たのかもしれない。 本の冒頭にグラニーズたちの写真が掲載されているが、どれもとても楽しくて美しい。勝っても負けても試合後は皆で歌って踊って感謝の意を表すのだという。必読
  • 2025年5月19日
    哲学用語図鑑
    哲学用語図鑑
    古代哲学(タレス、アリストテレスなど)から、現代のソシュール、ハイデガーなどに至るまで哲学の学者と用語を体系的に図示してまとめられている本で非常にわかりやすい。最近、カントの「アプリオリ」の用語がわからないことがあったがこの本では非常にわかりやすく記載されている。
  • 2025年5月19日
    哲学用語図鑑
    哲学用語図鑑
  • 2025年5月19日
    High Conflict よい対立、悪い対立
  • 2025年5月19日
    マルクスとともに現代を考える
  • 2025年5月18日
  • 2025年5月18日
    史上最強の哲学入門
  • 2025年5月18日
    暗号解読(上)
    暗号解読(上)
  • 2025年5月18日
    多様性の科学
    多様性の科学
  • 2025年5月18日
    星を継ぐもの【新版】
    星を継ぐもの【新版】
  • 2025年5月18日
    フェルマーの最終定理(新潮文庫)
    フェルマーの最終定理(新潮文庫)
  • 2025年5月18日
    フェルマーの最終定理(新潮文庫)
    フェルマーの最終定理(新潮文庫)
  • 2025年5月18日
    なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか
    なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか
  • 2025年5月18日
  • 2025年5月18日
  • 2025年5月18日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
  • 2025年5月17日
    編むことは力
    編むことは力
    編み物について、著者自身を含めて様々な方々のエピソードが語られ、その一つ一つが非常に面白い。第一次世界大戦での兵士に家族が来ていた衣類の糸を解いて作った靴下を提供した女性とその兵士との物語や、アメリカの大英帝国からの独立に至った羊毛戦争の話、パートナーの癌の発覚を機に政治的なメッセージを編み物に託した60代男性の話、編むことは葛藤ではない、表目、裏目の繰り返しに心を休められ、そしてそれが楽しい、出来上がる作品はただのボーナスである、と話す筆者の言葉など、どれも興味深い。全編を通して、編み物はその多くが利他的な行為であること、またそれが究極の人生のメタファーである、ということが語られ、全く編み物に興味が無い私にとっても非常に興味深かった。 下記は五章の章末にあった、非常に印象的な文。 私たちは国境を超えた糸によって繋がっている、その糸は、自然によって生み出され、私たちが紡いだ素材が塊となってできた、長い確かな糸なのだった。それは凍てつくような冷たさを持つサイバーユニバースの中にあるフェイスブックのページやツイッターアカウントではなく、私たちの地球の恵みであるウール、シルク、コットン、そしてそれを、体や心のニーズのためにどう使うか、ということなのだった。エジプトの綿畑からスウェーデンの羊のウール、モンゴルのヤクの毛まで、私たちが編む糸は、私たち全員がこの地球に属し、また命の奇跡の一部であることを思い出させてくれる。
  • 2025年5月13日
    サッカー・グラニーズ
    サッカー・グラニーズ
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