古くてあたらしい仕事

39件の記録
- まめご@mmg_862025年10月10日読み終わった地に足をつけてものを考え、誠実に働く人が、自分の仕事について丁寧に綴った文章を堪能した。 本を読むことや働くことについて語られる内容には共感できる点がたくさんあったし、2000年代初頭に漂っていたあの閉塞感や先の見えない不安感は私にもリアルなものだったし、和田誠や庄野潤三やジョゼップ・グアルディオラの名前は、前から気になっていたり好きだったりするものだった。 新しく友達ができたような気持ち。 ここ数日身の回りがざわざわしていたので、本を開くタイミングを間違えたかなと初めは思ったりもした。 でもそういう日々の中だったからこそ良かったのだと今は分かる。 この本を開いている時に流れていたのはまさしく、「もうひとつの肥沃な時間」だった。
- 雨晴文庫@amehare_bunko20232025年10月7日読み終わった借りてきたこんな風に働けたらどんなにいいだろう。 もちろんたくさんの困難や苦労があり、きれいごとばかりではない。 そういったこともひっくるめて、 人間的な働き方とはこういったものではないか、と思わされた。
- ふるえ@furu_furu2025年7月11日かつて読んだ本棚を整理していてふと目についたので改めて少し読んだ。読書をすることの面白さを確かなものにしてくれる文章に、救われている気がする。 「現実の世界だけでは、ときどき、たまならく苦しい。逃げる場所もないようにみえる。それは、スマートフォンでニュースを見ていても、SNSを見続けていても同じだ。けれど、現実に流れる時間とは別の、もうひとつの肥沃な時間を心のなかにもつことができれば、日々はにわかにその色を取り戻す。本を読むことは、音楽に耳を澄ませることは、テレビの前でスポーツに熱中することは、現実逃避なのではない。その世界をとおして、違う角度から、もう一度現実を見つめ直すのだ。あるいは、そうした虚構のフィルターをとおして、悲しみやつらいことを時間をかけて自分なりに理解するのだ。必要なのは知性ではなく、ノウハウでもなく、長い時間だ。現実に流れる時間とは異なる時間を、自分以外のどこかに求めること。そうすることで、生きることはだいぶ楽になる。素晴らしい作品は、いつまでも心のなかから消えず、それは内側から生活するものを支える。」島田潤一郎『古くてあたらしい仕事』(新潮社)p.192,193
- 講房@tortaparadiso2025年4月11日かつて読んだこんな誠実さをもてたらどんなに自分のことを好きになれるだろう。 島田さんの、難しい言葉は何一つ使っていないのに全てを言いはめてくれる言語化のすごさ。 感動しすぎて 友達3名ほどににお中元として配り、 貸した友人も100%ご自分で買い直していた。 日本語わかる人は全員読んで
- あさり@hikari_2025年4月1日読んでる本当にリクナビnext見てるだけで1日が終わる。もっとシンプルに働きたいだけなのに。必要とされているところで、身体を動かしたいだけなのに…!いろいろな転職サイトに登録することに疲れた人におすすめです🍃
- はな@hana-hitsuji052025年3月30日読み終わったかつて読んだ大好きなカフェや個人経営店で軒並みおすすめされていたので気になって読んだ。 それがなければこの表紙では買わなかったかもしれない。(怒られる 文章から人格が滲み出ている。 どんな本をどのように作り上げていくのかすごく熟考するんだろうなこの人は。
- とーひろ@kajihirorz13162024年10月10日読み終わった読んで良かった人生観が自分と同じ。 人に必要とされることが人生においてもっとも大事。必要とされるところには徹底的に仕事をする。赤字にならなければよい。マスよりも名前のわかる個人を思って、個人的な思いを優先する 本は考える時間をたくさん与えてくれる。人は本を読みながら頭の片隅で違うことを思い出している。本を読む読みながら身の回りのことを考えている。
- 彼らは読みつづけた@findareading2019年12月17日かつて読んだ*読書で見つけた「読書(する人)」* 《知らない人たちのスーツとスーツの隙間に、ページをめくるだけのスペースをなんとか見出し、ときに降りる駅を忘れてしまうほどにその世界に没頭し、読みさしの箇所に指を突っ込んだまま、乗り換えのホームをとぼとぼと歩く。》 — 島田潤一郎著『古くてあたらしい仕事』(2019年11月、新潮社)