メアリ・シェリー

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- みずほ@mizuho11042025年7月16日読み終わった借りてきた女権論者であるメアリ・ウルストンクラフトの娘であるメアリ・シェリーの書いた本は、すべて母親から受け継いだ信念に貫かれている。そういったものが出版当時の批評家たちに見過ごされて評価されそのおかげで売り上げができたというのは皮肉だが、今再評価されている。歴史に埋もれた女性をすくい上げ、研究の対象として再注目しようという試み。この本を読むことでそれに立ち会えたことが嬉しい。 それにしても、彼女の人生を追うだけでも波乱の一言に尽きる。十六歳で詩人のパーシー・シェリーと駆け落ちし、数人の子供を授かるもほとんどと死別し、実生活では困窮した女性の援助をするなど小説に織り込んだ思想を実践した。自らは決して裕福ではなかったはずなのに。二百年前の彼女の生き方は、現代の女性たちにも力と勇気を与えてくれるだろう。 私は『フランケンシュタイン』を、ある科学者が引き起こした悲劇としか読んでいなかった。けれど、『メアリ・シェリー』に書かれていた解釈を知った上で読むと、また違った景色が見えてくることだろう。
- ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年5月29日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、5月29日(木)オープンしております。19時まで。ご来店お待ちしております。 シャーロット・ゴードン、小川公代訳『メアリ・シェリー 『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ』白水社 『フランケンシュタイン』はメアリ・シェリーが十代で執筆した代表作だが、人口に膾炙している怪物の視覚的イメージが先行しているからか、この物語が誕生した伝記的な背景は、この有名すぎる作品ほどは知られていない。女性作家として、あるいはシングルマザーとして直面した問題意識がいかに形成され、作品として結実したか、余すことなく論じた記念碑的名著。 #メアリシェリー #フランケンシュタイン #小川公代 #白水社 #信州 #長野県松本市 #松本市 #本屋 #書店 #古本屋 #ブックスエコーロケーション