傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫)

16件の記録
- シロップ@sirop2025年8月26日買った読み終わったいちばん最初のエッセイがいちばん好き 静かで温かく感じる文体で読み心地がよかった。 家族が最近手術をして腰に小さな傷ができたことを思う。見える傷。見えない傷。わたしは自分にできた傷をなかったものにはしていないと思うけど、それを非現実なものとして捉えているのかもしれない。そうやってなんとかやってきたのかもしれない。ことばはうまくわたしの傷を飾ってしまうから。だからこそ、ひとの見えない傷をなかったものとして扱いたくないなと、思う。
- いとま@itoma2025年8月7日読み終わった息継ぎをしてもいいよ、と肩を叩かれた気持ち。きっと世の中には私より辛い思いをしている人がいるのだから、と言われて育った世代なので、そうじゃないよという呟きが心に沁みました。