

mal
@K__mal
文学少女にも文学者にもなり損なった、読書家にも程遠いただの本好き。
数値的な記録は読書メーターで、よしなしごとはこちらで。
2025年の目標は年間100冊だったけど諦めた
- 2025年11月7日
ハル瀬名秀明良すぎた。学生のときからずっと肉体・精神・魂みたいなことを考え続けていたのをはっきりと思い出させられたし、久々に向かい合いたい気持ちになった。生成AIの話題を見るたび、肉体性の有無による云々みたいな部分をぼんやり考えていたけど、ぼんやりじゃなくて、今一度きちんとそのことも考えてみたい、かも。 - 2025年10月31日
まほり 下(2)高田大介読み終わった感想一気に読み切りにいってしまった!面白かった!ホラーよりはミステリな印象。個人的にはダメージを受けるような重さ暗さは感じないかな。綿密に織られた知によって真相が洗い出される過程がとてもすき。良き学術ミステリでした。 - 2025年10月30日
図書館の魔女 霆ける塔高田大介買った買いました!思ってたより分厚くて手に取ったとき震えてしまった。とってもとっても楽しみで、まずはグラシン紙を巻きました。いつ読み始めようか、とりあえず『まほり』下巻を読んでから!
- 2025年10月29日
- 2025年9月1日
- 2025年8月31日
ラヴクラフト全集(1)ハワード・フィリップス・ラヴクラフト,大西尹明気になる買った文庫版ですが…夏の終わりに手に入れた1冊。このまっくろな特装版がいいな、と思いまして。仕事が立て込んでいるせいか文章が上手く頭に入らず…読めるのはもう少しだけ後かな。
- 2025年8月15日
希望瀬名秀明読み終わった感想『デカルトの密室』が今年読んだベスト5本の指に今時点で間違いなく入ると確信できるくらいすきなので、「ロボ」で興奮した。今まで読んだ瀬名秀明作品のなかではやや難しめな1冊だったけど、全体的にとてもすき。これこそが文理の融合、とでも言うべきかしら。 - 2025年7月26日
カラフル (文春文庫)森絵都読み終わった感想この作品との出会いは中学受験の勉強中だったと思う。世間的には読書感想文や試験問題でそこそこメジャーな若年層向け感動作みたいな扱いだけど、本題の部分は個人的には全くもって興味を惹かれず、ただただ桑原ひろかの描写ばかりが印象に残っていた。うっかり『ロリータ』のあとに手に取ったのはそのせいだ。ひろかの描写は今でもわたしの中でどこか心を惹かれる魅惑的な少女像として君臨し続けているし、大人になって読み直しても、やはりわたしの中の原初の魅惑的少女像を形作った作品だ、という感想のままだった。白い肌、その上に乗ったくちびる、そこから出でる甘い声のイメージが鮮烈にわたしを支配している。 - 2025年7月25日
ロリータウラジーミル・ナボコフ読み終わった感想また読みたいついに読み終わり!夏のひと旅を終えた気分。 直前に読んだのが『ババヤガの夜』だったこともあってか、なかなかに気持ち悪さも目立った。読んでる最中、女性専用車に乗り込むおじさんvs女性専用車のど真ん中で『ロリータ』を読む私の睨み合いという構図を披露した場面があったんだけど、だいぶひどいものがあったと思う。 訳のおかげか非常に読みやすかったし、全編に張り巡らされた伏線や言葉選び、謎解きのようなものなど、これだけ詰め込まれているのは本当に心惹かれてしまいますね。ドイツ文学やドイツの哲学者も取り扱われているのが、そのあたりを専門にしていた者としては非常に興味深い。注目する箇所を変えて何度でも読みたくなる魔力があった。 - 2025年7月12日
入門!論理学野矢茂樹読み終わった学び!買った感想また読みたい論理学、とりあえずさわりだけ知りたいな〜と手に取った1冊。信頼する学者複数名が授業等でテキストとして使用している書籍と同じ方が書かれているということで手に取ったけど、大正解!後ろに行くにつれて理解が怪しくなってきたので、時間ができたら再読したり、他の本にも手を伸ばしたりしてじっくり勉強したい。『恋と禁忌の述語論理』も、もう少し理解して読めるかも。 - 2025年7月9日
- 2025年7月7日
- 2025年7月4日
大きな鳥にさらわれないよう川上弘美借りてきた読み終わった感想『某』が面白かった、やはり川上弘美作品が好きだ、という話をしたら、奇遇なことにちょうど読み終わったから…と母が貸してくれた作品。愛と生殖の切り分けと、個と群の在り様。冷静だけどロマン主義的でとても好き。 - 2025年6月28日
- 2025年6月26日
ロリータウラジーミル・ナボコフ買ったかつて途中まで読んだものを再読しようと古い文庫を手に取り、論じたこともないのに夥しい数の付箋が挟んであること、そしてそれが間違いなく己の所業であることに慄き、本棚に戻して封印してあった『ロリータ』が、このたびたいへん愛らしいプレミアムカバーになったと聞いたので書店に駆け込んだ。再挑戦の夏。
- 2025年6月20日
- 2025年6月13日
- 2025年6月12日
某 (幻冬舎文庫)川上弘美読書日記読み始めた「未分化」というワードに強く惹かれる体質かつ川上弘美の作品が好きで、お気に入りの古本屋で手に取った本。読み始めた瞬間に好きな要素が身体中を駆け巡って震えた。美味しいものが舌に触れた瞬間に似た感覚と、栄養が巡って健康になるみたいな感覚を同時に味わった気持ち。好きなものに触れる心地良さ。 - 2025年6月5日
トラペジウム高山一実読み終わったまたいつか感想なんかたいへんあっさり上手くいって爽やかな読後感で終わったけど、それこそが東ゆうのアイドル力によるものなんだろうなと思った。崩壊のところはもう少し書き込んでもいいんじゃないかとは思いつつ、たぶんそこはこの物語の本質ではないのだろうな、とも。「アイドルになりたい」という欲望こそが、誰とも違う東ゆう固有のもので、アイドルとして他とは違う輝きを放ち、人を強烈に惹きつける要素だったのだと思う。 アイドルとファンはお互いに光(おそらくは愛とも言い換えられるもの)を反射しあい輝かせあう鏡だというのが私の持論だけど、その様子も西南北やシンジとの間で描かれているのがよかった。 自分のなかのアイドル論を深めるためにまた読みたい。 - 2025年6月4日
屍者の帝国伊藤計劃,円城塔読み終わった感想また読みたい遥か昔に見た劇場版、こんな話だったっけ?と思って検索したら案の定見事に違った。違うという噂は聞いた覚えがあったけどここまでとは。劇場版は全体を通じて、原作エピローグの最後の甘い甘い部分(個人の味覚です)をさらに煮詰めたような味つけだったんだなあ。『空の境界』以来の、思想書寄りの作品だなあという感想を抱いた。こういうの大好きなので、人生のなかで長く反芻し続けていたいですね。
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