殺人者の記憶法
10件の記録
碧衣@aoi-honmimi2025年10月10日読み終わった16歳から殺人を繰り返してきたキム・ビョンスは70歳になり、認知症の診断を受ける。 彼の日記からは日に日に混濁し、忘れられていく記憶と鮮明に思い出される彼と韓国の歴史と詩の記憶が記される。 そんな彼の一人娘のウリが婚約者として紹介した男の目に自分と同じものを感じたビョンスは娘の危険を予感して男の殺害を計画するが─。 ビョンスのある意味で自分を特別視しているような文章を読んでいると純文学を装ったライトノベルを読んでるみたいでその辺は若干、白ける。 認知症のビョンスはそもそもが信頼ならない語り手なのでウリの正体については驚くことはなかったけど、“娘の”ウリの存在はビョンスの中にある潜在的な罪悪感の具現化だったのだろうかと考えたりする。 それではビョンスの認知はいつから歪んでいたのだろうか。
m@lunedeau272025年8月10日読んでる韓国文学の有名・人気作品を読みたくて購入。 韓国文学はSFやミステリーも盛んだと知り、興味が湧いた。こちらはミステリー。映画化もされているよう。 韓国文学は長編が多いなと思っていたが、こちらは厚みも薄めで、ページの余白も大きくて気楽に読み始められる。文章も読みやすい。 余談だけど、スマホでのコンテンツ摂取に慣れた身にとって、長編の本はそれだけできつい。文字大きめでさくさく読める本が嬉しい。 つくり手が情報量がないと買う価値を感じてもらえなさそうと考えるのは分かる。だけど、ワンテーマについて体系的な知見をサクっと得られる方が実際のところ助かったりしないだろうか。WEBにないような新規性や専門性のある内容だというのは前提として。








