黒祠の島
17件の記録
バンブーイン・ブルー@_____tk_2025年11月12日読み終わった再読予定2025年11月12日、読了。 小野不由美先生は普段ホラー要素強めのミステリー作家だそう。 つい先日まで『十二国記』を読んで、たくさんワクワクさせてもらったけれど、他にはどんな作品を書いているのかという興味が湧いてこの作品を読むことにした。 古くからの因習が残る島が舞台。 あらすじを読んだ時点で恐ろしい想像ばかりをしてしまい、 そもそもホラーが苦手は自分は完走できるのか…不安でしかなかった。 しかし読み始めてびっくり、非常におもしろい。 もちろんヒトコワは尋常でなかった。 文章から色んな残酷なシーンを想像しながら読み進めていたけれど、次々に起こる事件やそれ関する出来事や登場人物たちの関わりが気になって読むことへのブレーキが効かなくなった。 主人公・式部と同じ目線で話が進む。 『十二国記』でも感じたこの没入感がとても気持ちいい。 また民俗学、神話などの知識を巧みに取り入れているところが好奇心に火をつけてくれる。 作中の「カンチさん」については鳥肌が立った。
時雨崎@rainstormbook992025年9月21日読み終わった本土から日に数度の船便しかない島…土着の宗教…外からの婿入り嫁入りを嫌い島内での結婚…本家と分家の確執…不思議な因習…台風で容易く本土と隔絶される… なにも 起きないはずはなく 因習村要素を盛りに盛ったホラーミステリー。というかミステリーとして結構しっかり成り立っていた。すばらしいどんでん返し。解こうと思えば多分解けるヒントはある。が、因習村の雰囲気作りの中で主人公が謎解きに迷いに迷いこんでいくさまが面白いし、ラストは一気に因習村のおどろおどろしい空気にのめり込んで読めるのが良い。 小野不由美は十二国記のイメージが強いけどホラーもなかなか。ご夫婦(綾辻行人)揃ってこういうの得意だね…終盤の殺人と酌量の云々は「落照の獄」を思い出させる。何書いても含蓄がある文章になってしまうな小野先生は。


まお@mao_ssss2022年4月19日読み終わったと、とんでもねえな…!私は地図から消えた土地とか村の因習とか大好きなので…あぁ〜読めてよかった〜!めちゃくちゃ好きなやつだった〜!色々考えて動いて悩んでいた式部を嘲笑うかのようなラスト。風呂敷を畳むのはたった5行。白銀のラストを思い出した。面白かった!










