吸血鬼

11件の記録
- 春の-yoc@yoc8383-book2025年10月3日読み終わった19世紀ガリチアの僻村に着任した役人夫婦 閉鎖的なコミュニティと死に纏わる儀式 怪異,迷信,算段 様々な思惑が絡み 細やかな描写がリアリティを増して土の匂いすら漂いそう 深みに沈むような物語に呑み込まれるのは一種の心地よさすらあるな,と 読み応えのある解説は皆川先生 皆川先生が『辺境図書館』で「文章で音楽を視た」と美しく表現されていて気になり手に取りました 佐藤亜紀さんの本で気になる本がまだあるので引き続き読みたいと思います
- gato@wonderword2025年8月12日かつて読んだふと思い出したネトフリでポーランドの歴史ドラマ「1670」を見ていて超気に入ったのだが、そのあいだずっとこの小説のことがうっすら頭にあった。「1670」はド田舎の小さな村の領主一家を中心にしたコメディで、登場人物たちが17世紀の慣習について21世紀視点でメタなツッコミを入れまくり、この『吸血鬼』とは同じくポーランドの田舎を舞台にしていると言っても語りのトーンが全然違うのだが、佐藤亜紀が好きな人は好きな気がする。作風としては『喜べ、幸なる魂よ』のほうが似てるかも。
- 虫の息太郎@pampapam_13322025年3月6日かつて読んだ大好きな本文庫版の表紙がちょっとこわくてビビる。今まで読んだ本の中で1番好きな本かもしれない。名作中の名作で私みたいな引きオタのコミュ障は絶対読んだ方がいいし、そうでなくてもオタクは読んだ方がいい。絶対オタクこういう話好きだって。 他人に敬意を払えるか否かが人生の分岐点というのが話の主軸にそえられてるのに誰も言及してない気がするけど偏見?