家守綺譚

18件の記録
  • 紫嶋
    紫嶋
    @09sjm
    2026年2月11日
    時は明治時代、冴えない文筆家として細々と暮らす青年を主人公に、彼が暮らす家や庭、近隣の土地を舞台として綴られる静かな物語。お利口で可愛い犬もいる。 各話、ひそやかにクローズアップされる植物があり、その描写に四季の移ろいの鮮やかさや風情をしみじみと感じさせられる。花の色、光の温度、風の香り、水の音…それらにじっと意識を傾ける時間を現代人はほとんど忘れかけているが、この本の中には未だそうした時間がゆっくりと流れている。 また「綺譚」の名の通り、主人公の日々の傍らでは、不可思議な出来事や人外的存在がちらりちらりと見え隠れしているが、それらも不思議と当たり前の、自然なこととして見えてくる。 ひとつには、わざとらしくない絶妙な塩梅でそれらを書き表す筆者の巧さがあるだろう。そしてまた、明治時代という設定や、妖しい物事を現実の延長で捉えて疑わない作中の人々の姿勢が、読者までもを呑み込んで「この時代ならあったかもしれないな」なんて気分にさせられる。 日常と隣り合わせに描かれる幻想が温かく、美しく、大変お気に入りの一冊になった。 なお、作中に「先年、エルトゥールル号遭難事件があった」という記述があるため、この物語は1890年以降の設定であることがわかる。 また、様々に登場する地名や地形などから、主人公が暮らすのは現在の京都市山科区であることも見えてくる。 この小説もまた、一味違った「京都小説」なのである。 琵琶湖や湖から疏水の存在も重要な役割を果たす本作、実在する土地に想いを馳せながら読むのもまた一興だろう。
  • おふとん
    おふとん
    @1004
    2026年1月21日
    返却期限が近付いてきたので、慌てて読み終える。不思議で優しい世界、登場人物たち。読み返したいので購入検討
  • 繹
    @nu_nu
    2026年1月20日
    文庫で買ったのですが、家に置いておきたいなぁと思って、単行本なくて中古で買ったらどこかの高校の廃棄本で、改めて見たら単行本売ってて!!なんでなの!!! 本として愛おしいがすぎる。大事にする。
  • おふとん
    おふとん
    @1004
    2026年1月18日
  • おふとん
    おふとん
    @1004
    2026年1月17日
  • boku
    boku
    @name-ko
    2025年11月13日
  • あやね
    あやね
    @aynm312
    2025年10月10日
    植物や生き物が出てくる情景の描写がとても細かくて、今は秋なのに話の中の季節のような感じがした。秋なのに、冬から春への移り変わりの風を感じる、みたいな。 自然の中で起こることを感じて言葉にしていくのが、当たり前の世界っていいなあと思う。 うちの庭の植物を観察してまわりたくなった。
  • きなこ
    きなこ
    @kinako2025
    2025年10月7日
    私の好きなジャンルの小説。梨木香歩さんはエッセイが巧みで、以前新聞連載のエッセイを楽しみにしていた時期があった。自然への造詣が深く、心に沁み入る作品を書く手練れ。 小説のこの作品も、同様に素敵な作品だった。 文筆家の綿貫征四郎が、亡き親友の実家を管理するために住み始めるところから話が始まる。 嵐の夜、床の間の掛け軸の中から現れた親友の高堂。 彼の勧めで飼い始めた犬のゴローと、ゴローを可愛がる隣家のおかみさん。征四郎の碁の相手の和尚。さまざまなな草木が生い茂る庭にやってくる異界の者たち。完璧に私の大好物の泉鏡花と山田章博の世界でワクワクしながら一気読み。こういうお話をもっと読んでいきたい。
  • まき
    まき
    @mkmt17113
    2025年9月25日
  • 草大福
    草大福
    @yadokari15
    2025年7月17日
    これは好きすぎる。空気感がとても良い。怪異が起こるけど、登場人物全員が大体平然としているのがいい。 淡々と日常が描かれつつ、時々心揺さぶられるような描写もあり。雨や霧、つくのかどうか怪しい電球など、全体に薄暗くて、でも清潔で静謐な雰囲気が、大人を癒すファンタジー。 自分の好きなものとのつながりで、山田章博の短編漫画の雰囲気を思い出した。夢の博物誌あたり。怪異が起こるけど、登場人物が淡々として受け入れるあたりに似た雰囲気を感じる。どちらも好き。絶対叶わないけど山田章博さんにコミカライズしてほしい。と思ったら、コミカライズ自体は別の方の手でされているよう。チラ見した感じ素敵な雰囲気だったので気になっている。 コントロール不可能な領域、例えば自然のものを、受け入れる力が必要である、と最近思うことあり。突然現れてはちょっかいをかけてくる植物や動物たち(と高堂)を、そういうものかと受け入れる綿貫やおかみさん、和尚さんの姿は、生きる上で参考にすべきものなのではないかと思ったりもした。
  • emu
    emu
    @emu___0h1s
    2025年6月13日
    日常のなかの少し不思議な出来事と季節ごとに移ろう花木たち。狐につまされるような、あたたかくて優しいエピソード。どことなく蟲師を思い出す。
  • たろ
    たろ
    @chi-taro
    2025年5月24日
    梨木香歩 は 西の魔女が死んだ しか読んだことなかったけど、チャット GPTに勧められたので、借りてみた。いい雰囲気。
  • yuna-yuna
    yuna-yuna
    @yunaminxxxtvxq
    2025年4月30日
    好きで何度も読んでいる一冊。 梅雨のある午後に家にひとり、突然降り出した激しい豪雨の雨音が響く中で一気に読んだ。物語の美しくも幽遠な世界と、2階の窓からのぞいたときのまるで道の上を龍が這っているかのように白くうねる雨の飛沫、揺れながら打たれるままの大きな木々の群れ、すべてがとてもとても幻想的で、夢うつつのように読んだ思い出。梅雨を思うと、あの日の光景と一緒に思い浮かんでくる。
  • renbo
    renbo
    @renbo
    2013年6月9日
  • うに
    うに
    @Uni-universe10
    1900年1月1日
  • りお
    りお
    @Rio_oO
    1900年1月1日
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