アルタイの片隅で

18件の記録
白玉庵@shfttg2026年9月28日読み終わったちょっとちょっと誤字があって「あら…」となるが、たぶん原文が素朴で訳文もそれに合わせるので目立っちゃうんだな。 この漢族家族がどうしてカザフ族の中で転々としながらゴビ砂漠の片隅で暮らしているのかは最後までわからなかった。(90年代終わりのようなので、下放ではない。籍は四川にあるみたいだし) 今の、伝え聞く、漢族が新疆で入植している様子とは違って、それぞれがそれぞれとして共生しているので安心して読めた。みんなが等しく貧しく弱い。おかあさんがめちゃくちゃで、なんだかちょっと『あたしんち』感があって、小綺麗なスローライフみたいにならないところがいい。 生まれたばかりの子羊と生まれたばかりの赤ちゃんはよく一緒に、彩鮮やかな揺りかごの中に入れられ、ラクダの背の片側にかけられていた。ラクダがそばを通るとき、揺りかごの上にかけられた毛布をめくってみると、二つの小さな頭を一緒にのぞかせた。 p180 屋根には屋根用フェルトが敷かれ、それにコールタールが塗ってあった p184 →これ、ボイスだ! 並走している『東ユーラシア全史』が環境生態的な視点から国家の成り立ちなどを記述していて、ちょうどこの乾燥地帯のことも読んでいたので、意外なところで結びついた。 特に好きだったのはこの3篇。布製のチャイナシューズ、破れるんだよねぇ。 ・靴を修理する人 ・子羊を懐に入れた老人 ・金魚










白玉庵@shfttg2026年9月26日読み始めたがまんできずに読み始めてしまった。そして大変に素晴らしい、好みだ。 カザフ族の土地で裁縫屋を始めた漢族の母娘。外の人の目線で、平易なことばで、まだ改革解放の波が届いていない当地の暮らしを記録している。 この辺りの人たちは礼儀に厚く、互いの普段の行き来にしても、手ぶらで訪問することは殆どなかった。正式な訪問や何かの宴会ならもっと心を込めたプレゼントを用意しなくてはならない。普通は布を送り※、その中にちょっとした食品が包んであったりした。だから家々の大トランクの中にはつねに数十枚の一メートル位だの、二メートル五十センチ位だの、布がぎゅうぎゅうに詰められていた。 p34 ※ママ この風呂敷大の布が小さな町の中をぐるぐるまわり、ある日スカートやベストに仕立てあげられるのだ。うっとりしちゃうな…遊牧民と農民では袖や裾の長さを変えるとか、既製品におさまらない体の人に仕立てても仕立て代がなかなか工面できなくてその服を取りにこられないとか。 シンプルな文章だから、原文でも結構読めるかもしれない。









Anna福@reads--2503092026年8月8日読み終わったカザフ族・遊牧民を相手に雑貨店兼裁縫店を営む著者一家。自分たちも移動していくのになぜかツケ払い。 帯には「中国の向田邦子!」とあるが、私には『ガンジス川でバタフライ』のたかのてるこの文章が思い出された。 「うちのおかあさんが」が多いせいか、少々稚拙な印象もある。 だが、それがかえってこの土地での暮らしをそのまま伝えているようだ。 店で出会う人々や牧歌的な出来事が当たり前のように描かれているが、冬はマイナス30度という厳しい自然環境だ。水も電気もない、そんな過酷な環境さえ、さっぱりと淡々と日常の一部として書かれている。 そして、おばあちゃんがとても良い。


















