科学的思考入門

18件の記録
- it_shine@it_shine2025年4月26日読んでる陰謀論・フェイクニュースに翻弄されないための科学的思考の入門書。 認知バイアスとか素朴理論についての項を読んだ。物理をやっていた身としては当たり前に感じることも多いけれど、こういう本を敷衍していくことは大事だし、自分の中にも染み込ませたい。
- たなぱんだ@tanapanda2025年3月4日読み終わった感想「科学的とは何か?」という大きな問いから、「相関と因果の違い」「認知バイアス」など、議論の際に気をつけるべきポイントまで、幅広く解説された一冊。説明は丁寧だし、「次の文を検証可能な形に言い換えてみよう」といった実践的な問題も用意されていて、能動的に学べる構成になっている。 本の中で説明されている内容は適切だと思う。やや自然科学寄りの価値観ではあるけれど、アカデミックに研究している人は多かれ少なかれ、この本に書かれているようなことは常識として理解してるはず。 唯一ひっかかったのは、まえがきで語られる執筆動機。「科学的思考が広まれば、陰謀論はなくなる」といった筆者の目標が書かれているけど、「そもそも陰謀論にハマる人の中には、科学的思考ができるかどうかとは別の次元で『反科学』に傾倒している人もいるのでは?」という疑問が残った。「科学的思考が広まれば〜」の部分は論点先取な気がする。 とはいえ、メインとなる内容は非常に参考になる。「入門」という割には文章が硬い気もするが、科学などの専門知識は一切不要。大学生が読むと、学問的な考え方の基礎を築くのに役立つはず。もちろん、科学的な主張と科学風の感想を見分る力が欲しい社会人にもおすすめ。