神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)

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コダック@reads_brain2026年5月2日読み終わった5/5 『神を見た犬』を読んだ。『タタール人の砂漠』があまりにも素晴らしかったので手に取ったが、こちらも見事な短編集だった。表題作の「神を見た犬」はもちろん、「コロンブレ」「アインシュタインとの約束」「七階」「護送大隊襲撃」「一九八〇年の教訓」「天国からの脱落」も特に印象に残った。 なかでも「七階」は、運命的な力によって死へと少しずつ近づけられていく存在が克明に描かれていて、とても面白かった。 ブッツァーティは他の作品もぜひ読んでみたいが、邦訳が少ないのが惜しい(東宣出版から未邦訳作品が出版されているらしい)。




読書猫@bookcat2026年4月1日読み終わった(本文抜粋) ”望まない者にとって、神の存在ほど重い荷物はなかった。“ (「神を見た犬」より) ”幸せかって? いや、これっぽっちも幸せではなかった。だが、彼の胸の奥底には、つかみどころのない、なにかすばらしいものがあった。思い出と予感が一緒くたになったような感覚……。それが、まるではるか彼方の地平線で光る灯火のように、彼を呼んでいた。あそこに幸せがあるのだ。魂の平穏も、愛の成就も、あそこにある。その呼び声こそが人生であり、そこに到達するためになら、苦しみに耐えるだけの価値があった。だが、はたして到達できるのだろうか。“ (「天国からの脱落」より) ”「……きみをはじめとする何人もの作家が、じっさいには存在しない物語を書くことに人生を費やし、それをごていねいに刊行する出版社があって、買う人間がいる。それで、きみらががっぽり儲かるだけでなく、新聞でも騒がれ、さらに批評家たちが作品について、ああでもないこうでもないと議論をぶち、評論まで出版され、巷の話題をさらう。どれもこれもまったくの作り話だというのに。原子爆弾やスプートニクが世の中を騒がせている現代において、まさしく常軌を逸しているとは思わんか? こんな茶番が、そう長く続くわけがない」“ (「マジシャン」より)
MizMiz@MizMiz2026年3月2日読み終わった面白い。大体の短編が不安や焦りなどの人間の根源的に持っている心理がふとした時に行動や幻想になっていくということを描くものが多いので、舞台や時期が中世であっても天国であっても、強い共感を持って読むことができる。『七階』『神を見た犬』『グランドホテルの廊下』『アインシュタインとの約束』『呪われた背広』が好き。 ちょっとした人に対するシニカルな視点と愛があるところも素敵だと思う。







夏河@myhookbooks2025年9月23日読み終わった面白かった。物語を読んでいる間は、なんとも言えないブッツァーティの泡に閉じ込められたかのように空気が濃くなる感じがした。どれも圧を感じる。凄い。 どこかトルストイの民話を思わせるような雰囲気もあった。神とか聖人とか、悪魔のようなものがそう思わせるのかもしれない。 そして、犬好きとしては、神を見た犬が1番好きで1番切なかった。





















