旅する練習
46件の記録
榛原@haibara2026年4月5日読み終わった構造が入れ子になっていることに段々気がついて、読むこと自体が面白い本だった。 引用文とサッカーの中継、風景などが、現在進行形(だけど過去)の背景の重なりとして美しい。 コロナ禍という設定も、あの誰もいない感覚が呼び起こされて良かった。 でも私は、旅が終わるところで終えたら良かったと強く思う。ラストは余計。本当に、そうなのだとしても、そんなことを書く必要はない。そうだとしてもそうじゃなかったとしても、旅の眩しさは、同じ価値を持って伝わっていたのに!
読書猫@bookcat2026年4月4日読み終わった(本文抜粋) “「書いてみろ」私はホテルのメモ帳とマジックを亜美の前に置いた。「これなら、だいたいみどりさんの手のひらと同じくらいだろ。一つずつ書いてみろ」 「書いたって一緒だよ」 「やってみろって」 「でも」と亜美は黙ってスクロールし直し、思い出そうとしている。 「心をこめて書いたんだろ」私は努めて静かに言った。「書いたことはなくならない」” ”「私もこんな風に生きられたらよかった」という急な声はいくぶん落ち着いていた。「誰かを応援するだけじゃなくて、誰かが応援せずにいられないような、そんなかっこいい生き方ができたら、もう少し自分を好きになれたかも知れない」“ ”亜美は私の肩に手を置いた。親しみからというよりもサッカー選手が試合前にする写真撮影のようで、私は中腰になっていたからなおさらだった。細い肩に手を置き返して前を向いた我々の様子は、パネルに隠れてみどりさんには見えないし、写真にも写っていない。横から誰かが見てくれていたら、その人がどこかで生きていることは私の大きな慰めになったと思うが、人は誰もいなかった。“
aino@aino82026年1月10日読み終わった選書していただいた本。駆け足で読んでしまったけど、記録したり、過去を参照したり、忘れてたけどふと思い出したりするのはおもしろかった。 結末にひっぱられてしまう…違う終わり方もあったんじゃないかって思ってしまった。

- 雪の日@yukinohi_2025年9月6日読み終わった@ 電車読者のみなさん、それぞれどういう風に読んだのだろう。書き残すことの切実さがこの小説の書かれた意味を予感させるので、耳をすませ、風景に色や形を与えながら、ゆっくり読むことができなかった。次に読むときには、もっとゆっくり、3人と歩幅を合わせて読めるだろう。ジーコが好きになった。
渡辺洋介@yskw05142025年5月19日読み終わった小説家である「私」と中学受験に合格したばかりの姪「亜美」(サッカー少女)のふたりによる利根川徒歩旅行のロードノベル 途中挟まれる「私」による風景描写が美しい。 自分は小説を読むときは物語を味わうというよりは風景描写に心惹かれるところがあり脳内でその風景を浮かべながら旅をしているといえばよいだろうか。 「明日は雨になるそうだが、低いところの空の狭い一帯だけちょうど雲が途切れている。大きなカーブを描いた利根川の広い水面はその下に地平線をつくり、その上にまだ暮れるというには少し早そうな太陽がある」P111 「あの人おなじようにいつまでも強い風が川面を白く波立たせ、対岸には此岸と似た低い土手と、奥には小高い森が見える。木立が途切れて空の降りたところにだけ送電線が目に映る。水面すれすれを滑りかつ翻りながら何羽も川を渡ったツバメが宙へ駆け上がる」P150 こんな風なスケッチが出来るようになりたいものだ。 そして本書には仏教的な用語も多く書かれているがひとりの人間が確かにこの世に生きていた生の痕跡でもあるのだな。


キライちゃん@dislikechan2025年5月14日読み終わった亜美ちゃんの持つ明るさや素直さに救われる人はどれほどいるのだろう。亜美ちゃんのお気に入りになったカワウを、ちゃんとカワウだと認識して見つけに行きたい。 のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしやだ さはたや うんたらたかんまん!
チャプ太郎@chapterofbooks2025年4月27日読み終わった知識があって、目の前の景色に意味が加わることの幸福。増えていくことの喜び。 亜美の未来への希望が眩しく、みどりさんの内省ですらまだ22じゃんかと微笑ましい。人は何度だって生まれ変われるよ、と言ってあげたい。 旅の起点となった我孫子駅を走る常磐線と並走するつくばエクスプレスの中でこれを読み終わったことに深い感慨を覚えながら、この物語の結末に胸をえぐられている。 「ずっと途中でもいいけど、がんばってみるよ」(p.148) 「大切なことに生きるのを合わせてみるよ、私も」(p.168)


きりんモリモリ@tantakadance2025年4月19日読み始めた読んでる電子書籍で初めて買ってみた本。前から読みたいのが安くなってたので。 電子書籍だとご飯食べながら読めていいから、ご飯のときに読み進めている。 書くことの話をしているのかも。亜美の日記が良かった。
夏しい子@natusiiko2025年3月8日かつて読んだ全体的に勉強になる小説だなぁと思った。 最初は最後のところに対して 「これいるか?」と何度も呟いてしまったけれど 読み終わって落ち着いて作品を振り返ってみたら これはもしかしたら凄い文学作品かもしれない、と思い直した。 全てはそれために書かれた小説だった。



























