孤独への道は愛で敷き詰められている

孤独への道は愛で敷き詰められている
孤独への道は愛で敷き詰められている
西村亨
筑摩書房
2024年9月2日
22件の記録
  • ユ
    @u_umi
    2026年5月17日
    学生時代は希死念慮があった。ごく普通に、なんならみんな“そう”だと思っていた。東日本大震災が起きた時、私は「3年生を送る会」の予行演習をしていた。1-2年の全生徒が集合した古い中学の体育館内は大パニックになり、先生の「校庭に逃げろ」の一言で押し合いへし合い、我先にと逃げようとする同級生たちの中で「あ、みんな(他人を押しやってでも)こんなに生きたいんだ」と、濁流に身を任せながらぼんやり寂しく思った。 もちろんそんな自分は、この本の主人公と同じく青春なんてなかった。必死に取り組んだモノはあるけれど、修行に近い感覚で日々ただ積み重ねていた。そんな自分にも友人はいて、高校で書かされた「○年後の友人宛の手紙」が社会人になって届き、「生きろ」と書かれていて笑ってしまった。友人に希死念慮の話なんてした事はない。 自分でお金を稼げるようになって、生殺与奪の権を自分で握れるようになってからは、己を省みて消えたくなることや、躁鬱極まって今なら飛べる気がする!(飛び降りとかではなく鳥になれる、というような感覚。そんな訳ない)ということはあっても、生きていたくないと思う事はなくなった。 やりたい事は無限にあるし、行きたい場所も見たいものも無限にある。 この本を読んで、自分には信頼できる友人が数人いること、他者に頼らずとも1人で幸せを感じ取れる手段がたくさんあることを、本当によかったと思った。 (前作「自分以外全員他人」の内容になるが) 主人公は、信頼できる(しかも哀しいことに一方通行)相手が仕事相手である岡村さんだけで、幸せを感じることはサイクリング(しかも道中のストレスレベルに幸福度が左右される)のみだったのが、救済の道を狭めてしまった要因のひとつにあったように思う。 「逃げ続けてきたすべてのあやまちに、自分はついに追いつかれたのかもしれなかった。」 青春なんてなかったのは、主人公も自分も同じだが、修行のように取り組んでいたモノがあったという点で、私にはちょっとした自信がついたのかもしれない。人並みかそれ以上に逃げたりあやまちを犯したりはしてきたけれど、それだけではないと自分で思えることがあるのは大事なことなのだろう。
  • みぽりん
    @porin-32
    2026年4月23日
  • まみ
    @mami2025
    2026年3月15日
  • そいそーす
    @stut66
    2026年2月20日
  • そいそーす
    @stut66
    2026年2月17日
  • 2026/1/30-31 西村亨さんの三作品全部好き 自分以外全員他人 孤独への道は愛で敷き詰められている 死んだら無になる
  • 編集Lily
    編集Lily
    @edition_lily
    2026年1月31日
  • ヒルク
    ヒルク
    @hilk-yomuzo
    2026年1月30日
  • ズゴ子
    ズゴ子
    @zugocco
    2026年1月12日
  • 蔭山
    蔭山
    @kie_doors
    2026年1月8日
    『自分以外全員他人』の前日譚。「ダメ」とは言いたくないが、でも「そういうところがダメなんだよ!」と突っ込みたくなるような主人公のセリフの数々にヤキモキした。
  • ややや
    @baopab8
    2026年1月6日
  • yt
    yt
    @yt
    2025年12月25日
    タイトルにある愛が見当たらない。 「つまり、この世はどこまでいっても苦しみの世界だということを」(p58) 何を選択してもなるようにしかならない。 「果たして本当にこれで良かったんだろうか」 (p100) 好きな本が人間失格と地下室の手記なら、大丈夫な気がする、たぶん。 孤独でも、雨でも、ツリーは輝いていた。
    孤独への道は愛で敷き詰められている
  • 「社会の枠組みの中でまともに生きることができないから、自由を求めて様々な土地を渡り歩いているようだったが、尾崎豊じゃあるまいし、自由はあっても愛はなかった。」 「逃げ続けてきたすべてのあやまちに、自分はついに追いつかれたのかもしれなかった。」
  • もん
    もん
    @_mom_n
    2025年4月3日
    『自分以外全員他人』が面白かったので、続けて続編も読んだ。内容もさることながらタイトルがあまりにも良い。 p.58 大人が子供を純粋だと言うのは、自分が子供だった頃を忘れているだけで、田舎は素朴でのんびりしているというイメージもまた、それに似た見落としがある。真実を見る目を鈍らせている。つまり、この世はどこまでいっても苦しみの世界だということを。 p.155 逃げ続けてきたすべてのあやまちに、自分はついに追いつかれたのかもしれなかった。
  • 夏しい子
    夏しい子
    @natusiiko
    2025年3月6日
    壊れたパソコンであっても、このパソコンじゃなきゃと思って買うのが結婚であり、長く一緒にいた『好き』だと私は思う。 ありのままのダメな部分を変えていこうとする努力と思いがあれば、ありのままを好きになってほしいと思って良いんじゃないかな。 主人公に、友達でもいいから何でも話せる人がいてほしい。 辛いのに一気に読んでしまった。
  • yayano
    yayano
    @yaya7
    2025年3月5日
    母を嫌悪する男性主人公の作品はよくあるけれど、明確に母の「呪い」を嫌悪する男性主人公は珍しいように思う。起こる事象すべてが母の呪いのせいで、人生に自分に否定することしかおぼえてこなかった人。 この作品には3人の女性が登場するが、関係を頭でっかちに脳内のみで考えすぎて、優しさを先回りしすぎて、自分とも相手とも向き合えずに自滅してしまう。それも母の呪いというが、本当にそうなの? この自己憐憫はとてもよくわかるわりに重苦しすぎず、さくさくと読み進めてしまえるので、もっともっとほかの作品も読みたい。次作も読みます。
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