旅する練習
70件の記録
まろ@maro2026年10月24日読み終わったコロナ禍の春、中学入学を直前に控えたサッカー少女の亜美と小説家の叔父が利根川沿いを歩いて旅する話。 なんといっても亜美が魅力的。明るく溌剌としていて、優しさもあわせもったとってもいい子。 道中の主人公とのやりとりも微笑ましく、旅を一緒に追う中で2人の魅力や関係性が十分に描かれるので、余計ラストが胸にくる。 コロナ禍という時代背景もあって、身近な人の突然の死は悲しいけど誰にも起こりうることと読者に響く。 残された者は日常や思い出の中に故人の輝きを見出すのだろう。 淡々とした文体ながら、大きく心を揺さぶってくる作品。


よしい@Yoshe2072026年10月20日読み終わった終始ほのぼのとしたロードノベルなんだけど、なぜかどことなく不穏さというか形容しがたい寂しさのようなものが文章中からずっと漂っていて、でもコロナ禍という時代をリアルに描いた状況設定がそう感じさせるのかな、と思いながら読み進めたらラストで理由が分かってしまって胸が締め付けられた。あとなんじゃもんじゃの木についてのエピソードを初めて知って、こういう「普通の生活の中では知り得るタイミングがなさそうな知識」を思いがけず手に入れることができるところも読書のおもしろさのひとつだよなと改めて感じた。
犬の耳@dogear2026年10月12日読み終わった緻密な描写、巧みな語り…だんだん不穏になっていくので読み進めるのが怖かった。でも、止められなかった。 コロナ禍のあの時代の空気と生き死にのあり方をうまく書いた作品だと思う。 大方予想はできた結末だけど、読み終えたばかりの今はまだ消化しきれないな…
yuho@yu_yu_002026年10月4日読み終わった帯を読んで、「そんな簡単に泣かへんよ」と思ってたら、最後の最後に号泣してしまった。 おすすめ通り、心にしみる一冊でした。 はじめのほうは、今までにあまり読まない雰囲気の文体で慣れなかったけど、途中からあっという間でした。 聞いたことない鳥の名前とか生態とか、土地の歴史とか、柳田國男の言葉とか。 はじめは、ふーんとか、へーとかだったけど、どんどん惹き込まれて。 叔父と姪の会話や、それぞれが大切にしているものとか、みどりさんとの出会いとか、そこで生まれる気づきとか。よかったなあ。 「本当に大切なことを見つけて、それに自分を合わせて生きるのって、すっごく楽しい。」 姪っ子、アビちゃんの言葉が今のわたしに響く。 実は、最近「このことって、私にとってすごく大切なことなんだ」「続けたいし、出来るようになりたい」と認識したことがあったので、タイミングよく読めました。 (最近は、読むべき時に読むべき本に出会えているなと思う) 途中で思わず「ジーコ 鹿島」で検索、YouTubeで久しぶりにサッカーを観てたら楽しくて⚽️ あと、馬頭観音とか鹿島神宮にいつか行ってみたくなりました。 来年は中島歩が主演で映画化されるとのことで、絶対に観に行こうと思います。 乗代さんの本も他にも読みたいし、今まで名前しか知らなかった柳田國男の文章も読んでみたい。

GoHaaaan@-9food-2026年9月18日読み終わった選書してもらった初めて読む作家さん。絶対自分では手に取らないはずだった1冊だったのに…ほかの作品も読みたくなった。まったく…本を書く人っていうのは、なんでもよく知ってるし、なんでもよく観てるし、それをほんとよくこうやって文字にして伝えてくるな。
トラ@Toreads12342026年8月29日サッカー少女と小説家の叔父がコロナ直撃の3月に我孫子から鹿島まで本を返しに行く。歩いて。ジーコ、柳田國男と共に。時々、立ち止まりリフティングと文章のスケッチを、それぞれ練習する。少女・亜美は真言を唱えてから練習する。 叔父目線で語られる旅小説で、鳥や植物の描写も多い。温度がどんどん低くなっていく。終盤は結構痛いから、エンタメを期待して読むときついかも。 当たり前の話だけど、2人で旅をするお話というのは、若く瑞々しい感性と成熟した感性で、同じ物を見つめながら進むんだと、それに気づけた。序盤は子供と大人のリズムの違いみたいなものが、あまり好きに慣れなかったというかもったり感を生んでいたけど、どこからかその視線の違いみたいなものが心地よくなっていった。 「それを見ていると、私はなんだか幸福な気分になった。」(p.98) ここで、完全に叔父と心境がリンクした。

かわい書房@kawaishibou2026年7月23日読み終わった以前途中まで読んだけど、読みきれなくて図書館に返却。その際に最後チラ見してしまって、何となく読む気がなくなっちゃって。 今回、機会があったので改めて読んだ。 最後知りながら読むので、違和感を感じてたことが、ああそういうことか、と。 個人的にはあまりはまらなかったのだけれど(ただ単に自分の教養不足)、あの結末があるからこそ、この旅の記録も、特別な意味のあるものになったんだと感じた。 コロナ禍の人気(ひとけ)なさを感じられる雰囲気 、だからこそ生まれる風景の描写が印象的だった。 他の作品で気になるものがいくつかあるので、また良いタイミングがあれば読んでみようと思う。


📚読者@reader2026年5月17日読み終わった@ 電車動物や植物、風景の描写が本当に美しくて、読んでいるだけで景色が立ち上がってくる。旅の途中で読むと、自分が今いる風景と物語の中の旅が少しずつ混ざり合っていき、現実と小説の境界が曖昧になるような不思議な感覚になった。
榛原@haibara2026年4月5日読み終わった構造が入れ子になっていることに段々気がついて、読むこと自体が面白い本だった。 引用文とサッカーの中継、風景などが、現在進行形(だけど過去)の背景の重なりとして美しい。 コロナ禍という設定も、あの誰もいない感覚が呼び起こされて良かった。 でも私は、旅が終わるところで終えたら良かったと強く思う。ラストは余計。本当に、そうなのだとしても、そんなことを書く必要はない。そうだとしてもそうじゃなかったとしても、旅の眩しさは、同じ価値を持って伝わっていたのに!

