傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫)

67件の記録
もぐ@veranda_de2026年8月1日読み終わった「傷を/愛せる/か」のタイトル配置に惹かれてジャケ買いして積んでた本。内容知らず買ったので詩集かなとも思ったけどエッセイでした。 文字配置により湧き上がる違和感、不完全さがまさに傷痕。ちょうどベトナム戦争者記念碑の存在と同じような建て付けのよう。心に傷を負った人が「私には価値がない」と思うことも少なくないだろうが、例え傷があっても内容(本質)が毀損されるわけではないことや、傷とともに生きていくことを存在をもって示しているように感じた。 患者が「幸せになっていくこと」への祈りが誠実な言葉で語られており、自分にもそういった祈りを向けたい相手、または向けてくれる相手がいること、その顔が自然と頭に浮かんだ。いつまで経っても自我をしっかり形成できず気分の浮き沈みも激しい日々だが、これまで過ごしてきた時間の中で確かに贈られてきた予言の言葉を受け入れ、信じて、日常をつづけていけたら良いなと思った。 「でも自分にはできない。それは自分で変えようと思っても変えられることではない。その自分を認めなければ自分を生きたことにはならない。」 「それでも、「あなたはいつかきっと幸せになれる」といった予言の言葉、「あなたが幸せになっていくのを、わたしは見守っている」といった約束の言葉が、命綱になることがあると思うのだ。」 「傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。傷を愛せないわたしを、あなたを、愛してみたい。 傷を愛せないあなたを、わたしを、愛してみたい。」
ray@yom-yom2026年7月25日読み終わった誠実な人だということが伝わってきた。 傷との向き合い方やケアについて、指南書のように書かれているのかと勝手に思っていたけど、筆者が診療に対して向き合うことについてのエッセイだったように思う。 もしかしたらだけど、答えが書かれていないように、つまり、どんなに苦しくても傷は傷として受け入れて苦しいまま生きていくしかないのかもしれない。(投げやりな感想)
ten@ten_karatsu2026年6月22日「専門家」だって傷つくよ、傷になれることなんてないんだよ、自分の傷なんて被害者に比べたらたいしたことない、なんて思わなくていいんだよ、と。「専門家」だって、包帯を巻いてもらっていいんだよと。 p218

星人@churip_0462026年5月4日読み終わった宮地さんの落ち着きながら自分や他者と関わりを考える文章がすごく素敵で、読んでいて私も気持ちが穏やかになっていきました。 開くこと、閉じることの章では私にはない視点でのお話があって、考えを改めることができ、息苦しさが無くなりました。 もし今後辛いことがあった時、助けてくれる一冊だと思いました。
小石川@mkgaogao2026年4月20日読み終わった@ 電車26/20 読み落としていたままだったのでじっくり読んだ 何度でも自分に問いたいタイトルだと思う 傷を眼差して、忘れずに生きていこうと思う- Saku@sakur2026年4月3日読んでるかつて読んだそこまでの境地にいたるのはなかなかむずかしい。とくに二〇代、三〇代というのは、若さの有限性をひりひりと肌に感じつつ、できることはなんでもしてみようと、前のめりになって歩きがちだから、その境地にいたろうとする努力自体がストレスになりかねない。とりあえずいま、ぼうっとしつづけるための言い訳が見つかればよかったのかもしれない。/p64
あげど@imo_mo_chi2026年2月1日読み終わった『目撃する。目を凝らす。見つめる。見据える。見通す。見極める。見届ける。「見守る」ほどの力や度量は、いつまでももてないだろうが、それでいいのだ。』 『たぶんそこにはストーリーの核心がある。同じような生き方も、ほかの人には我慢できるかもしれない。ほかの人は意味を見いだせるかもしれない。でも自分にはできない。それは自分で変えようと思っても変えられることではない。その自分を認めなければ自分を生きたことにはならない。そうラモンは思ったのだ。』
さく@Saku__092025年9月20日読み終わったこの本に出会えて本当に良かった、 染み入る優しい言葉たちを、 とつとつと、静かに読み進めた。 「包帯クラブ」という小説が紹介されてて それも図書館で読みました。 あたしの傷を傷だと認めること、 そこからなんですね



シロップ@sirop2025年8月26日買った読み終わったいちばん最初のエッセイがいちばん好き 静かで温かく感じる文体で読み心地がよかった。 家族が最近手術をして腰に小さな傷ができたことを思う。見える傷。見えない傷。わたしは自分にできた傷をなかったものにはしていないと思うけど、それを非現実なものとして捉えているのかもしれない。そうやってなんとかやってきたのかもしれない。ことばはうまくわたしの傷を飾ってしまうから。だからこそ、ひとの見えない傷をなかったものとして扱いたくないなと、思う。



いとま@itoma2025年8月7日読み終わった息継ぎをしてもいいよ、と肩を叩かれた気持ち。きっと世の中には私より辛い思いをしている人がいるのだから、と言われて育った世代なので、そうじゃないよという呟きが心に沁みました。

benisuzu@benisuzu2025年4月29日読み終わった「ケアとは何か? エンパワメントとは何か?バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。」

- 猫好きのリオ@rionold221900年1月1日かつて読んだ再読をあまりしない私が4回は読み返している本。 エッセイの中で登場する映画や本がたくさんあるけれど、未だに触れることができていないものも多い。でもふとした時に読み返してしまう。そんな魅力がこの本にはある。落ち込んだ時、ゆっくりと活字を目で追いたい時、この本がいつもそばにいてくれた。



















































