湾

20件の記録
Kaori@Kaori_behappy2026年10月12日読み終わった連休最終日、黙々と最後まで読み進めた。ほぉ…っと息を吐きたくなるような読後感。 舞鶴湾の美しい情景と、様々なことが起こりながらも、淡々と静かにすすむ語り。人の生きる様、家族について。 じぶんの家族や親戚や幼かった頃の景色や、もうずうっと前に亡くなっている祖父たちのこと、会ったことはない祖母たちのこと、わたしの知らない若かった頃の両親のこと、彼らの故郷の景色、そしてこれからも続いていく家のこと、そんな様々なことを思いながら読んだ。 ずっとずっと続いていくなにか。 この物語にはいつもそこに「湾」があって、変化があっても、そこにある景色や空気が生きる力をくれる気がした。 読めてよかった。 おそらく自分では手にとらなかった本。出会わせてくれた友人に感謝。 本との出会いは、思わぬところからやってくる。




Kaori@Kaori_behappy2026年10月4日読んでる@ カフェいますぐ舞鶴湾へ行きたい気持ち。 まだ物語の最初の方だけれど、情景が目に浮かぶようで、読みながら時々遠くに目をやって、物語に出てくる夏の湾の景色を想像する。 この小説はどういうお話なんだっけ?と、なんの前情報も持たずに読み始めたので、本の表紙の帯を見た(お借りした本で、はじめからブックカバーがかかっていた)。 『湾』というタイトルと宮本輝さんのお名前が、銀色の少し凹凸のある文字で表紙に刷ってあって、湾の穏やかで静かで明るい絵が描かれた素敵な表紙だった。 「幸福な風景と美しい出来事しか書かない。それはどんな小説世界をつくるだろうか。」という著者のメッセージが帯に書かれている。 そうか、そういう物語なんだねと、少し安心しながら先を読む。 一気に読んでしまいたい気持ちと、じっくり味わいながら読みたい気持ちの両方がある。




ここの@kokono2026年8月24日読み終わった久々の読後感。 なんとも言えない静かな音がずっと響き続けて、その余韻を味わい続けたくなる。 こういう読後感が得られる読書というものに久しく触れていなかった、とまず思った。 声を殺して泣くような、そんな嗚咽泣きがしばらく止まらない。 読み始めは、忙しい日常の合間に読もうとするには、なかなか気力と体力がいる感じだったけど、なぜかこの本は併読ではなく読み切ろうと思ったのが良かったのかも。 どっぷりとこの世界観に浸ることができた。 半分過ぎたあたりからは、もう宮本輝ワールドにどっぷりで、読むこと自体が幸せを感じるような。 読書筋の鍛え直しには最適だった。何に感謝しているか、ひとえに言い切れないけど、いろいろなこと全てに感謝。 今改めて、この読後感は、ポールオースターのムーンパレスを読み終えた時と似ていると思った。(もちろんストーリーは全く違う) となると、次はムーンパレス再読か。 いや、気になっている百年の孤独か。 読みかけになっている「一万年の旅路」にするか。




yuki@buch02182026年8月2日きらきらしてるなぁ。思い出がきらきらしてる。 故郷があるという幸せは、時間と共に大きな大きな心のよりどころになってて、当時見えてなかった色をいくつもつけて待っててくれる。 ほんとにいい作品でした。
- あここ@hanyako22026年7月12日読み終わったこれの前に読んだ大作「潮音」のように時空を当時と今に自由に行き交わせながら紡ぐ異父姉弟の話。 私自身が先日父を亡くし、年も取ったせいか、語り部となる74才の主人公と一緒に10才から成長してしまうことは割と自然な感情移入であった。 この本を若い頃に読んだらもっと違う感覚・感想であったろう。 それは、それぞれの登場人物の亡くなった年代、年齢が何度も描写されることに起因する。 私は、何者にでもまだなれる!という大志を抱くほどには若くない。 かといって、いくつになっても夢を見たり冒険したりできるのだ、と息巻く日もある。 そして、その次の日にはまた、どう楽観的にみても、30年は残されていない自分の人生が、本当に最後の花咲かせるための最後の準備期間に入ったと感じるのである。 だから、物語の中で順番に周りのみんなが老いて亡くなり、週末の墓参りのために電話口でそれぞれの名を連ね、手の甲で涙をぬぐった74才の主人公に共感してしまい、ふいに寂寥感が私を襲い、私までも涙してしまった。















