ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅

ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅
ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅
高野史緒
講談社
2024年5月23日
18件の記録
  • 今の時代、本と一言でいっても、紙の本から電子書籍まで、私人の未発表作から世間の注目作まで、ひと括りには収まりきらないなっていうのは私も感じていて、だから、こうした有りそうで、無さそうで、でももしかしたら…、の視点で書かれたこの短編集は、物語を目で追いながら、緊迫感や現実味がすぐそこにあるのを感じつつ、ひとつひとつ物語の世界観を味わいながら読めました。 おそらく、この本を通じて著者が伝えたかったのは、『この世界、人の数だけ物語があっていいし、それと同じ数以上に様々な答えがあっていいということ』なのかなと思います。 最終話の『本の泉 泉の本』の中で この世にある無数の作品や物語は、どれも世の中に出る権利は等しいし、それが評価されるもされないも、残るのか残らないのかも、それは作品の持つ質や運だけでは説明しきれない。だからこそ、人々はそれぞれ作品を創り、それぞれそれらについて論を交わすのだ、 という主旨の一節に、その思いが詰まっていると感じたのです。 帯にある問いかけ『本に溢れた世界に希望はあるか?』 読了した私の答えは、この先、取り巻く背景や媒体そのものが変わっても、人が文章を読んで、そこから何かを感じ取って、自分で何故かを考えて、自分の答えを創り出せるうちは、希望はきっと残り続けると思います。 それが、例えディストピアな世界であっても。 以下、個別に印象深かった作品の感想。 『ハンノキのある島で』 まるで読書文化が薄れていってる今に対するアンチテーゼとして、読書隆盛な世界をディストピアな世界感で捉えたら?と突き付けられたかのよう。 『木曜日のルリユール』 小説を創作しながら、そこで同時に批評レビューもしていたかつての自分を重ね合わせて読んだからか、どうしても批評が出来ない聖域が自分の作品だったという部分に、微かな胸の痛みを覚えました。もう原版が手元にないから、当時書いた小説、記憶の中のあらすじ程度しか残っていないのですけどね。 『詩人になれますように』 特に後半、主人公がとっていく動作と反応の描写は生々しいものがあります。 本文中で自問する『私が生きている意味は何だろう?』のくだりの先、死の天使と入れ替わるように、兄のハンドクリームがそこにあるという一節に、ああ、もうきっと大丈夫だっていう不思議な安心感を覚えました。
  • 月と星
    月と星
    @moon_star
    2026年7月1日
    帯に 「本であふれた世界に、希望はあるか?」 「本好きの本好きによる本好きのための本!」 と書いてあったら読みたいでしょー SF短編集5編
  • 葉月
    @hazkiii_
    2026年5月28日
  • えか
    えか
    @eka
    2026年5月16日
  • 文字校
    @mojikou
    2026年5月16日
  • 文字校
    @mojikou
    2026年5月9日
  • 唯
    唯
    @amrris
    2026年1月3日
  • ieica
    ieica
    @ieica
    2025年12月3日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年12月3日
  • かの
    かの
    @kano_rds
    2025年12月3日
    本を書く人、評論する人、集める人、いろんな視点で本とかかわる人たちの話が集まったふしぎな小説。どれも「本が好き」って人たちの話なんだけど重たく苦しいものも多くて、でも面白かった 指定の年数を超えた本は電子データ含めて全てが廃棄されて一切読むことができなくなる法律の話が一番印象に残った
  • しず
    しず
    @shizkuma
    2025年10月31日
  • おもち
    おもち
    @alpaco
    2025年1月2日
  • yam 2
    yam 2
    @moon_99hak
    2024年7月4日
  • yuki
    yuki
    @_yureen
    1900年1月1日
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