読書猫@bookcat2026年4月4日読み終わった(本文抜粋) “「書いてみろ」私はホテルのメモ帳とマジックを亜美の前に置いた。「これなら、だいたいみどりさんの手のひらと同じくらいだろ。一つずつ書いてみろ」 「書いたって一緒だよ」 「やってみろって」 「でも」と亜美は黙ってスクロールし直し、思い出そうとしている。 「心をこめて書いたんだろ」私は努めて静かに言った。「書いたことはなくならない」” ”「私もこんな風に生きられたらよかった」という急な声はいくぶん落ち着いていた。「誰かを応援するだけじゃなくて、誰かが応援せずにいられないような、そんなかっこいい生き方ができたら、もう少し自分を好きになれたかも知れない」“ ”亜美は私の肩に手を置いた。親しみからというよりもサッカー選手が試合前にする写真撮影のようで、私は中腰になっていたからなおさらだった。細い肩に手を置き返して前を向いた我々の様子は、パネルに隠れてみどりさんには見えないし、写真にも写っていない。横から誰かが見てくれていたら、その人がどこかで生きていることは私の大きな慰めになったと思うが、人は誰もいなかった。“

aino@aino82026年1月10日読み終わった選書していただいた本。駆け足で読んでしまったけど、記録したり、過去を参照したり、忘れてたけどふと思い出したりするのはおもしろかった。 結末にひっぱられてしまう…違う終わり方もあったんじゃないかって思ってしまった。

- 雪の日@yukinohi_2025年9月6日読み終わった@ 電車読者のみなさん、それぞれどういう風に読んだのだろう。書き残すことの切実さがこの小説の書かれた意味を予感させるので、耳をすませ、風景に色や形を与えながら、ゆっくり読むことができなかった。次に読むときには、もっとゆっくり、3人と歩幅を合わせて読めるだろう。ジーコが好きになった。
渡辺洋介@yskw05142025年5月19日読み終わった小説家である「私」と中学受験に合格したばかりの姪「亜美」(サッカー少女)のふたりによる利根川徒歩旅行のロードノベル 途中挟まれる「私」による風景描写が美しい。 自分は小説を読むときは物語を味わうというよりは風景描写に心惹かれるところがあり脳内でその風景を浮かべながら旅をしているといえばよいだろうか。 「明日は雨になるそうだが、低いところの空の狭い一帯だけちょうど雲が途切れている。大きなカーブを描いた利根川の広い水面はその下に地平線をつくり、その上にまだ暮れるというには少し早そうな太陽がある」P111 「あの人おなじようにいつまでも強い風が川面を白く波立たせ、対岸には此岸と似た低い土手と、奥には小高い森が見える。木立が途切れて空の降りたところにだけ送電線が目に映る。水面すれすれを滑りかつ翻りながら何羽も川を渡ったツバメが宙へ駆け上がる」P150 こんな風なスケッチが出来るようになりたいものだ。 そして本書には仏教的な用語も多く書かれているがひとりの人間が確かにこの世に生きていた生の痕跡でもあるのだな。


キライちゃん@dislikechan2025年5月14日読み終わった亜美ちゃんの持つ明るさや素直さに救われる人はどれほどいるのだろう。亜美ちゃんのお気に入りになったカワウを、ちゃんとカワウだと認識して見つけに行きたい。 のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしやだ さはたや うんたらたかんまん!
チャプ太郎@chapterofbooks2025年4月27日読み終わった知識があって、目の前の景色に意味が加わることの幸福。増えていくことの喜び。 亜美の未来への希望が眩しく、みどりさんの内省ですらまだ22じゃんかと微笑ましい。人は何度だって生まれ変われるよ、と言ってあげたい。 旅の起点となった我孫子駅を走る常磐線と並走するつくばエクスプレスの中でこれを読み終わったことに深い感慨を覚えながら、この物語の結末に胸をえぐられている。 「ずっと途中でもいいけど、がんばってみるよ」(p.148) 「大切なことに生きるのを合わせてみるよ、私も」(p.168)


きりんモリモリ@tantakadance2025年4月19日読み始めた読んでる電子書籍で初めて買ってみた本。前から読みたいのが安くなってたので。 電子書籍だとご飯食べながら読めていいから、ご飯のときに読み進めている。 書くことの話をしているのかも。亜美の日記が良かった。
夏しい子@natusiiko2025年3月8日かつて読んだ全体的に勉強になる小説だなぁと思った。 最初は最後のところに対して 「これいるか?」と何度も呟いてしまったけれど 読み終わって落ち着いて作品を振り返ってみたら これはもしかしたら凄い文学作品かもしれない、と思い直した。 全てはそれために書かれた小説だった。









































