ある閉ざされた雪の山荘で
69件の記録
べに@beni_2025年10月30日読み終わった映画化の時期に買って積んでいて、ようやく読んだ。 ペンションに集まったのはオーディションに受かった劇団員の若者七名。「吹雪の山荘」にいるという設定で演技をし、外に出たり外部と連絡を取ったりしたら失格にする、と演出家に言われる。そこで起きる殺人事件。それは演技なのか?本当の殺人事件なのか? 本当は雪が降っていない、嵐が起きているわけでもない空間でクローズドサークルを作り上げる手法が見事。癖のない文章でさらっと読ませてくる。 30年以上前の小説なので気になるところもなくはなかったが、とても面白く読んだ。


五月晴@satsukibare2025年9月9日読み終わった正直なところ、個人的にはあまり好みの締め方ではなかったです。 誰が犯人?!ハラハラドキドキ、みたいなのはあまりなかったかな…。 中西貴子さんを除いて、探偵役も誰も彼も、なんか好きになれなくて、それも微妙な読後感になった要因かもしれないですね。 東野圭吾さんはこれで4冊目だけど、わたしにはあまり合わないかもしれない…。
時雨崎@rainstormbook992025年5月22日読み終わった紛うことなき表紙詐欺、そしてタイトル詐欺。 そんなちょっと捻った仕掛けは最初の方で明かされるからな〜んだ、と思いきやそこから展開される話の構造にはもう一段二段の底がある。 さくっとまとめ上げるのは東野圭吾らしい卒の無さがある。 推理小説のクオリティとは関係ないけど仮面荘に続いて一人称語りする主人公の性格がいまいち好きになれない人格なのはなんなのか…
トム@yukiyuki72025年5月7日読み終わったミステリーどんでん返し【ネタバレ大アリ】 東郷陣平(以降東郷先生)という奇天烈な脚本家がいた。 東郷先生が主催するオーディションに応募し、見事合格を勝ち取った7人の若い舞台役者たち。 7人のうち6人はオーディション以前から見知った仲で、残り1人はオーディション合格後に6人に合流したある意味新参者の久我和幸。 東郷先生の計らいで、彼らは山奥の山荘を4日間貸し切り、過ごすこととなった。 東郷先生曰く、次回作の脚本や演出に反映させるため、演技の練習を実践で積ませようというもの。 山荘での4日間は、東郷先生の設定した状況にあわせて様々な事が起きる。 その出来事に役者として臨機応変に対応してほしいとのことだった。 設定は、山荘の外は記録的な大雪、電話線は切られており、スマホも圏外、オーナーも外出してから帰ってこない、山荘は自然が作り出したクローズドサークルになってしまった。そこで、次々と殺人が行われるというものだ。 しかし、これはあくまでも設定なので、実際は日差しも暖かく、キャンプにはもってこいの晴天だし、山荘の目の前にはバス停があるので外出は可能だし、電話も問題なく通じる。 だが、あくまでもクローズドサークルという設定だと認識した上で、演じていくことが今回7人に与えられたミッションだった。 ◆登場人物 ・笠原温子 ピアノめっちゃ上手。演技力にも定評がある。笠原をよく思っていない実力のない人が、東郷先生に身体を売って今の位置を獲得したんじゃないかと噂しているが本人は気にしていない。高卒。1人目の犠牲者。 ・元村由理恵 綺麗らしい。役者になったのは幼少期父に連れられて芝居やミュージカルを見たことがきっかけ。金持ちのお嬢さん。久我と田所が狙っている。ロンドンやブロードウェイに演技の勉強で行きたいと思っている。このことが雨宮とデキているのでは?という噂を生んだ。2人目の犠牲者。 ・中西貴子 噂好きで口が軽い。考えることが苦手。胸がでかい。大学中退。 ・久我和幸 演技に自信があり他人を見下し評価する。表には全く出さず、計算高い。 ・雨宮京介 足が長い。劇団から一人ロンドンの演技学校に1年間留学させる話で、その一人に選ばれた。どこのグループにも1人はいるようなリーダータイプ。 ・本田雄一 荒削りをした顔立ち。ガタイがいい。芝居の実力はある。2日目の夜に久我の提案により、お互いを監視する名目で相部屋となる。このことは中西のみが知っている。 ・田所義雄 あからさまに元村を狙っていて、他の人に取られるのではないかという焦りが露骨に出てて余裕がない。リーダーシップを発揮しようとするが、鬱陶しく陰口を叩かれて、人気がない。久我から夜這いすんじゃね?と警戒されてる。 ・麻倉雅美 最近スキーで大怪我を負い半身不随になった元劇団員。演技力もあり笠原のライバルだったが、容姿では劣っていた。スキーでの事故はオーディションに負けたことによる自殺未遂という説もある。久我以外の6人とは見知った仲。 初日の夜に笠原という女性がケーブルによって殺された。が、やはりこれも設定。