猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

30件の記録
- 柴犬@storyseller2025年4月19日🌀普段なら絶対と言っても読まないような本である。褒めている。最近チェスのルールを覚えたので、理解しやすく面白かった。ほかほかでもなく、しんみりでもなく、しとしとした暖かい春の雨のような本であった。まだ読みきれていない、掴みきれていない部分がたくさんある。きっとこれからわたしは何度もこの本を読み返す。そしてその度にまた新しいことに気づくのだ。“読んで難しいと感じたなら、それは柚木にとって新しいことが書いてあるから難しいんだ。難しい本に出会ったらそれはチャンスだよ”違う本の引用であるが、その通りである。
- hoochaa@hoochaa2025年4月5日買った読み終わった言葉では到底表せない豊かな世界の存在をここまで言葉で表せるんですね…… ストーリーもそのチェスのように美しく緻密で、割と序盤の方から交響曲のようというかなんというか、そんな感覚をおぼえた 一回読んだだけじゃ味わいきれてない感が強くある
- ひつじやぎ@ysys3452025年3月24日かつて読んだまた読みたいふと思い出したたいせつな本蔵書を整理していて、久しぶりに手に取った。 感動したり、余韻に浸りたくなる本はこれまで何冊もあったけど、この本を読み終わったときの読後感は忘れられない。 この世界に、こんなにも美しい物語があるのかと愕然としたことをよく覚えている。 たくさんの付箋が付いた本を眺めながら、ぼくにとって、小川洋子さんは特別な言葉の紡ぎ手であることを思い出した。
- 才桃きいろ@kiirosaito2025年3月6日読み終わった8×8の果てしないチェス盤の海。チェス人形の中で、多くの詩を紡ぎ出したリトルアリョーヒンの人生。ひとつひとつの描写がとても美しく、でもどこか残酷で切ない物語でもあると感じた。 チェスのルールはうろ覚えだけど、とても楽しく読めた。