まだ温かい鍋を抱いておやすみ

15件の記録
- natsuki@naaaa_3132025年8月23日読み終わった借りてきたタイトルに惹かれ借りた本。 6つの物語があり読みやすかった。 人は悲しいことがあってもお腹が空く。 ひとは何のために生きるのだろう。
- amy@note_15812025年7月21日読み終わった感想「BUTTER」を再読したら料理が出てくる話を読みたくなって、買ったままでいた彩瀬まるさんのこちらを読んだ 私は食べることも料理も好きなので、料理によって人が出会ったり、変わったり、別れたりする話が好き これは短編集で、もちろんどれもすごくよかったんだけど最初の「ひと匙のはばたき」という話が……!いや、これどこかで続き書いてくれないかな……。乃嶋さんと清水さんの女女がどうなるかめちゃめちゃ気になりますが……! 「大きな鍋の歌」は男性同士のケアや労りの話でこれもまたよかった。彩瀬さんは女性同士の連帯やケアの話を書くイメージが強かったのだけど、こういう男性同士の慈しみ合う話を書けるのね。こういうのももっと読みたい~ なんかお料理の話というとほっこりするとか、もっとあたたかな結末を予想されると思うけどこちらの短編集は決して登場人物たちのきれいな感情だけだったり、すっきりと割り切れるような展開だったりするわけでもなくて、そういうつらさや苦しさとなんとか折り合いをつけて生きていくこと、そのなかで喜びややすらぎを与えてくれることは自分にとっておいしいものを食べることやそれによって誰かを思うこと、というような帰結でとても生っぽい感触でとても好きだった~ やっぱり彩瀬さんの作品は好きだ
- ユメ@yumeticmode2025年5月14日読み終わった心に残る一節感想彩瀬まるさんの文章には、登場人物に対してまったくの他人事でいることを許さない鋭さがあるように思う。読んでいるうちにいつのまにか物語の内側に取り込まれ、内省を促されているのだ。そこが私は怖くもあり、好きでもある。家族と自分との自他境界について考えさせられる「シュークリームタワーで待ち合わせ」が特に刺さった。 どのお話でも食べることと生きることの切実な関係が描かれているのだが、「シュークリームタワーで待ち合わせ」に出てくる、料理研究家である主人公と幼い子どもを亡くしたばかりである友人の 「食べるってすごい。すごくて、こわいね」 「こわい?」 「生きたくなっちゃう」 というやりとりが印象に残っている。