嫉妬/事件
20件の記録
- 舳野@henomohe2026年4月29日読み終わった自分を捨てた男の新しい女のことを考え続ける嫉妬、軽い気持ちで行っているセックスで中絶禁止のフランスで地獄の苦しみを味わうことになる事件。 どちらも重い激しい内容なのに、自分の中をもうひとりの作家の自分がのぞいて分析し文字化している冷徹さを感じた。 日本では水子というといらん知識が紹介されていていやその概念は…となってしまった。
伊藤裕満@Blow_the_Night2026年1月29日読み終わった『嫉妬』はほとんどが内面描写で進む。 そして最後にはその内面のうねりによって、そして何より、それらを書くことによって、自己を分析し、解体し、再構築することによってその戦いを終える。 『事件』は中絶が違法だった時代に若くして妊娠してしまった女性がどうやって中絶し(もちろん紆余曲折ある)、その後どうなったのか。そしてそれらをこれまた「書く」ことで、「過去」を記憶ではなく事実として今書いている現在に蘇らせる。 と書いたものの表現というか、解釈としては間違ってるかもしれない。ただ、そういった文学でしかなし得ないことを、自分と、過去と、おそらく本当に文字通り真正面から向き合い、そこにピタリと当てはまる言葉が生まれるまで時間をかけて紡ぎ出されているのは疑いようがなく(そう書かれてもいる)、あたかも自分が当事者になったかのような感覚に陥るし、読んでいて痛みを伴う作品。
RIYO BOOKS@riyo_books2026年1月17日読み終わった私は自分がひとつの規格のシリーズに属し、その限りにおいて取り替えのきく存在であることを確認させられたのだった。もちろん私はこの論理を裏返し、彼に対する私の執着においても、若い男であることによる彼の有利さが大きく働いたと認めることができたはずだ。けれども当時の私は、客観的にものを考えるよう努めたいとはまったく思っていなかった。それどころか、自己欺瞞によって手に入れることのできる愉快さと強引さに頼って、絶望に抗おうとしていた。
















