なんでもない一日

7件の記録
- Anna福@reads--2503092025年6月22日読み終わった日常の皮をかぶった不穏と滑稽の断片が静かに心に爪痕を残す、絶妙さ。以下の3つが特に好み。 「悪の可能性」では、名家の老女による“善意の暴力”がぞっとする。いわば裏アカでそっと毒を囁く感じか。人間の本質に潜む“無自覚な邪悪さ”に目を凝らせ。 一方、「レディとの旅」は異質な出会いがもたらす希望の芽を静かに描き、読後に余韻を残す。 「喫煙室」では、ラスボス級の圧を放つ寮母の存在感が圧巻。不条理ホラーのような空気感と、支配と服従の人間関係が異様なテンションで絡み合う。 そして意外にも光ったのが5篇のエッセイ。家庭という“ありふれた戦場”で繰り広げられるジャクソンの日常は、彼女の創作と地続きでありながら、愛嬌と皮肉が絶妙に混ざり合っている。「男の子たちのパーティ」に見られる“男子ママあるある”には盛大に共感し、「デパートとの返品闘争」ではもはやコントの域に達するカオス!
- つなかん@TheTragedy_of_Y2025年4月19日読み終わった性格の悪い人間どもが出てきて面白かった。「店からのサービス」が私はド性癖でした。短編集なので読みやすい。短編なのでメロ人間はそこまでかなという感じ。シャーリイ・ジャクスンらしい幻想っぽいのもあるけどそうでないのもある。総じて性格は悪いので安心してください。あとこの本図書館で探してたら図書館の人がめちゃくちゃ親切に探してくれたので感謝です。
- Fumi@fuminimum2025年3月25日読んでるこんなに人間の意地悪な内面をコミカルにでも少女趣味的に書く作家が他にいるのだろうか。夢中で読んでしまう。普通の家庭の主婦や閉鎖的などこかのコミュニティの話が多いところも昼ドラ的でとても好きだ。ニューヨーカー誌出身の作家に間違いはなし