笠原はその後姿を消したが、おそらく近くにペンションでも借りて最終日まで待機してるのだろうとみんなは納得する。 外は大雪で外部からの侵入者はいないという設定だから、犯人はこの残った6人の中にいることになる。 その後、設定ということを前提に「こういう時はどう動くのが自然なのか」「皆に笠原を殺す動機はないのか」ということを探り探りで話し合っていく。 実際には死んでいないので緊張感はないながらも、手探りでリアルな演技を模索する6人。 二人目が(設定上)殺されてから様子がおかしくなる。 設定では鈍器で殴打され首を絞められたことになっているが、狂気として使用された鉄製の一輪挿しには本物の血が付着していたからだ。 また、殺害された部屋を確認すると女性用の生理用品が見える形で放置されていた。 デリケートな部分のためいくら殺され役だとしても、隠したいはずなのだ。 演技ではないかもしれないという違和感。 残った5人は東郷先生がより臨場感を演出するために用意したモノだと無理やり納得した。 しかし、改めて二人目が殺された現場を調べると「この紙を鈍器とする」と書かれた紙がゴミ箱の中から見つかった。 つまり、設定上の鈍器はゴミ箱の中にあったのに、本物の血が付いた鈍器が別で見つかったことになる。 設定の裏で本当に殺人が行われているかもしれない。そういう疑惑と不安が残った5人に沸々と湧き上がってきた。 殺人は結局3人目にまで及んでしまった。 殺害されたのは、笠原、元村、雨宮の3名。 事件を推理し、見事に謎を暴いたのは久我だった。 3人は殺されておらず、近くのペンションに身を隠していたことが後半に判明する。 久我が当初から感じていた違和感の正体を時系列に従って解き明かす。 そのことで判明したのはこの7人が来たペンションに麻倉が潜んでいたことだった。 殺人犯として動いていたのは本多。 先に挙げた3人は殺され役として本多に協力していたことが分かった。 この3人は麻倉に恨まれることをしてしまった。それが原因で麻倉は自殺未遂を起こし、半身不随になってしまったのだ。 3人はその事について後悔しており、麻倉の殺意も理解していた。 麻倉に代わって3人の復讐を予定していた本多だったが、やはり本当に殺人を犯すことはできなかった。 ペンション内に隠れて監視している麻倉の目を欺くため3人に協力を仰ぎ、本当に殺人が行われているかのように役を演じ切ってもらっていた。 つまり、殺人が行われているという設定の裏では、麻倉を欺くために本当に殺人が行われていると偽装し、実際は殺人は行なわれていないという三重構造だったのだ。 麻倉がペンションに潜んでいたことは、本書の冒頭から示唆されていた。 本書は通常の物語を紡ぐ文章と【久我の独白】という文章の二つの構成で成り立っている。 【久我の独白】は久我目線で物語が進行していくが、それ以外の文章は麻倉視点であることが260ページの2行目で判明する。 麻倉の監視が届かない範囲での出来事を久我目線に切り替えることで、物語が進んでいたのだ。 三重構造はそのままどんでん返しの回数とも捉えられる。 正直、設定の裏で本当に殺人が行われてるかもしれないと疑惑が出た時点で、メタ的に本当に殺人が行われていると思っていた。 だからこそ騙された。 とても面白い。
文音こずむ@ayanekozumu2025年3月12日読み終わったいやぁ、よかった。なんとも言えず良かった。特にオチ。そして設定がいい。劇団員という設定のおかげでもうみんな怪しい これ、『そして誰もいなくなった』を読んでたら登場人物たちがより好きになるかも 一体どこまでがお芝居でどこまでが現実か。明確なくせに、疑り深い私は未だに疑っている
まお@mao_ssss2024年2月27日読み終わった構造はとても面白いと思う。けれど、やはり私はミステリに「死体」を求めているんだろうなと思った。芝居が身近にある生活をしているだけに、まあそりゃそうだよね、としか思えなかった。ラストのシメ方もあんまり。法月氏の解説が一番興味深かったです。
もちこ@omochimochimochi1900年1月1日読み終わったかつて読んだ【あらすじ】 早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!
かむ@cheese_cake1900年1月1日読み終わった映画を見てから読み始めた。中条あやみさんのファンなので、映画もわりと楽しく観れた。 あまりに映画はするっと話が進んでいくから、どんなもんだと思って原作を読んだけど、主人公の性格とか考え方とか喋り方が5倍濃縮だった。これでこそ東野圭吾さん。原作→映画だと物足りなく感じるけど、逆ならどっちも楽しめるんじゃないだろうか。









































