オズの魔法使い

32件の記録
- monami@kiroku_library2025年8月25日読み終わった故郷を想う気持ち、自分にないものを嘆く悲しみ、キャラクターの愛嬌ある仕草 どこを取っても魅力的で、本当に素敵なお話だった。 何よりの魅力は、彼らにとっての「旅」というもの。よくよく考えれば、魔法で楽できるかもしれない旅路だが、彼らはとにかく歩き出す。魔法に頼るのはピンチに陥ってから。 しかし、それは決して無駄なことではなく、旅の道中で得た経験こそが彼らの未来や、自信に繋がっている。
- ソ氏@shh122025年8月6日買った読み終わった美しい話だった。 荒廃した大地、果実の実る森、急流、キラキラ輝く鉱石。描写もさることながら、出てくる登場人物たちの温かさが気に入った。 はじめに、の「物語(童話)を教訓として読まない」というところも、この作品が冒険の中で心を通い合わせていったり成長したりする場面で 何かを感じ取ってもいいし、感じなくても良い自由さが素敵だと感じた。 いつか映像で観てみたいな。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年8月4日読み終わった旅の一行にはそれぞれ得たいものがある。それを手に入れる為に偉大な魔法使いに会うため旅に出る。 かかしは脳みそを、ブリキは心を、ライオンは勇気を得るために。 みんな支え合って生きている。足りないものを補いながら、助け合いながら、生きている。それぞれが気づいていないだけで、関わり合いの中で欲しいものはすでに手の中にあるのだと教えてくれる。 「毎日毎日、あんたはいろんなことを学んでいる。脳みそなら赤んぼうにだってある。でも赤んぼうは、あんまりなにも知らないだろう。知識を授けてくれるのは、経験だ。そしてその経験は、あんたがこの世で生きていけばちくほど、手に入る」 「あんたに必要なのは、あとは自信だけだ。危険を目の前にしてこわがらない生きものなど、どこにもいやしない。本物の勇気というのは、こわいと思いながらも危険に立ちむかうことだよ。」 「そもそもこころをほしがるというのがまちがっている。心というやつは、むしろたいていの人を不幸にしてしまうんだ。それさえわかれば、心がなくてよかったと思うよ」
- ちょこれーと*@5_ogd2025年8月2日読んでる『「血と肉でできてるってのは、けっこう不便なんだな」かかしはまるで考えこむように言った。「寝なくちゃならない、食べなくちゃならない、飲まなくちゃならない。それでもあんたには脳がある。きちんと考えられるってのは、そういうめんどうと引きかえでも価値のあることなんだ」』 生きていくのには睡眠とか食事とかが必要不可欠。当たり前だと思って日常では見過ごしてしまいがちなこと。 また、考えられることは価値のあること。現代の思考停止した人間は「きちんと」考えられているだろうか?と思った。 『「ぼくは心です」ブリキのきこりが言った。「脳みそは人をしあわせにするわけではないから。そしてしあわせこそ、この世で最高のものですよ」ドロシーは、ふたりのどちらが正しいのかよくわからなくて、なにも言わなかった。』 様々なものを見聞きしたり考えることはできても、心がなくては感動することはできない。幸せは何かは一概には言えないけれど、心震わす物事に感動できないのはとても寂しいと思う。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年8月1日買った行きの電車で読んでいた本を読了してしまい、帰りの電車で読む本が無いのに耐えられずまた本屋さんに行ってしまった。 今回の新潮文庫100冊にてプレミアムカバー版になったと知ったときから読もうと思っていた物語。綺麗なエメラルドグリーン色。 奥付にて初版が平成24年8月1日とあり、今日から読む運命だったのでは…と自惚れた。名作にもかかわらず読んだことがないので楽しみ。
- みー@mi_no_novel2025年7月13日読み終わった@ 自宅新潮文庫プレミアムカバーを購入📗 幼少期に読んだ記憶があるけれど、多分途中までしか読み切れなかったみたいで、結末は記憶になかった。 前書きが印象的だった。 「……しかしそれらの童話も、親から子へ何世代も伝えられてきた結果、今や図書館の子どものコーナーでは〈古典〉の部類となりました。かわって、新しい〈不思議なお話〉が次々登場しています。そこにはもう、お決まりの守り神やこびとや妖精は出てきませんし、寓意を示すためのぞっとするような恐ろしい事件も起こりません。……」 私は比較的、寓意に触れながら幼少期を過ごしたのかなと思った。ここでいう〈古典〉も読んだし、怪談を含めて幅広いお話を読んでいたように思う。 かつて小学生の私が、ホコリだらけの実家の隅で、分厚くて大きい「オズの魔法使い」を読んでいたことを思い出していた。当時の私は社会の何も知らなくて、純粋だったなあ🪽
- 森本羊@morimoto_sheep2025年7月11日買ったプレミアムカバー版を購入。普段はカバーしない派だけど、今回は保護したい気分なので書店の紙カバーをかけてきた。美しいエメラルドグリーンが隠れてしまい、少しもったいない気もしている。
- 福藻@fuku-fuku2025年5月15日読み終わった児童文学というものをまったく読まないまま大人になった。だからこそ今、小さな私に読んであげるような気持ちで読んでいる。小さな私は物語の世界に新鮮に驚き、喜び、自分でも気づかなかった本当の気持ちに気づいて泣く。児童文学を読むことは、今の私にとって何よりのセルフケアになっている。 小さな私には物語が必要だった。今いる世界が全てではないと知ることが絶対に必要だったのだ。読むことをとおして、居場所がなかった小さな私に、ここにいてもいい、そのままでいいと伝えたい。私自身が私にとっての居場所になりたい。 初めて読む『オズの魔法使い』も、小さな私と一緒に楽しんだ。ひとの善意に触れるたび、その一つひとつに心から感動するドロシーが愛しい。受け取った善意を勇気に変えていく姿も愛しい。私はと言えば、差し伸べられた手を何度跳ね除けてきたことか。真っ直ぐなドロシーに憧れる。他の訳でも読んでみたい。
- さくらゆ@skryuh_2025年3月17日読んだ映画『ウィキッド』を観て、『オズの魔法使い』は子どもの頃に絵本で読んだだけで、内容はうろ覚えでしたので、改めて読んでみました。 かかしが望む「賢い頭脳」やキコリが望む「優しい心」、ライオンが望む「恐れ知らずの勇気」、それぞれ自分に欠けていると思っている。けれど、それは元々持っているもので、誰かのため、共に旅する仲間のために幾度も発揮されてきたもの。 決して自惚れることなく、理想の自分になるために、数々の試練を越えていく物語。 やさしい気持ちになれる物語でした。