一千一秒物語

20件の記録
- hrh@Hn-Fky_89162025年6月20日買った先日,神戸の元町映画館で,この映画館を主要な舞台のひとつとする映画「神戸〜都市が囁く夢」(https://kobe.minatokan.com/home) を観て,その中で,繰り返し朗読されていたのが気になって,注文してありました.ようやく届いたというので,今日受け取ってきました.稲垣足穂という作家の名前は聞いたことがあったように思いますが,神戸にゆかりがあることは知らず,作品を読んだこともありませんでした.映画の中で朗読されているのを聞いて,少なくともこの「一千一秒物語」という作品では,特異な世界を作り上げていることにとても魅力を感じました.ひと続きの長編小説というわけではないので,少しずつ拾い読みのようにして楽しもうと思っています.
- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月13日読んでる表題作を読む。ショートショートの形式になっていて, 詩的な表現が多い。リアリズムというよりは漫画的に思える文体も感じる独特な世界観。 1923年執筆。スプートニクの打ち上げよりも前で, 人と宇宙の距離はまだ遠い。月は上から見守るものであり, 星は煙となって掌から消えていく。ガス燈や拳銃の描写が大正モダニズムの気配も感じさせる。幻想的な雰囲気を感じさせる一方で, 月が人を監視する姿勢もあったり, 誰かに後ろからど突かれたりする展開が多かったり, やや不穏な印象も受けた。
- 椎原@z4hara2025年6月2日買った読み始めた『本なら売るほど2』より気になって早速ポチッた。のっけから素行の悪い月が出てきたり、可愛らしくもシュールで夢見がちな雰囲気がコマツシンヤの『睡沌氣候』似てる感じがする。好きだな〜のんびり読みたい。